なんでプラモを改造したのか
何度かここでも書いているけれども、生まれて初めてプラモを改造して「完成です!」と言い切ったのだ。それがタイトル画像のグフであります。念のために書くと、手前が売ってるものをそのまま組み立てたもの、後ろが改造して組み立てて、塗装したもの。
プラモデルというのはこの40年で相当に進化してしまって、今では改造なんてしなくても十分に格好いいプラモデルが手に入る。説明書通りに組み立てて、接着剤も要らなくて、格好いいポーズもつけられる。
ぼくが子供の頃はそうじゃなかった。近所の玩具屋に行って、ワクワクしながら箱を抱きしめて家に帰って、組み立ててみるとなんだか思ったのと違う。そもそも爪切りでパーツを切り離していたし、貼り合わせる接着剤も固まるまで時間がかかったし、はみ出した接着剤は思わぬところについてベタベタしたし、細かいパーツはとんでどこかに行ってしまった。
何もかも、自分の思い通りにはならない。それぼくにとってのプラモデルの思い出だ。
だから大人になって、手先も器用になってから、改造をした。
それでまあ、自己満足のできるものが完成したわけです。で、だ、そうなってみると改めて比べて見たくなるわけですよ、元からどのように変わったのかを!
そんなに変わんないんですよ。というか、元々の良い部分は良いんですよ。
↑この写真からさらにスネのあたりも改造してますけど。
なんであんなに違う違うと思っていたのか。それって結局「元々のプラモデルもちゃんと作れなかったから」なのかなあ、と思ったのですよね。元々の形を、そのままに美しく仕上げて、色を塗って、飾る、ということができなかったのを「形が悪いから」と責任転嫁して、いつか改造できる日を夢見ていた。
そこまで卑下することもないのだけど、今改めてなんの改造もしていないグフを眺めていると、これはこれで格好いいなあ、と思えるようになったのです。
そして改めて、改造して「自分のもの」になったグフも、格好いい。
皆さんも、子供の頃にやり残したことがあったら、目と手の利く間にやっておくといいと思います。ぼくは今回手元ライトとルーペがなければ普通に組み立てることもできなかったと思います。
なんだか寂しい結論になっちゃった。いや、楽しいですよ。
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