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会計で分かる男女の関係

会計の仕方でその人たちの関係性が分かる時があります。

私は1996年から17年間ワインバーをやっていました。当然、男女の二人組のお客さんは多く、夫婦、恋人同士、上司と部下、同級生などなど、さまざまな関係においてワインを飲みかわすのですが、中には「うん?この人たち夫婦なの?それとも夫婦じゃないの?」というお客さんも多く見られました。

夫婦にも色んなステージがあるので、新婚の場合は仲睦まじいですし、落ち着いた夫婦は友達同士のようだし、倦怠期の夫婦は会話が少ない。まあ、ある一定の傾向のようなものはあります。そんな中、ほどよい仲の良さで自然な感じ。というのが「夫婦?それとも不倫関係?」と、実に分かりにくい。

お店の人にそんなの関係ないじゃないか。そう思われるかも知れません。いえいえ、そうじゃないのです。互いがどういう関係がある程度把握できておかないと、私の暮らすような人口13万人の町では、買い物で顔を合わせる、ということもあるわけですから。あれ?いつもの女の人と違うな。という顔をしては大変ですし。

そこで、2人の関係が夫婦かそうじゃないかと見分ける方法のひとつが「会計の仕方」です。

夫婦の場合、財布を奥さんが持っていることが多いので、奥さんが払ったりします。記念日とかで旦那さんが払う場合でも「今日は俺が出すよ」とか言いますし、奥さんも「あら、珍しい。ごちそうさま」と、嬉しそう。こちらもほんわかします。一方、不倫だったりすると、女性がトイレに行っている間にさりげなく会計を済ませたり、男性が支払っている間は女性が先に外に出て待っていたりと、2人揃って会計をすることが少ないように思います。

これはあくまでも傾向ですので、一概には言えませんが、それよりも私たちが気をつけなくてはならないのは、常連さんの場合、会計時の「いつもありがとうございます」という感謝の言葉を、こういう場合は言わないほうがいいのか、あるいは言った方がいいのか。と、言うのも、女性は不倫でも「夫婦(のように自然に)見られたい」という欲求があったりするので「2人でセット」がデフォルトと、こちらが認識することを喜んだりします。

なので「いつもありがとうございます」と、言う事で「2人が認知された」=いいお店、居心地がよい=また行こう、となりますので、営業的にはGOODと、なるわけです。とは言え、2人の関係がずっと続けばの話なのですが。

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