「豆炭あんか」が夜間の暖に最強の理由

買ってよかったもの3つめです。年末に買いました。豆炭あんかです。
以前、火鉢の話をしました。

で、赤々と燃える炭を見ながら思ったんです。

「あれ?もしかして、ここに豆炭入れて火をつけて、そのまま豆炭あんかに入れたらめっちゃ楽なんじゃない?」

知らない方もいると思うので、燃料について説明を少し。私は度会町の森林組合で炭を買ってきて、種類はツバキ、ナラなどです。これらは火鉢に向いています。一番知られている備長炭はウバメガシという木から作られますが、硬くて着火が遅く、高温になるので、火鉢には向きません。映画「半世界」で稲垣吾郎さんが演じているのは、この度会町、南伊勢あたりの備長炭の炭職人ですね。

逆にホームセンターに売っているマングローブから作られた東南アジアの炭は、柔らかすぎて火持ちが悪く、煙も出るので、これも火鉢には向きません。炭にも向き不向きがあります。

さて、上記の炭は天然木を焼いて作った炭で、言わば天然の炭です。一方、豆炭というのは素材を混ぜて成型した人口炭。

豆炭:主原料石炭(洛陽炭・ホンゲー炭)と副原料の素灰(木炭粉)・消石灰・ベントナイト等を均一に混合し練って成型させたもの。

「豆炭」で検索すると出てきますが、コロンとした形のちょうど手のひらに乗るサイズですが、普通の炭と比べるとすごい重い。みっちりと中が詰まってます。

さて、豆炭あんかというのはその炭を使うあんかです。長年湯たんぽを使っていたのですが、寝る前に結構な量の湯を沸かさなくちゃいけません。でも、豆炭なら、最初に書いたように火鉢の中で他の炭と一緒に火つけができる。それをそのままあんかに入れたらいいので、ついでにできます。

以前からホームセンターに売っているのは見たことがあったので、それを買いに行きました。4000円くらいです。豆炭は12キロ入りで、めっちゃすごい量。多分数年分あると思う。この豆炭あんかがすごいかわいいんですよ。見てください。

この表面の穴が空気の出入り口になっています。タオルなどで巻いてしまうと中で加熱してしまうので、あまりぐるぐる巻いて使うのはNG。

このように別珍の布に包んで使います。寝る2時間くらいまえにお布団の中に入れるとちょうど寝るときにホカホカで、朝までホカホカなんです。本当にあったかいの。柔らかい暖かさで、あんかのとこだけが暖かいんじゃなくて、布団全体がホカホカなんです。湯たんぽだと、朝方には冷めてくるけど、豆炭あんかはこれ自体が発熱しているので、10時間は余裕の暖かさ。何しろ部屋の中が10度くらいですから。

あんかはパコっと二つに分かれていて、このように中に豆炭を入れます。一晩立つとこんな感じで灰になっています。この灰はそのまま、また火鉢に入れたらオッケー。

このあんか、寝るときだけじゃなくて、釣りの時や冬場のスポーツ観戦にもとてもいいらしい。電源いらないしね。「いつか化石燃料がなくなっても生きていけるスキルを身に付ける」、をミッションとしている私にとって、この暖かさはまさに求めていたもの。

炭の使用は、燃えることによって発生する一酸化炭素中毒が心配ですが、これは特に、気密性の高い部屋では注意が必要です。ただし、この豆炭あんかは普通に使う分には豆炭1個分だし、全然オッケー。でもお布団の中に潜ったら一酸化炭素中毒で死ぬかもなので、子供の場合は気を付けましょう。あと、直に皮膚に当てると低温やけどします。私は以前湯たんぽで低温やけどしました。低温やけどは、気づくのが遅れがちで、やけどが深くなるので跡が残ります。注意しましょう。

また、豆炭は、ぎゅっと詰まっているため、火が消えたと思っても、芯ではまだ燃えています。私は「消壺-けしつぼ-」と言って、火のついた炭を入れて空気を遮断することで消す道具を使っています。火鉢を使用するときは必須の道具ですね。朝になってあんかをパかッと開けた時に、中心の炭がまだ残ってることも多いので、その場合消壺に入れて消火し、残った豆炭は再び火鉢で使います。豆炭あんかと火鉢は、もうセットみたいなもんです。どっちにも便利だもの。もう、これ思いついた私って本当に天才だわ。使用上の注意を守って、ぜひ使ってみてくださいね。まあ、使う人ほとんどいないだろうけど…。

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