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2023.8.4 雑記

夜勤の朝は、テンションの高い日と低い日の落差が激しい。

さすがに仕事なので、低い日でもそれなりのパフォーマンスを発揮しなくてはならない。

そういうとき、わたしは廊下や控え室で踊る。
ただ、たまに気分が上がり過ぎてしまい仕事中であることを忘れ(おい)、そのまま病室に入ってしまうことがある。

普通の患者さんは見て見ぬフリをするし、認知症の患者さんは変なもの見たという表情をするのだが、そのおばあさんは

あら〜お上手ね

と、自身もマネして踊りだす。

もうすぐ朝ごはんがくる。

患者さんのベッドの頭側を起こして、ごはんをこぼしてもいいように前かけのようなエプロンをつけて、入れ歯をいれてあげなきゃいけない時間だ。

でも、こういうときは踊るに限る。
視覚的に同調していることがわかるから。

おばあさんが

ふふ、もうすぐ盆踊りだし
わたしと踊ってくださいな

と言う。わたしも

そうね、踊りましょうね

と言う。

わたしはつい、彼女の足のほうを見てしまう。

褥瘡予防で足首あたりにクッションをいれてあるため、布団が足のほうだけ盛りあがっている。

彼女の足は、彼女自身の力で動かすことができない。

でも、わたしたちは踊る。

もういい加減に、ごはんの支度をしなくてはならない。

おばあさんの身体を起こし、エプロンをつけ、入れ歯を入れる。

足首にいれてあるクッションもとり外す。
足全体が力なくベッドに落ちる。

今日の朝ごはん、何かしらね?

え……いま、朝なの?

すっとんきょうなおばあさんの顔に安心しながら、わたしは朝ごはんを取りにいく。


なんてことを、このツイートを見て思い出した。


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