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まだ病院で消耗してるの?

イケハヤさんのテンプレート使う日がきたよ(・∀・)

看護師がこんなこといってもいいのかしら。
事実だからしょうがないか。

病院にきてもイイことないから。

上司なんて前に
「病院なんてくるもんじゃないよー
ボケるし金かかるし体力は落ちるし
これがラーメン屋だったら
なんで潰れないのか不思議な場所だよ」

と、仰せでした。。。



大きな病院をかかりつけ医にするのが
ステイタスな高齢者たち

まず、国は大病院に患者が集中しているのを良しと思っていません。
そのため、地域包括ケアシステムとよばれる提案をしています。

要は、医療も福祉もコミュニティの中で完結させて
コストがかかる病院にはあまり来ないでくれ、といったものです。

ただ、現実はそうはいかず
高齢者はどんどん大病院に押し寄せます。

私が勤める病院は一応大きな病院でして
平日の外来は千人単位で患者さんがやってきます。
外来の待合室はいっぱいでたってる人もいるくらい。
むしろ、何時間も立って待てるなら元気だろ、と思いますが。

外来の待合室ではこんな会話が繰り広げられています。

「○○教授にかかってもう10年以上。もう長い付き合いだから全部おまかせだよ。」
「私は消化器はココ、整形は○○大の△△先生でしょ、内科は薬だけもらえればいいから●●クリニックで済ませてるの。」

はいはい、ステイタス自慢ですね。
日本人はブランドに弱いですから
「自分がいかにいい医療を受けているか」自慢が始まるワケです。

診療報酬上は、どこで誰の診療を受けても同じ金額なんですがね。

有名だから
○○教授がいるから
手術件数が多いから
いっぺんに検査が受けれるから
なんとなく安心だから
大きな病院にかかったら治る気がするから

といった理由で、みんな大病院に来ちゃうんですね。ほい。


病院での療養はイケてない

いざ、外来での診療を終え
これから入院するとします。

手術や侵襲の大きな処置が必要な場合は
病院での加療が絶対いいと思います。
リスクに対応できますから。
もちろん、絶対ではないです。

ただ、今の高齢者はリスクを抱えすぎです。
糖尿病、高血圧、心房細動、認知症などなど…

手術だけやって順調に回復してはい退院!
なんてことはかなり奇跡に近いです。

入院している間にいろーんなことが起こります。

・認知機能の低下→入院がきっかけで認知症に
・廃用症候群の進行→病院にはベッドしか自分の空間がないので寝っ転がってる時間が増える
・筋力は落ち、脂肪がふえる
・誰かに世話をしてもらえるのが当たり前感覚になるので、一人で生活できない

なので、疾患の治療が終わっても
すぐに退院できない患者が増えるわけです。
暮らせないから。

それだったら
日々を暮らしながら
外来に通っていた方がずっとストレスは小さいはず。
もちろん、お金も安く済みます。


管理される毎日はつまらない

看護師も業務や患者の安全の為ですが
どうしても患者を管理してしまいます。

お薬は飲みましたか?
夜間トイレに行く時は呼んでくださいね。
病院食以外の食事は取らないでください。
胃カメラが呼ばれるので部屋から出ないでください。
寝る前にトイレにいっておきましょう。
ご家族は次いついらっしゃいますか?

いつも気ままに暮らしている人にとっては
この上ないストレスだと思います。

管理されると
自分での意思決定力がだんだん弱っていきます。
任せとけばいいんだろ?的な。

ただ、肝心なときに
「では、来週までに方針をお聞かせください」
と医者から突然言われたりします。

患者さんも家族も

えっ((((;゚Д゚))))
そこは俺らが決めるの?と驚かれます。

インフォームド・コンセントが叫ばれるようになってからは
こういう事態ばかりです。
医療者側も同意がないと何もできないんです。
輸血も、手術も、抑制も。

管理される生活というのは
総じて、つまらないと思います。

3ヶ月の罠

病院にもいろんな事情がありまして
大体3ヶ月くらいで次の病院に転院してもらっています。
病院にも役割がありますから。

昔みたいに
半年くらいのんびり療養したらいいよ( ´ ▽ ` )

みたいなことは絶対ありません。
早く退院させることによっての加算がとれるため
じゃんじゃん入院させて
じゃんじゃん退院させることが組織目標になってるくらいです。

あとは
入院3ヶ月を過ぎると、ただベッドで寝てるだけであっても
その人が入院してるだけで赤字になります。

処置を抱えたまま家に帰るのは怖い
家で一人では暮らせない
年金だけではやっていけない
一人暮らしだと危険

などの理由で退院・在宅療養を希望しない人が多いですか

断然、在宅療養をオススメしますよ、私は!!


暮らしの中に答えがある

患者さんが入院していると
いつもとは違ったサイクルになるので
ボケたり、せん妄という意識障害を起こしたりします。

そこで一番の有効なケアは
【日常に戻すこと】なんですね。

朝起きたら顔を洗う
朝日を浴びる
散歩する
新聞を読む
ひげをそる
いつものテレビを見ながら朝ごはんを食べる

いつもは当たり前にやっていることですが
インフルエンザになったらどれもどうでもよくなりますよね。
痛かったり苦しかったりしたら、なおさら。

毎日の中に
じぶんで決めたルーティンがあって
それをこなしていく。

毎日の生活=自分の思考と習慣の結果
なので、居心地がいいはずなんです。

これは万人に共通しているな、と思います。


おうちにかえろう

最期がせまっている方の希望で一番多いのが
おうちにかえりたい

住み慣れた家で
家族が笑ったり話したりしている声を聞きながら
そのまま眠るように死にたいんです、みんな。

じゃぁ、病院に来なきゃいいんじゃん!!
最初から家で療養できればよくね?

と、思いませんか(・∀・)?

で き ま す よ !!


点滴→できます
採血→できます
疼痛コントロール→できます
電動ベッド使いたい→借りれます
家に手すりつけたい→10万くらいまでなら補助がでます
人工呼吸器→使えます
寝たきりだけど風呂入りたい→できます
買い物にいってほしい→できます

ね、結構できるでしょ?

しかも、入院している時よりもずっと安い。
まぁ、介護力が必要になりますが
介護保険や医療保険、その他いろんな制度を使って
そこそこ抑えられます。

しかも、そこはじぶんの家。
どこに何があるかわかるし
自分が主なのだから
何時に起きてもいいんです。

夜になにかあっても
その時だけお願いするかたちで看護師が家に来てくれることも可能です。

看護師から「もう起きましょう」なんて言われることもありません。



ね、イケてるでしょ在宅療養?


もう、病院にきて
お金も時間も決断力も体力も
消耗している場合ではありませんよ。

おうちで過ごしましょ(*´∀`*)



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