見出し画像

雨戸を閉めたまま

今週の土日は全くもってダメだった。
やる気も出ず、7歳さんにも母親らしく振る舞えず。
なんでやる気が出なかったんだろう?なんで母親らしく振る舞えなかったんだろう。
そもそも母親らしい振る舞いとはなんなのだ?私が勝手にそうあるべきと思っているだけでは?とはいえ、ちょこちょこ小言を言い、たいしたことないワガママを受け止めることもできずに布団に潜って逃げようとするのはたぶん母親らしくはないと言われそうだ。うん、それはそうだが。はて、それは「誰に」?

たったひとりの私だけど、私は会社の中では(ちょっとだけ)役職者で上司だ。社会の中ではいち社会人。7歳さんの母親で、夫の妻だ。
ただただ37歳のひとりの女性で居られる時間が、本当に、少ない。
上司として、社会人として、母親として、妻として、足りないところばかり数えてしまう。息苦しいよね、そらそうだ。

光熱費が高騰してるからと、雨戸を閉めたままの寝室の窓。結局億劫になって、この土日でさえも閉めたままだった。
広い広い世界の中で閉めたままの雨戸の中で、時々ずっと本だけ抱えて眠りたくなる。

それでもお腹は空くし、洗濯物は溜まるし、子どもは泣くから、私は布団から立ち上がる。
雨戸は閉めたまま、でも部屋からは出る。朝日は昇るし、月曜は来るし、時計は止まらない。雨戸くらい閉めたままでいっか。時々布団にくるまったっていいか。だってなんとか立ち上がるんでしょう?
誰にも誉められなくても私くらいは私を誉める。
今日もちゃんと布団から出られたね。

お読みいただきありがとうございます。 サポートも嬉しいですが『スキ♡』も嬉しいです! 頂いたサポートは、本と紅茶に使います☕