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【役員選挙】若手司法書士が東京司法書士会の理事に立候補した結果【選挙】

みなさん、こんにちは。

司法書士の加陽麻里布(カヨウマリノ)です。

プロフィール


0.はじめに

東京司法書士会の役員選挙が令和3年1月4日告示されました。この度、私が所属する東京司法書士会の理事選挙に立候補いたしましたので、その経緯や結果等をまとめさせていただきました。

基本的に士業と呼ばれる職業のひとたち(例:弁護士、会計士、税理士、行政書士等)は、団体に所属しその活動をおこないます。

司法書士も例外ではなく、司法書士として活動していくには、日本司法書士会連合会及び活動行う地域の団体(私の場合は東京司法書士会)への加入は必須条件となります。

そして当該団体(司法書士会)は日々なにをしているかというと、司法書士(会員)の「品位を保持」するための指導、監督(懲戒等)や 司法書士の「事務の改善進歩を図る」ための指導、連絡(研修の実施等)をおこないます。司法書士を会に所属させ会が会員である司法書士を監督することで、公正かつ誠実に業務を尽くさせることを目的としています。

1.司法書士会役員選挙概要(告示)

東京司法書士会の選挙概要は下記のとおり。役員定員は合計37名

会長 …1名
理事 …33名
監事 …3名

告示日:令和3年1月4日

届出期間 令和3年1月5日(火)から1月8日(金)まで
受付時間 9時から17時まで

選挙期日 令和3年2月22日(月)
選挙の方法 投票による選挙(選挙規則第3条第1項)

概要はザっとこんなかんじです。

2.嫌がらせ目的の懲戒請求を受けたことをきっかけに立候補を決意

わたしが東京司法書士会の役員選挙に立候補決意した理由は、司法書士として活動していく中で、シンプルにもっとこうしたい!という気持ちが芽生えたからです。自分も従業員や資格者を抱えて事務所を運営する人間として、お客さんの税金を立替えるなんて慣習なんかは特に排除した方がいいと思っています。

ハッキリ言えば、立候補を決意する昨年までは、会の活動や役員には興味もありませんでした。わたしが、立候補しようと決めた決定的な出来事は昨年、嫌がらせ目的の懲戒請求をうけ、その過程で東京司法書士会の役員と接する機会があり、これをきっかけに会の役員やその仕事に興味をもちました。

ちなみに懲戒請求内容は、ネットに載っている虚偽情報を信じてそれに触発された人間が根拠なくだしたり、ただただ加陽が嫌い!って理由での請求だったりと非常に酷いものでした(開示請求を行い提出された文書をみました)。刑事事件化のため詳細は避けますが「加陽は売名目的で事件を受任している!」と書かれているものもあり非常に幼稚で感情的な乱文でした。売名目的で仕事って何?ってかんじですが…。

※この不当懲戒請求については、現在、法務局に協力をお願いし業務妨害罪及び虚偽告訴罪を根拠に法的措置を講じています(弁護士より途中経過や犯人についての情報は公表しないように言われているため事件が解決したら、まとめ記事をだします)。

私は、ユーチューバーとして情報発信をしていますので上記のような業務妨害であったり嫌がらせをうけることが多々あります。特に不当な懲戒請求をうけたとき、請求人を提訴しようと試みて驚いたのが、請求人の情報を簡単にこちらが知ることができないことです。

これは弁護士とは異なる仕組みです。弁護士の場合は、ある弁護士に対し懲戒請求をすると請求人の情報はその弁護士へいきます(これは、他人の資格の得喪にかかわることなので請求人にも責任を負わせるのが妥当であるという考え方のもとにあります)。

しかし司法書士の場合はなんと匿名で懲戒請求ができるのです。あきらかにおかしいですよね…。本当に不利益を受けた人間であれば、当然自分の実名をだします(そうでなければ紛争は解決のしようがありませんし、被害者としても匿名で解決したいという需要は極めて低いでしょう)。

そのため私は、犯人特定のためにまずは法務局へ弁護士会照会で、業務妨害罪と虚偽告訴罪で提訴をおこなうことを理由に情報開示請求を行うことからスタートしました。ここまでやらなければ、犯罪被害を受けても犯人を特定できないのが今の司法書士懲戒制度であります。

このような「不満」から私は理事になり、懲戒制度のみなおしを求めていこうと思ったのが最初のきっかけです。これはきっかけに過ぎず理事になると決意してから、視野が広がり、取り組みたいことがたくさん出てきました。

3.理事になって取り組みたい3つのこと

司法書士ユーチューバーとして情報発信を続けてきた結果、わたしが運営するユーチューブチャンネルの総再生数は430万回以上、登録者は2.6万人にまでなりました。業界一の発信力をもつ私にしか出来ない主張方法があります。発信力を活かしその上で私が挑戦することは以下の3つです。

(1)司法書士の知名度を向上させます

私は、メディア活動を行う者として司法書士の知名度の低さを日常的に痛感しています。知名度と仕事の量は比例します。新たな分野や市場を開拓するには知名度向上は必要不可欠です。私は司法書士業界一の情報発信者として今後も知名度を向上に取り組みます。

(2)登録免許税の立替え習慣を廃止します

司法書士は登記申請の際にクライアントが支払う登録免許税を自らの負担と責任で立替払いしています(商業登記は特に)。この慣習は、司法書士にとってはリスクだし、非常に重い負担であると考えています。申請後、法務局が法人側へ免許税の請求を行うことが、本来あるべき姿であると考えますので、納付方法の変更を検討するよう働きかけます。

(3)懲戒請求制度みなおし(請求人を通知させます)

上記でも説明をしたとおり、司法書士は、懲戒請求された場合、請求人の住所や氏名等の情報が分かりません。人の資格の得喪に関わる手続を他人が匿名で出来てしまうなんておかしすぎますよね。人の資格の得喪に関わることなのだから懲戒請求する側にも責任を持たせるべきです。

現に弁護士懲戒制度は、請求人が通知されます。この差があるのはおかしいのですし、この差異に合理的理由は存在しません。私もメディア活動する中で妬みを買い嫌がらせ目的の懲戒請求を何度もうけました。このような曖昧な制度は本人だけでなく周り(法務局の方や綱紀の方)にも迷惑がかかります。このような業務妨害目的の懲戒請求から司法書士を守るため懲戒制度見直しを要求します。

4.選挙公報及びDMをご紹介

選挙に立候補するにあたり、選挙公報および東京の司法書士事務所へ送付するDMを作成しましたのでご紹介します。上記で紹介したことを広報に掲載しました。

こちらが東京の司法書士事務所1000カ所に送付するDMです。

東京司法書士会理事選挙

とても素敵な仕上がりになりました。

5.選挙結果

立候補の結果、「当選」し東京司法書士会の理事に就任することが決定しました。応援いただいたみなさま本当にありがとうございました。

というのも、立候補期間経過後に東京司法書士会より立候補状況のお知らせが届きました。理事33名に対し30名の立候補でしたので定員割れとなり、無投票で(選挙が行われず)決定しました。

また、会長は1名に対して1名、監事は3名に対して3名の立候補だったので、全役職で選挙は行われないこととなりました。

選挙する気満々でDMも発注してしまいましたので、届くかと思いますが何卒よろしくおねがいします。

6.最後に

きっかけは、懲戒請求と非常にネガティブなものでしたが、これがなければ理事になろうとも一切思うことはありませんでしたので、わたしにとっては本当によかった出来事のひとつでした。ネガティブなこともすべてプラスに変えるのが私であり、本人は私への嫌がらせ目的だったとしても懲戒請求をだしてくれた人には、きっかけをくれてありがとうと感謝しなければなりません。

当然、役員報酬も毎月いただけますので、無事当選させていただきました以上、今後は一所懸命活動していきます。今後理事の活動記録は、まとめ記事をちょくちょく出していこうと考えておりますので気になる方は是非フォローいただければと存じます。

最後に、私は日頃、会社法人登記業務を中心に活動し同時に毎日YouTubeで情報発信をおこなっております。自身の専門分野である法人・企業に関する情報や、経済のこと等時事ネタを中心に毎日更新していますのでぜひ、チャンネル登録おねがいします。

 それでは、みなさま、また別の記事でお会いしましょう(^_-)-☆

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