私になるまで18

先行き不安な私に、ゼミの先生が、大阪市内で自閉症の人達の作業所を立ち上げるから、行ってみないかと、救いの手を出してくれ、とりあえず面接に行く。中度知的障害があり、その母親と共に待つビルの一室で面接。「あなたのようなな端的に指示を出してくれる人が欲しいです。」あまり初対面の人とベラベラ話す事が、苦手な私をそんなに喋れない人だと思ったらしい。給料はちゃんと払うと言うので自閉症の人との関わりは少し不安だったが、働くことにした。

が、次の日行くとちょっと話が違った。自閉症の人は二人いたがパソコンをしてあそんでいるだけ。私は何かの景品の袋詰め作業を母親とやる。それがひと月続き、私ってなんのためにここにいるんやろうと疑問に思い始める。そして給料日の1日前に辞めた。母親には「明日給料出るよ。」と言われたが、肩が痛く湿布でいっぱいなのだ。私は息子さんの補助をするんじゃなかったんですか?と聞いたが、返事が無く、やろうとしてる事と違うので辞めます。給料は要りません!って言ってそこを去る。

後になって、あと1日いて給料もらってから辞めれば良かったと後悔するがすでに遅し…しかし今思うと、あの時辞めて良かったと思う。あのままいてもきっと向こうから役に立たない!って言われただろうから。

落胆はしたが、なんかスッキリしたきもちだった。

今度は、自分の力で仕事を探そうとハローワークに行く。履歴書を見て、何で教師にならないんですか?となんども聞かれた。けれど、福祉の仕事がしたいと切なる気持ちを伝えると、その専門のところを訪ねるように言われる。そこは福祉職を専門に斡旋する所だった…が、障害者が働けるところの求人は限られていた。私は大阪の郊外にある作業所を紹介してもらう。一応雇用保険もついていたので。履歴書を送り、面接に行くことになった。




今はまだ修行中の身ですが、いつの日か本にしたいという夢を持っています。まだまだ未熟な文章ですがサポートして頂けたら嬉しいです。