私になるまで19

紹介してもらった作業所に履歴書を送ると、その作業所の事務局長なる人物から電話がかかてきた。会いたいから、来てください。最寄り駅でこちらに連絡して貰えたら、迎えに行きます。」それで連絡先の電話番号をメモして電話を切る。

よし!今度こそ!と気合い入れる。

面接当日。ー大阪駅から4駅目だったと思う。ーで下車、電話をかけようと番号を書いた紙の切れ端。カバンから出そうと探す。え〜忘れた。頭が真っ白になる。が、「行かなければ!」焦った私は、コンビニに入って店員さんに「この場所知りませんか?」緊張する声でたどたどしく尋ねると、少し歳のいったおばさんの店員さんは

「それなら、あそこの黄色い屋根の店できいてみて!」と外まで出て教えてくれた。礼を言って、そのお店に行く。プーンとお菓子の焼くいい匂いがして、ホンワカしてると、中から、めちゃめちゃガラの悪い顔の【⠀すみません。その時はそう見えた。】兄ちゃんがお客さんと間違えたらしく、じーっと待ってる。私は、「この作業所に行きたいんですけど。」と言うと、彼は、「ここはその作業所の分所でハウスです。そこはまだ先でここを真っ直ぐ行って左に曲がったところにあります。案内しましょうか?」って言われたが、断り、言われたとおりの道をたどると少し大きめの建物がみえた。二階建ての下は工場、上は事務所とご飯など食べる休憩場所になっている。私は外階段を上がり、「すみません。電話番号書いた紙忘れて自分で来ました。」と言うと、驚かれた。電話で話した事務局長さんと面接。「ここは、障害者と健常者が同じ立場で働くことを目指してつくられたんです。身体障害者は、スタッフとしてはたらいてもらってますが給料は、障害年金と合わせ手当をつけて、健常者の給料と同じ額になるようにしてます。」と、説明があり、「一緒に働いてくれるなら、来週の月曜日から。」と言われた。給料はともかく、お菓子を作るのが好きだったので、「よろしくお願いします。」と挨拶する。事務所にバソコンに向かう私によく似た脳性麻痺の女性がいた。「彼女は車の運転して通ってる。浅野さんも免許取ればいいのに。」と言われたが、そんなお金どこにあるん?って心の中で呟く。ひと通り説明が終わり、「浅野さんにはハウスで働いて貰おう。」と、言われ??となる。今色んな話をしたとこはワールド。そして、ここまで来る道を聞いたところがハウスだと説明され、あちらは人数少ないしやり易いということで週明けから働くことになった。自分の意思でようやく決めた「居場所」だった。

今はまだ修行中の身ですが、いつの日か本にしたいという夢を持っています。まだまだ未熟な文章ですがサポートして頂けたら嬉しいです。