見出し画像

ラップの練習

以前もnoteに書いたが、私はカラオケが好きである。
この曲が歌ってみたい、と思ったらなるべくたくさん聴いて歌えるようになりたいと考えている。
大抵何度か聴いていれば、口がついていってなんとなく歌えるようになるのだが、ラップだけはどうにもうまくいかない。
リズムを覚えればなんとなく行けるだろうと思い、カラオケでいざ歌うとなると大惨事である。

…ラップは噛み始めたら止まらない!


ラップは思ったよりも一つ一つの単語の発音が早かったり、英語で単語の最後と次の単語の最初の部分を繋げるような事をやっている場合もあるので、丁寧に歌詞を見ながら噛み砕かないといけないという事が分かった。
なので練習のために電車の中で、和歌を読むくらいの遅いリズムでSOUL'd OUTの歌詞を呟いているのである。

歌詞はSOUL'd OUT 「TOKYO通信~Urbs Communication〜」


しかし練習をしながらふと思うのだ。
ラップをこういう風に練習するのって、なんかダサくないか?と。

練習というものは決して格好良いものではない。
それは何に置いてもそうである事は分かるのだが、中でもラップというものは、地道に一言一言をゆっくりと練習するという行為の対極にあるような気がする。

なぜならラップには、フリースタイルやMCバトルという種目があり、即興で韻を踏みながら言葉を繰り出していく方法が存在するからである。

コミュニケーション能力に問題を抱えている人間からすると、あまりにもレベルの高いそれらの種目があるが故に、そもそもラップをカラオケで歌う事、ましてや地道に一言ずつ練習する事、というのがなんとなく合わない感じがするのだ。

しかし、試しにMCバトルの上達方法を検索すると、プロのアーティストの方々も地道にたくさん練習しているという事がわかった。
普段から即興で何かに向かってフリースタイルを頭の中でしてみたり、語彙力や単語力を上げたり、という事をしているようだった。

自分が苦手だと感じている事ができる人は、練習などしなくてももとから自然とできるのではないかと思ってしまうものだと反省した。
できるまでの道筋が想像できなさすぎるからかもしれない。

そんなわけで、ラップの練習は何も格好悪く無いということがわかった。
これからは堂々と電車の中でラップの歌詞を呟いて練習していくことにする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?