浅野井春奈

浅野井春奈です。 木で彫刻を作っています。 文章を書くのは苦手でとても遅いですが、たま…

浅野井春奈

浅野井春奈です。 木で彫刻を作っています。 文章を書くのは苦手でとても遅いですが、たまに更新するつもりです! よろしくお願いします🙇‍♂️

最近の記事

虫の思い出(※虫が苦手な方は読まない方が良いと思います!)

3月になり暖かい日が続くので夫と散歩していたのだが、歩いていた夫が私の顔を見るなり突然「奇跡が起きてるから写真撮ってあげる!」と言い、写真を撮ってきた。 撮られた写真を見たら、私の鼻の上で小さい虫が死んでいた。 鼻に着地した虫が、ハエ取り紙のごとく鼻の油で動けなくなり、そのまま死んでしまったようだった。 お腹を抱えて笑っている夫を横目に、今までの虫にまつわる記憶を思い返していたら、他にも残念なエピソードが蘇ってきたので、ここに書くことにする。 中学生の時、演劇系の高校に進も

    • パズルゲームの話

      定期的にパズルゲームをしたくなる波が来る。 育成ゲーム、箱庭ゲーム等を試しに遊んでみたことはあるが、なかなか世界観に入り込むことができない。 音ゲーもやりたいのだが、全力集中して画面を凝視しすぎるため、1曲遊んだだけで目が痛くなってしまうのでなかなか続かないのである。 たくさんの人と一度に戦うようなゲームもやってみたが、パラシュートで戦う場所まで降り立った瞬間に近くの人に殴られ、悲しくなってすぐにやめた。 以上のゲームと比べると、パズルゲームは続けやすい。またトランプな

      • ワンフェスの話

        ワンダーフェスティバル、略してワンフェスは海洋堂が主催するフィギュアやプラモデル、そしてガレージキット等の立体造型物が出品される祭典である。 近年は幕張メッセで開催されている。 今年の夏は友人に誘ってもらい、初めてワンフェスに出品者側として参加することができた。 数年前までワンフェスの事をよく知らなかったが、夫の誘いでたまに遊びに行くようになり、今回出品できてとても嬉しい。 私がワンフェスに初めて遊びに行った日、とある印象に残る出来事が起こったので、ここに書いておきたい

        • ラップの練習

          以前もnoteに書いたが、私はカラオケが好きである。 この曲が歌ってみたい、と思ったらなるべくたくさん聴いて歌えるようになりたいと考えている。 大抵何度か聴いていれば、口がついていってなんとなく歌えるようになるのだが、ラップだけはどうにもうまくいかない。 リズムを覚えればなんとなく行けるだろうと思い、カラオケでいざ歌うとなると大惨事である。 ラップは思ったよりも一つ一つの単語の発音が早かったり、英語で単語の最後と次の単語の最初の部分を繋げるような事をやっている場合もあるので

        虫の思い出(※虫が苦手な方は読まない方が良いと思います!)

          「くさいはうまい」と父の思い出と、台湾。

          「くさいはうまい」という本を読んだ。 亡くなった父が20年以上前に読んでいた記憶があり、本屋で見かけて懐かしくなったので購入した。 世界の発酵食品や臭い食品について書かれており、紹介されている多くのものは臭そうだけど美味しそうで、読みながら段々とお腹が減ってくる本なのである。 臭い食べ物と父の思い出、それはドリアンである。 以前家の近所に大きな果物屋さんがあった。 その店にはドリアンも売られており、いつも気になっていたが買ったことはなかった。 ドリアンを気にしていた理由

          「くさいはうまい」と父の思い出と、台湾。

          成長するアゴの話

          私のアゴはそこそこ立派である。 遺伝によるものかもしれないが、自分の行動が原因で更にアゴが成長したのではないかと思われる出来事がいくつかある。 そんな私のアゴの、過去から現在までの成長記録を辿って行きたいと思う。 アゴに関する思い出の中で1番古いものは4歳頃に遡る。 この時の私の行動が、アゴの成長をスタートさせるきっかけとなったに違いないと考えている。 当時の私の身長は、家にある机の高さとアゴの高さがちょうど同じくらいだった。 その頃のマイブームは机にアゴを乗せて、前後にゴ

          成長するアゴの話

          フォトジェニックへの道のりが遠すぎる話

          インスタグラムが2010年にリリースされてから、はや10年以上経ってしまったらしい。 世の中がインスタでの写真映えを意識するよう動き始めてからもうだいぶ経ったというのに、未だに写真を撮られる時の場の空気がうまく理解できないため、おかしな写真が出来上がる。 以前、友人の結婚式に参加した時の事だ。 会場に早めに到着し、旧友と昔話をして待合室で式が始まるのを待っていた。 パーティ会場には、そういった客が手持ち無沙汰にならないよう、フォトスポットが用意されている。その会場にはソフ

          フォトジェニックへの道のりが遠すぎる話

          山下達郎「クリスマス・イブ」に歩調が合っちゃう話

          クリスマスの時期である。 山下達郎の「クリスマス・イブ」が街中に流れると、どうやら歩くのにちょうど良いテンポのようで、自然とリズムに合わせて歩いてしまい、なんとなく恥ずかしくなってしまう。 歩調が曲に合うとなんとなく恥ずかしくなる感覚をはじめて感じたのは、小学校低学年の頃だった。 当時、放課後に学童保育に通っていたのだが、そこでは夕方17:00になると子どもを集合させる為の曲が流れていた。 小学校の合唱曲にもなっている「世界中のこどもたちが」や、その曲を手がけたトラや

          山下達郎「クリスマス・イブ」に歩調が合っちゃう話

          青春爆発野郎は茂みの中に突っ込みたいの話

          大学生の頃の恥ずかしい思い出話になるのだが、私は事あるごとに茂みの中に突っ込んでいた。 茂みというのは主に公園や街中でツツジなどの植物が四角く刈られている茂みのことである。 事故などで突っ込んだのではなく、正確に言えば、自ら望んで入り込んでいた。 今思い出すと自分でもなぜそんなことをしていたのか理解に苦しむのだが、おそらく都内で手軽に1人になれる場所がそこしか無かったがゆえに取った行動なのだろうと思っている。 初めて茂みに入ったのは大学2年生頃である。 私の通っていた東

          青春爆発野郎は茂みの中に突っ込みたいの話

          カラオケの話

          カラオケには常に行きたいと思っている。 歌う事が好きだからだ。 家の中でも常に歌っている。 そのくせカラオケ以外の人前では鼻歌すら歌えない。 合唱や舞台でなら歌えるが、歌う事をあつらえられた空間でないと全く歌えない。 あつらえられた空間でないと歌えないというのは、なんだか「仕方ないな〜、じゃ、歌いますか。」という風に歌い始めているようで、そのように自分を俯瞰して見ると少し恥ずかしくなる。 友人は普段も鼻歌を歌うが、「合わせて歌えるような人間になりたい」と思った瞬間に、心

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          自分で良い事言って自分で泣いちゃう話

          生徒に教える仕事をしていると、励ましたり、説教じみた事を言ったりしてしまう場面が出てくる。 言われた方からしたら「はあ、そうですか…。(うるせー)」と思うより他無いだろう。 この時私の心の中には2種類の自分が現れている。 「説教くさいこと言っちゃってるよ。」 と冷静に反省している自分と、その一方で 「よっ!今なんかいいこと言ってるじゃん!(ドンドンドンパフパフ!)」 と盛り上げてくる自分もいる。 更にその盛り上げ隊が色々と仕事しているらしく、あろうことかたまに涙腺を緩めて

          自分で良い事言って自分で泣いちゃう話

          「シャイニング」原作は別の意味で怖い。という話 ※ネタバレ含みます

          最近スティーブン・キングの小説を読むのにはまっている。 「シャイニング」を読んだのだが、かの有名なキューブリック監督の映画とは違う面白さがあった。 〜以下、「シャイニング」原作や映画のネタバレも含みますので、知りたくない!という方は読まないようにしてください。また、とても個人的な感想ですのでご注意ください。〜 まず大まかなあらすじは以下である。 ある家族が冬の間だけ閉鎖しているホテルの管理をする仕事を引き受ける。 そのホテルでは次々とおかしな事がおこり、一家を翻弄して

          「シャイニング」原作は別の意味で怖い。という話 ※ネタバレ含みます

          太鼓と鉦の話

          高校生の時からアフリカンダンスを習い始めてから、かれこれ15年以上が経った。 たまにしかレッスンに行かないのでうまくは踊れないが、地道に続けることができているので嬉しい。 なんといっても生の太鼓に合わせて踊れるところが良いのである。 ずっとお世話になり続けているMoccoly先生というアフリカンダンスの先生が、生の太鼓を使ってダンスクラスをする事を大事にされているので、大変感謝している。 そのクラスでは、大きく分けると2種類の打楽器を使用する。 手で打つジャンベと、バチで

          太鼓と鉦の話

          「大まかな流れ」が分からない。の話

          SF映画などのシーンで、作戦会議をした後に「よし、始めるぞ!」という雰囲気になって、みんなそれぞれ一斉に行動開始するシーンがある。 そのようなシーンになると、途端に不安になってしまう。 それまでは映画を観ながら自分もその場にいる気分になっているのだが、自分の任務が分からず(そりゃそうだ)、突然みんなに置いてかれてしまうのである。 「もしも自分がこの場にいたら、あたふたして何もできないんだろうな〜」とぼんやり考えているうちに、映画の中で何が起こったか見逃して本当に本編から置い

          「大まかな流れ」が分からない。の話

          着ぐるみバイトの話

          この世で唯一手放しで大好きな仕事、それは着ぐるみバイトである。 理由は透明人間になれるからだ。 こちらからは周りの人々が見えているのに、周りからは私が認識されないのだ。 私は自意識過剰の為、高校生の時からそのような状況に憧れていた。 電車の座席に座りながら、今すぐ他人の視界から消え去りたいと常に願っていた。 着ぐるみに入ると、中はほぼ真っ暗である。 そこに覗き窓が空いている。 その中に入ると、えも言われぬ安心感に包まれるのである。 仕事上色々と大変なことはもちろんある

          着ぐるみバイトの話

          フィールドアーチェリーの話

          フィールドアーチェリーに一時期はまっていた。 きっかけは勤めている高校の文化祭に遊びに行き、生徒が作った的当てでまぐれの超高得点を叩き出し、生徒に褒められたからである。 スポーツが苦手であるというコンプレックスがあるため、そういった成功体験にはすぐ影響されるのだ。 走ることや球技は苦手である。 しかし、的を狙うスポーツだったらできるのではないか…? そう思った私は、早速友人を誘って神奈川県のフィールドアーチェリー場へ行くことにした。 フィールドアーチェリーとは、起伏

          フィールドアーチェリーの話