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中華民国巡洋艦 寧海・平海

1932年8月21日、相生湾を航行する中華民国の巡洋艦寧海。寧海は中国海軍再建構想の第一弾として建造された3000トン級の巡洋艦で、相生の播磨造船所が建造した。寧海は長江警備を目的としており、海洋を主戦場とする軍艦と違って喫水が浅くなっている。

1931年9月に満州事変が勃発、1932年8月にはリットン調査団が中国を訪れていた。こういう時期であったが、寧海は契約どおり引き渡しを完了し、中国に向けて旅立った。

中国海軍最大の軍艦である寧海が日本で建造された背景には、中国海軍を再建し日中両国が提携して米国に対抗しようという、日本海軍の構想があった。馮青「八角三郎と中国海軍再建論」に詳しい。

姉妹艦平海は播磨造船所の指導のもと、1931年に上海で着工、1935年に進水した。艤装は日本で行うことになり、平海は相生に向かった。

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