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小芝居「力士と女」(2018年6月17日開催イベントWESTで披露)

〜国技館の声〜
アナウンス「東〜虎乃堀」

力士入場 上裸 下まわし

四股踏んでる間に胸をおさえて倒れる

会場がざわざわしだす

周りの男性何人か土俵にあがり力士に歩み寄る
その中に女性もいる

女「私、看護師です!大丈夫ですか?」

アナウンス「女性は土俵から降りてください」
女 え?って顔をする

周りの男たちが土俵から追い出そうとする

女「(怒)ちょっと!今人の命が関わってるんですよ!何考えてるんですか!」

立ち尽くす周り

男の一人「でも伝統なんで…」
女「(怒)
伝統?人の命より大事な伝統なんてあるなら私がぶっこわしてやるよ!」

力士、起きる。

女「あ、大丈夫ですかお相撲さん?」

力士「あなたの今の言葉で息を吹き返しました
伝統も確かに大事ですが、私は長生きしたい。
だからそんな伝統…いや、しがらみの無い所で生きる。今日で相撲を引退します。」

女「相撲やめて、なにやるんですか?」

力士「男も女も、ゲイもノンケも関係ない、しがらみなんて気にせずに誰でも入れるバーを作ります」

女「まぁ!素敵!私も行っていいですか?」

力士「いいえ、あなたは、スタッフになってください」

女「スタッフ!」

力士「私はあなたみたいな人に働いてもらいたいんだ。」

女「わかりました、なんて店にするんですか?」

力士「そうだなぁ、私も今生き返りました。人生には不測な出来事もあります。そんな人にも優しく出来る。人生の浮き沈みに携われるような店にしたい。」

女「浮き沈み…?」(上下に動く)

力士「そう、とらんぽりんだ!」

周り全員「とらんぽりん!」

力士「みんなで手を取り合って生きよう!」

BGM「WAになって踊ろう」 とか 「いつでも誰かが」 みたいな歌

最後 全員「せーの、とらんぽりん!」(とらんぽりんポーズをする)

はけて終わり。

その後他店からとらんぽりんはカルト集団バーと言われましたとさ。

脚本:服部敦
撮影:雅風

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