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[最高の教材]恋愛リアリティショーにどハマりした話

番組内で出演者同士が恋愛を発展させていく様子を描くノンフィクション番組、「恋愛リアリティショー」。「今日好き」や、「オオカミくん」などを筆頭に、近年z世代を中心に人気を博しているジャンルである。

しかしながら、私自身はもとより、このような作品を毛嫌いしていた。私が男性という事もあるのだろうが(女性向けの作品が多い?)、他人の恋愛を見て何が楽しいんだ…と正直全く興味が湧かなかった。

ちなみに、恋愛という行為自体は好きである。ただ、それをいざ番組としてコンテンツ化されると、何となくイタさを感じてしまっていた。なんだか、恋焦がれてポエマーと化した他人のラブレターを読んでいるような感覚になる。

そんな中、恋人に「バチェラー」という恋愛リアリティショーを観たいという話をされた。Amazon限定なのもあって、楽天ユーザーである恋人はどうしても視聴できないのである。

正直先述したようにこのジャンル自体に興味はなかったけれど、別にお金が追加で発生するわけでもないので、観てみることにした。

…これがめちゃくちゃハマってしまった。やはり毛嫌いはよくないなと思わされた。まだ全てを観たわけではないけれど、「バチェラー」の男女逆転版である「バチェロレッテ」もセットで観てる。

今回は、この作品の面白いところを語ると共に、ちょっとだけ、恋愛に対する私の考えを述べてみたいと思う。


作品概要

「バチェラー」と「バチェロレッテ」を知らない人に向けて、少しだけ番組の内容を紹介したいと思う。

「バチェラー」「バチェロレッテ」シリーズはもともと世界中で大ヒットしている恋愛リアリティショーで、従って本作は海外からの輸入モノになる。

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「バチェラー」は、独身貴族の一人の男を巡って、20名前後の女性たちが2か月間の旅のなかで取り合いを行うという内容。みな成人なこともあって、どちらかと言うと婚活に近い。旅が進行するにつれて、バチェラーの決断によって人数が減っていき、最終的に残ったひとりが運命の女性として結ばれることになる。

「バチェロレッテ」は、その男女逆転版。セレブな女性を巡って、男性たちが恋愛バトルを繰り広げる。

「バチェラー」も「バチェロレッテ」も、主役に相応しい、恋愛市場でバグみたいな立ち位置の人になる。スペックが眩しい。ただ、実際に作品を観てみると、「バチェラー」や「バチェロレッテ」の人選に賛否両論が出てきてしまうのだけれど、それがまた人間味があって面白い。完璧な人間はいない。

ちなみに、「バチェラー」と「バチェロレッテ」とで、出演者が被っている回があるから、ネタバレ回避の意味合いで放送された時系列順に観るのをお勧めする。「バチェロレッテ」から観れば問題ないかな(こっちは初回からとんでもない結末を迎えるのだけれど)。

恋愛は人生の極地

私は、「恋愛」というのは人生の極地だと思っている。言い換えれば、人間の性は恋愛に現れる、ということだ。そう思うようになったきっかけは自身の恋愛体験なのだが、ここでは長くなるので割愛する。

そして、この作品というのは、恋愛を通した人間・人生の本質を、見事なまでにコンテンツ化している。

例えば、バチェラー/バチェロレッテによって落とされる人たち、あるいは最後の方まで選ばれる人たち。それを世間では「モテる人・モテない人」と言うのだけれど、この番組でいう「モテる人」というのは、身体的要素や収入面などの上っ面要素以上に、圧倒的な人間性がバチェラー/バチェロレッテに求められていた。この恋愛が、結婚を見据えたものであるのもあるが。

そして、こうした「モテる人」の要素というのは、恋愛面以外でも非常に重要になってくる。例えば私はこれから就活を迎えるのだけれど、正直そこら辺の就活対策なんかより、本作が「就活において大切なこと」をよく体現していると思う。サバイバル形式の構図がいたく就活に似ているのもあるが…。

どんなに素敵な人でも、言葉一つで関係性を台無しにしてしまうこともある。反対に、ちょっと口下手でも、アツい情熱を必死に相手に伝える努力をすれば、相手が人間である以上伝わるし、そういう人は選ばれる。就活でも同じなんだろうな、と何となく感じていた。

あとは、相手への愛情もそうだけれど、ありのままの自分を表現するということが何よりも大事だった。よく見せようとして粋がっても、傍から見れば薄っぺらい人間に見えてしまう。バチェラー/バチェロレッテからもそうだけれど、私から見ても物凄く印象が悪かった。就活でも、あまりこういう事はしない方が良いな、と思った次第である。

にんげんだもの

ただ本作は、正直結末を気持ち良く見れない回がある。恋愛感情というプライベートな内容を、番組として明かされる訳だから、普通の恋愛以上に精神的負荷がかかるのもあって、バチェラー/バチェロレッテが半分精神崩壊状態で、理解不能な言動をとってしまうケースが何回かある。

そういう回は出演者に対する誹謗中傷が凄くて個人的に悲しいのだが(怒る気持ちは分かるけれど、実際に似たような事例で亡くなってしまった方がいることを忘れないで欲しい)、こういう人間の「醜さ」もこの番組の魅力なんじゃないかな。バチェラー/バチェロレッテに選ばれるような人間でも、時には道を踏み外す。彼ら彼女らも人間なんだから。

恋愛は人生に深みを与える

そんなこんなでこの番組を褒めちぎってきたのだが、正直恋愛リアリティショーを観るより、実際に恋愛を経験したほうがより多くのことを学べる。

近年は若者の恋愛離れが進行しているのもあって、若いうちは恋愛しないで、スペックを高めてから恋愛/婚活市場に参入する流れが出来つつある。私も正直、ここ数年までは恋愛とは疎遠だった。

でも実際に恋愛してみると、それが実る・実らない、続く・続かないに限らず、人生に深みを与えてくれた。特に、他人を傷つけてしまったり、恥ずかしい思いをした失敗経験が、今の私を築き上げてくれた。

だからってすぐに恋愛できるかと怒られそうだけれど、とにかく恋愛は素晴らしいものだから、最初からバッサリ切り捨てるのはなんか勿体無いなと。余計なお世話でごめんなさいね。

特に「モテる」ために頑張る努力は、人生そのものを向上させることに等しいと思う。筋トレやダイエット、コミュニケーション力の向上、そして関係性を深める「勇気」…。人生全般を豊かにさせてくれるのは一目瞭然じゃないだろうか。

そんなわけで、皆さんに最高な恋が訪れることを祈りつつ、この記事を綴じたい。

それでは、よいお年を。



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