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椿が美しく咲いた証 ~浅倉樹々 つばきファクトリー卒業によせて

トップ画像はInstagramから


2023年4月2日 幕張メッセ
つばきファクトリー 浅倉樹々卒業スペシャル を中継で見ました。

最初に断っておきます。
私はアンジュルムのファンで、つばきファクトリーはアンジュルムの次に好きという位置づけ。そして、生でコンサートを見たのは二月のTWO OF USというスペックです。

こんな、にわか of にわかが浅倉樹々さんについて語ることをお許しいただきたい。
ずっとファンだった方から見れば、違和感を覚える部分もあるかもしれませんが語らせてください。
それぐらい感じ入るものがありました。


浅倉樹々さん、とても美しかったですね。
それこそ、椿の花のように鮮やかな美しさでした。


まさしく花のような人

「椿」という名を冠したグループの、センターに立つ姿がとても似合う人でした。ぱっちりとした黒目がちな目、綺麗に笑う大きな口。
お顔の造詣は派手でも印象は清楚。まさに鮮やかな色で咲く椿の花のよう。
彼女が多くセンターを担ってきたことにも納得です。

初めて行ったライブで、目の前に現れた時の煌めきよ。
歌いながら手を振ってくれた、その笑顔、フォルム、オーラ。それらの眩しさを食らって圧倒されました。光の粒が弾けて飛び散るようなキラキラ。

その時のライブの感想note


つばきファクトリーは、色とりどりな花のごとく多彩な美しさを持つメンバーが多いです。その中でも樹々ちゃんは私にとっての椿のイメージの人でした。色濃い緑の葉の中で、目に鮮やかな赤い椿。

そして、どこか孤高な雰囲気も感じていた。

浅倉樹々さんを意識するようになったブログがあります。

以下、一部抜粋

いつも思っていたこと

室田さんと同じグループになり
その後輩になっていたら
どれだけ楽しいのか、いろんな事を学べるのか
アンジュルムの後輩組を見て感じていました。

当時、このブログを読んで胸がギュッとなりました。

彼女はアンジュルム推しの私から見ても、「この子がセンター」だとわかる位置に立っていました。
この時のつばきファクトリーはリトルキャメリアン加入前の全員同期のグループ。だからこそ結束し切磋琢磨しながら色んなことを乗り越えてきたと思います。
けれど、先輩というキャリア的にも精神的にも頼れる存在がいなかった中で、結成からずっとセンターとして在った彼女はやはりどこか孤独を抱えていたのではないかと、この一節から感じました。

ただ、「いろんな事を学べるのか」という文面に、にじみ出る熱と飢餓が感じられ、そこにもグッと惹かれました。

かわいらしく清楚で美しい。
けれど、ギラギラとした熱も秘めている。
そりゃもう気になりますよ。
ダンスもバキバキに踊ると知って、ますます気になるメンバーとして見つめる存在になっていきました。


道を作る

くしくも、上記のブログから2年後のひなフェスで浅倉樹々さんも卒業を迎えました。
ひなフェスでの卒業に対して色んな意見はありましたが、振り返ってみれば、地元千葉で、ロックフェスも開催される幕張メッセでの卒業コンサートはロック好きな樹々ちゃんのイメージと重なるものになったのではないでしょうか。

つばきファクトリーとして初めての卒業コンサート。
それは、グループに新たな道を作ることにもなります。

・卒業のソロ曲の最後はメンバーと一緒に歌う
・メンバーカラーではない、好きな色のドレス
・向かい合って、卒業者へ送る言葉

グループのセンターだった浅倉樹々を送る、今のつばきファクトリーの形が見えていました。
初めての卒業がセンターのメンバーだったことで、卒業コンサートとしても強い印象を残し、かつ卒業後は新たな分野へ進みソロにもなるという、グループからその先へ続く、新たな道への扉もできました。

しっかりと型を作って、卒業していった。

最後までグループのエースとしてセンターとして立ち続けた姿に、そしてそれを後押しし、華やかな花道を作り見送ったメンバー達に、つばきファクトリーというグループの在り方に対して感銘を受けました。

なんて美しい幕引き。

椿の花は、花びらを散らさず開いた花ごとポトリと土へ落ちます。
朽ちるさまを見せず、美しく咲いた姿で時を止める。

あでやかに花開いた椿のままで、彼女はつばきファクトリーを卒業していきました。

そして、そんな彼女だからこそ、ソロとなった次も新しく花開く姿を見せてくれると思います。


季節は巡りゆく

ライブの感想は他の方にお任せします。(他力本願)

私が今回noteを書きたくなったのは、卒業コンサートの翌日4月3日の夜に放送された「行くぜ!つばきファクトリー最終回  浅倉樹々コメンタリー」を見たからです。

最終回本編は他の何かと被っていて見ていなかったので4月3日が初見だったのですが、とにかく樹々ちゃんのコメンタリーが素晴らしかったのですよ。
メンバーに対する言葉がどれも解像度が高く(そりゃメンバーなんだから当然だとしても)、どれも愛がこもっていました。
番組の裏話だけでなく、この子はこういう子で、こういうところが素敵で、ってお話をたくさんしていました。

正直こんなにお話しする人だと思っていなかったので、するするとコメントが出てくることにもびっくり。
メンバーのこと、番組のこと、VTRにリアクションしたり相槌をうったり、無言でVTRを見るという時間はほとんどなかったように思います。伝えたいことがたくさんある。そんな気持ちが伝わって愛を感じました。

(1つ印象的な場面をピックアップするとしたら、ききちゃんのお手紙朗読で泣いてしまったりこりこがラスト付近でも泣いていて、「りこは一回泣いちゃうと涙が引っ込むまでに時間がかかっちゃうから……」と話す声の優しさにやられました)(ちばーず…)

メンバーそれぞれに濃密なコメントがありましたが、特に後輩の4人、リトキャメへのコメントがどれも愛があって優しいまなざしで語られていました。

「まりんはダンスもカッコよくなってて、目が離せませんよ」

「(番組中よく泣いていたやぎしー)(泣きながらのトークに対して)そうなの? ……うんうん。……そうね。…つばきファクトリーを引っ張る存在になってほしいですね」

「るのはみんなから子供扱いされてます。本人はそれが嫌なんですけど、でもかわいいって言っちゃう。かわいいからね」

「ゆうみは、いい意味で遠慮せずにもっとギラギラしてもいいんじゃないかな」

映像の中のメンバー達に対し、そうやって話す声はあまりにも慈愛に満ちていて、卒コンのセレモニーでメンバー達の言葉に優しく相槌をうつ姿と重なりました。

そう!卒業コンサートの送る言葉!!
セレモニーでリトキャメの4人が寂しさと感謝を多く伝えていたことがとても印象的でした。過ごした時間は2年弱とそんなに長くないけれど、話す言葉や震える声、見つめる視線にそれぞれの樹々ちゃんへの想いが見えました。

加入以来、旋風を巻き起こしているとも言えるリトキャメの勢いは、まずは本人達の努力があってこそですが、樹々ちゃんや先輩達が優しく大らかに受け入れフォローしてきたことも大きいと思います。
年下が伸び伸びとやれる環境は素晴らしい。


TWO OF USの時、初めてライブで見たつばきファクトリーは花びらが舞うように美しくカッコよかった。
卒業コンサートも全員の意識がひとつとなって、樹々ちゃんの輝きとメンバーそれぞれの輝きが重なって煌めいていました。

そしてその中で、先輩達に食らいつきながら自分の光を放つリトキャメを見た時、冒頭で紹介した樹々ちゃんのブログの一節を思い出しました。

いつも思っていたこと

室田さんと同じグループになり
その後輩になっていたら
どれだけ楽しいのか、いろんな事を学べるのか
アンジュルムの後輩組を見て感じていました。

2020-03-22 ブログより


あなたがあの時、憧れを含んだまなざしで見ていた光景が今ここにあります。
あなたが後輩達へ与え、託す側となって。

2年前のひなフェスで、室田瑞希さんがアンジュルムとして在った軌跡を、アンジュルム後輩組の輝きから感じ取っていた。
そういう人だから、浅倉樹々さんも後輩を大きな愛で包み、伝え、託す人となったのでしょう。



季節が巡れば、花はまた蕾をつけて、ほころびます。

きっとこれからも椿の花々は枝を伸ばしながら大きく美しく咲くに違いありません。



「さようなら」じゃなくて

卒業セレモニーでの手紙の朗読は、つばきファクトリー、メンバー、ファン、スタッフと関わったあらゆる人への感謝を綴っていました。
こんなに饒舌というか言葉を紡ぐ人なのだと、この手紙と番組コメンタリーで改めて知りました。


印象に残ったrラスト部分を抜粋

私には最高すぎる仲間たちと歩んだ経験、思い出が味方です。
新しい環境、ソロになってもきっと大丈夫だと思います。

だから言わせて下さい。『さようなら』じゃなくて、『行ってきます!』
これからもお互いそれぞれの場所でツバキの花を咲かせましょう。

全文はコチラ


「さようなら」と言われてしまったら「さようなら」と返すしかない。

けれど、ききちゃんはファンが「いってらっしゃい!!」と背中を押す言葉を返せるよう「いってきます!」という言葉を残していってくれました。



また帰ってくる。
また会える。

だから私たちは笑顔で送り出せます。


いってらっしゃい!!







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