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ドイツワインのテイスティング小話②

小話①からの続き。

今回は日本ドイツワイン協会連合会のHPから見つけた過去5年分(2016年〜)の出題アイテムから思ったことを書きます。(2017、2018は見つけられず…。2020はコロナの影響で試験は行われていません。)

ワイン名や生産者名は省いています。品種・産地・ヴィンテージの分析です。

()内の数字は試験年の何年前のヴィンテージかを記しています。

◻︎過去に出題されたアイテム

2016年

〈2016〉ケナー
リースリング モーゼル 2014(2)
ジルヴァーナー フランケン 2015(1)
グラウブルグンダー バーデン 2014(2)
シュペートブルグンダー ファルツ 2012(4)
ドルンフェルダー ファルツ 2014(2)

〈2016〉上級
リースリング ラインガウ 2014(2)
ジルヴァーナー フランケン 2015(1)
ヴァイスブルグンダー バーデン 2014(2)
シュペートブルグンダー バーデン 2013(3)
ポルトギーザー ファルツ 2013(3)

2019年

〈2019〉ケナー
ジルヴァーナー フランケン 2017(2)
ヴァイスブルグンダー ファルツ 2018(1)
リースリング ラインガウ 2017(2)
シュペートブルグンダー ファルツ 2018(1)
ドルンフェルダー ファルツ 2016(3)

〈2019〉上級
グラウブルグンダー バーデン 2017(2)
ソーヴィニヨンブラン ファルツ 2018(1)
リースリング モーゼル 2016(3)
レンベルガー ヴュルテンベルク 2017(2)
シュペートブルグンダー ファルツ 2017(2)

2021年

〈2021〉ケナー
リースリング モーゼル 2019(2)
ヴァイスブルグンダー バーデン 2019(2)
ドルンフェルダー ファルツ 2018(3)
ポルトギーザー ファルツ 2018(3)
シュペートブルグンダー バーデン 2016(5)

〈2021〉上級
リースリング ラインガウ 2019(2)
ジルヴァーナー フランケン 2019(2)
グラウブルグンダー バーデン 2017(4)
ショイレーベ フランケン 2019(2)
シュペートブルグンダー アール 2017(4)

2022年

〈2022〉ケナー
リースリング モーゼル 2020(2)
ミュラートゥルガウ ラインヘッセン 2021(1)✳︎ハルプトロッケン(半辛口)
グラウブルグンダー バーデン 2020(2)
ジルヴァーナー フランケン 2020(2)
シュペートブルグンダー ファルツ 2019(3)

〈2022〉上級
リースリング ラインガウ 2021(1)
ミュラートゥルガウ フランケン 2020(2)✳︎こちらはトロッケン
ヴァイスブルグンダー ファルツ 2020(2)
シュペートブルグンダー バーデン 2018(4)
トロリンガー ヴュルテンベルク 2019(3)

2023年

〈2023〉ケナー
ジルヴァーナー フランケン 2021(2)
グラウブルグンダー バーデン 2021(2)
リースリング モーゼル 2021(2)✳︎ファインヘルプ(洗練された辛口)
シュペートブルグンダー ラインガウ 2019(4)
ドルンフェルダー ファルツ 2018(5)

〈2023〉上級
ソーヴィニヨンブラン ファルツ 2021(2)
リースリング モーゼル 2021(2)
ヴァイスブルグンダー バーデン 2021(2)
レンベルガー ヴュルテンベルク 2020(3)
シュペートブルグンダー バーデン 2019(4)

◻︎重要ポイント

基本重視!!

☆必ず白1種類は「リースリング」で、産地は「モーゼル」または「ラインガウ」

☆さらに白1種類は「グラウブルグンダー」または「ヴァイスブルグンダー」で、産地は「バーデン」または「ファルツ」(グラウは「バーデン」のみ。)

☆必ず赤1種類は「シュペートブルグンダー」。ただし産地は色々。

ジルヴァーナーの場合、産地は「フランケン」

レンベルガー、トロリンガーの場合、産地は「ヴュルテンベルク」

これだけ見ても、いかに基本が重視されているのかということが分かります。それは、ケナーでも上級でも変わりません。

味わいはトロッケンだけじゃない!

それから2022年、2023年と続けてトロッケン以外(ハルプトロッケン、ファインヘルプ)が出題されていることも重要ポイントだと思います。それまではトロッケンしか出ないと思っていましたから。

実は私は2022年のケナー試験でミュラートゥルガウのハルプトロッケンを間違えました。

テイスティングした印象はハルプトロッケンっぽいな、と思ったのにトロッケンにするのが無難だろうと最後まで悩んで結局書き直してしまったのです。

甘く感じたのはミュラートゥルガウという品種のせいだろうと。

ミュラートゥルガウもハルプトロッケンもテイスティング経験値が少なすぎて確信を持てませんでした。

トロッケン以外も出ると頭の片隅にでも置いておけば、正答率はかなり上がる問題だと思います。

小話③に続く。

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