速読法より速習法 - 本を速く・忘れずに読む方法

読書とは、1番簡単に自分の知識・能力を向上させる手段の1つだと思う。

今回は『頭がよくなる魔法の速習法』(園善博 中経出版)を読んで得た、本を速く読み、なおかつ知識を定着させる「速習法」を紹介する。

速習法とは

今回紹介する速習法とは、知識を定着させることに重きを置いた、本を速く読む方法のことである。
速習法は、本を速く読むことよりも、「知識を定着させる」ということを重視している点が速読法との違いだ。

速習法は、おおまかに下記のステップから成っている。

①その本を読む目的を明確にする
②概要を掴み、求めている情報を読む
③本で得た知識を思い出せるか確認する

①その本を読む目的を明確にする

まずはじめに、本を読む前に「なぜこの本を読むのか」「この本を読むとどのような報酬があるのか」を考えておくことが重要である。
この本を読む事前準備のことを、「プリペアードマインド」と呼ぶ。

なぜ本を読む前にプリペアードマインドをセットすることが重要なのか。
それは、読む目的があると情報処理が速くなるからである。
本を読む目的をセットすることで「自分に必要な情報」が明確になり、自分に必要でない情報を読むことに時間をかけなくなる。
その結果、本を速く読むことができるようになるのである。

プリペアードマインドとしてセットする項目は、

①その本を読む目的
「(例)この本を読んでマーケティングの流行を知りたい」等、「〜したい、なりたい」という願望の形で目的をセットする。
②その本を読むと得られる報酬
「(例)マーケティングの知識を身につけることで昇給できる」等、その本を通して得られる報酬をセットする。

上記の①で本から抽出すべき情報を明確にし、②で本を読むモチベーションをあげる。

これが本を読む前に準備すべきプリペアードマインドである。

② 概要を掴み、求めている情報を読む

プリペアードマインドをセットし終わったら、実際に本を読む作業に入る。

速習法の根幹には「知っていることが多い本ほど速く読める」という考え方があるため、

概要を掴む→パラパラと飛ばし読みする→求めている情報だけを読む

という流れで本を読み進めて行く。

具体的に言うと、

◾︎概要を掴む
まずは目次を読み、本の内容と流れを想像する。
◾︎パラパラと飛ばし読みをする
1ページ2秒ほどで全ページを飛ばし読みをする。
ここでのコツは、
・重要な情報が書いてありそうなページに目星をつけること
・「このセクションで言いたいことはこうだろう」「なぜこの小見出しがついてるのだろうか」と、本の内容を推測/疑問しながら読むこと。
である。
◾︎求めている情報だけを読む
パラパラ読みで目星をつけた部分を読み、自分の推論/疑問の答えを得る。

以上が速習法の読み方である。

③本で得た知識を思い出せるか確認する

先述した通り、速習法の最大の目的は「知識を定着させる」ことである。

そのため、得た知識を思い返し、情報の再現度を高めることが重要とされる。

得た知識を思い返す方法としては、

・人に本の内容を解説する
・ブログなどに書き込む
・ノートに書き起こす
・再び本を読む

などがある。
以上に取り組むことにより、脳に知識を染み込ませ、知識の忘却を阻止することが重要となる

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