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ネガティブですけど何か?

学生の頃から私は周囲にポジティブとネガティブのどちらにも見られてきた。
周りは私のことを社交的だと思っているが、実は人見知りで、それを打ち明けた時にみんな嘘だと言う。

私に対しての評価は人それぞれだ。
それは当たり前のこと。
付き合いの長さも違えば、付き合い方も変わるから。

一つだけ言えるのは、私にとっては深く付き合いがあると思っている知人、友人からはとてもネガティブ思考だねと、言われる。

そう私はネガティブである。

ポジィティブとネガティブが見る世界は全然違う。
極論的な例えをするのならばこんな感じ。

【例】
明日は大事な会議があり、出勤はいつもより30分早い電車に乗る。

-ポジティブ
いつもより30分早く起きなきゃ。念のため余裕を持って一時間前に起きよう!

-ネガティブ
大事な会議にもし間に合わなかったらどうしよう。もしかしたら電車が遅延するかもしれない。念のため2時間前ぐらいの行動を心掛けなきゃ。
あぁ不安で眠れない。

まぁとても極論だが、イレギュラーなことに対しての考え方が全然違うのだ。

心理学者ジュリー・K・ノレム が提唱する「防衛的悲観主義」という概念がある。

「防衛的悲観主義」は簡単にいうと、あらゆることをネガティブに捉え、全ての不安要素を先手を打って対処できるようにする考えである。

先にあげた、いつもより早起きの場合も「防衛的悲観主義」の観点からするとまっとうなことなのだ。

単にネガティブなのではなく、ベストの結果のために思考が不安から始まり、それを解消するためにありとあらゆる対処法を考える。そして、結果を残すということが一番大事である。

ちなみに、「防衛的悲観主義」の持ち主に無理にポジティブな捉え方や、楽観的になるようにすすめたら、良いパフォーマンスがだせずに失敗するらしい。

ポジティブな方からすればネガティブの考え方がわからないかもしれないが、心理学的な観点からしっかりと考えると理解して頂けると思う。

防衛的悲観主義者の私が事例を3つあげる。防衛的悲観主義者がどのように考え行動しているのか。

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【例①】ネット予約
旅行に行くことになった。
今はネットで予約することが当たり前。
実は苦手だけど。

さっそく飛行機とホテルのパックを予約。

しかし、旅行が近付くにつれ「ワクワク」より「ソワソワ」が勝ってくる。

本当に予約されてるのか。
注意事項を入念に読み返そう。
台風とかでキャンセルになったらどうしよう。
寝坊して乗れなくなったらどうしよう。
そもそも空港で迷わないかな。
本当に予約されてるのか。(二回目)
そもそもこの旅行は必要なのか。
予約番号とか本当に合ってるのか。
むしろ行く日にち合ってるのか。
空港行って乗る飛行機が本当にあるのか。
ネット予約は信用できるのか。
むしろ本当に予約されてるのか。(三回目)

このようにだんだんと不安が襲ってきて、現地に無事到着するまでこの感情は消えない。

この不安を解消するために、日に日に予約確認の回数が増えていき、旅行の準備も二日前には余裕で終わってる。そして、旅行に対する不安で頭ががいっぱいになり気疲れする。

しかし、無事到着した時の達成感はものすごく、旅行を満喫すること間違いなし!

【例②】待ち合わせ
特に緊張感を持った相手との場合。

絶対に遅刻は許されない。
まず待ち合わせ時間の30分前に着くことを予測して行動する。
さらに念押しするならば、30前に着くことを予測した上でさらに、イレギュラーが起きた場合を想定してさらに30分余裕を持つ。

結果的に1時間前に着いたとする。
次は待ち合わせ場所が微妙にわからないなら、事前にその現地を肉眼で確認する。
これで確実に待ち合わせ場所に遅れることはない。

そこからすぐ近くの喫茶店に入りコーヒーを飲んでる時は、待ち合わせ場所に無事着いたという安堵感で心が満たされている。

そして10分前にはその現地で待っているというのが基本である。

【例③】期限
期限を守るってとてもプレッシャーに感じる。
もし、守れなかったらいろんな人に迷惑がかかる。
自分のせいでいろんなことがダメになったらどうしようという不安がものすごい。

ネガティブな人間はプレッシャーにすぐ押し潰されそうになる。
その上で「期限」というものは最大のプレッシャー要素である。

「期限を絶対守る」ということが大前提に行動を始めると確実に最低でも「期限」の前日には完成している。
そして、例えば資料作成とかであれば何回もチェックする。

それぐらい「期限」というのはネガティバーにとっては最大の難敵であり、それを守るためには想像を越えるぐらい前もってそのことに着手するのが防衛的悲観主義的行動と言えると思う。

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以上の例から考えると一番大事なのは「良い結果」をだすために行っている行動であって、ポジティブの人からみれば良くわからないかもしれないが、結局はポジティブであろうが、ネガティブであろうが、結果が大事なのだ。

ネガティブだということで、周囲から心配されたり、頼りなさそうに思われてるのなら、「防衛的悲観主義」としての自分を確立すればいいだけのことである。もちろんそこには「結果」が大前提ではあるが。

私は「防衛的悲観主義者」として、常にベストな結果をだすために、積極的に不安と向き合っていく。

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