見出し画像

本気の人たち


10月27日

うちに友達が来てくれて、
ハロウィンパーティーをする。

予定だった。

パーティーのホストとしてマストなのは、
ハロウィン仕様のお皿やコップ
そして部屋の飾り付けに軽めの仮装。

100均を2件も回れば、
選択肢も豊富で充分に揃う。

とにかく手軽。

正直、高見えという言葉は好きではないが
買い手のセンス次第では
低価格で豪華を実現できる国、
それが日本。


でも今年のハロウィンは違った。

27日に巡った100均も
雑貨屋も輸入食品店も、クリスマスだった。


確かに、サンタクロースもトナカイも
カテゴライズすれば仮装だ。


しかし、自宅に招き入れる側となると
それで納得させられるほど
適当ではいられない。

仮にその路線に進んだとして、
私の友達はお情けで笑ってくれるだろう。

うまく話せる人なら
ちゃんと面白くできる。

でも、パーティー当日に話す構成を考える
時間も実力も自信ない。

悩みは増やさないに限る。

ハロウィンの雰囲気を出すのは
潔く諦める事にした。


そもそも、催し物の切り替えって
こんなに早かったっけ?

せめて11月に入るまで
ハロウィンの雰囲気を
守ってくれてると思ったけど。


ハロウィンが商品が売り切れたのか、
クリスマス陳列が前倒しされたのか。

本番の日付と街の雰囲気が一致しない
不思議な国、それが日本。

𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃

定時で退社した2人が先に来てくれた。

慣れた手つきで
宅配ピザを注文してくれる友達。

家主の私は絶対にピザを注文しない。


いや、なにしてんねんと言われたら
トイレの防音に真剣な人なので
トイレは部屋のどこにあるのかと
質問してた。

そして、トイレに防音テープを貼る作業をし
残りの2人の到着を待っていた。

2ヶ月ぶりに会う
女性同士の会話とは思えないな。


防音に試行錯誤していたら
コンコンというノック音が聞こえた。

恐る恐るドアを開けたら
そこに立っていたのは
残業を終えた残り2人だった。

別にハロウィンじゃなくても
十分にホラーな体験だった。

2023年に個人宅のドアをノックって。
いやーワロタワロタ。

気を取り直し(私だけ

ピザを食べながらまずは近況報告。

ガチトークしてるかと思いきや
記憶に残らないような内容で爆笑。


その後は時間が許す限り
本気でトランプとUNO。

賭け事も罰ゲームもなし。

ただ、純粋に、その時間を楽しむのだ。

そんな不思議な4人の友達が2ヶ月に1回、
うちに来る。

今思うと、
ハロウィンについて
まじで誰一人から何も言われなかったな。


そうか。
この人たちはまじで本当に
カードゲームさえ出来れば良いんだ。
なんかシンプルにすげえな。


みんなネタの宝庫なんだけど
その内のひとりの宝庫からネタを抜粋し、
勝手にnoteに書こうと思う。

内容はマッチングアプリ伝説。
これだけでも充分面白そうだ。

この記事が参加している募集

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?