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心理ゲーム

一昨日の記事でストロークの話をしました。
人は、相手からのストローク(刺激)無くしては生きられない、という話。


当たり前ですが、
皆、笑顔を向ける、温かい言葉をかけられる、などのプラスのストロークで交流をしたい、と考えるはずです。

でも、実際はこのようなストロークばかりではありません。

得たいストロークが、得られないこともあります。ストローク自体得られないことだって大いにあります。
そんな時、どうするのか?

得たいストロークが得られないなら、マイナスストロークでも得たいと考えるのです。

怒られる、ひんやりした目を向けられる、同情される、とにかく、気分の悪いストロークでも得る努力をするのです。
意識して。。。また無意識で。。。
このいびつな形でのコミュニケーションを、パターン化し繰り返し行うのが心理ゲーム。

皆さんの身の回りもそんな方いるかもしれません。
また、ふと気が付いたら自分もしているかもしれません。

私の事例です。

学生時代、比較的仲良くしていた子がいました。
なつっこいおしゃべりな子でした。

いつも、何かに困ってて、「あしびな、相談していい??」としょっちゅう相談してきます。
恋愛相談に、友達関係の相談、進路の相談などなど
「あしびなに相談すると、なんかスッと楽になる!」なんて、言ってくれます!そうすると、私もどうにか彼女が楽になるように、と考えます。

しかし、彼女、毎回、
「そうなんだよねー、でも私の場合、◯◯だからやはりムリ」
「うん、でもさー。この場合はだめだよね」
なんて具合に、必ず否定し混ぜ返すのです。
最終的には、なんだか頭が痛くなってくる。。。

これ、心理ゲームの典型です。
まんまとハマってるパターン。

このゲームの名前は、、、
『はい、でもゲーム』

「どうすればいい?」と助言を求めるのに、
そのアドバイスには「うーん、そうだよねーでも私は、、、」という不同意を述べるゲームです。
どんな意見や提案も、反論してきて、「勝手にすれば!」とうんざりさせる、無力感を味あわせます。

こういった心理ゲームは、基本、手を変え品を変え、繰り返し行われます。
そして最終的にドカンとその仲を決定的破たんさせるまで続けます。

心理ゲームは、この、『はい、でもゲーム』以外に、その人の様々な経験や背景により、無数にあります。


例えば、「こんなに大変だった!」「嫌な思いをした!」「被害を受けた!」 大袈裟にアピールして、他人の同情や関心を集める、『大騒ぎゲーム』

上司が、部下に対して、こまごましたどうでもいいミスや失敗をいつまでもネチネチいうなど、
相手がそれに反応して落ち込んだり、謝ったりで溜飲を下げ、自分が力を得たような気持ちになる、『あら探しゲーム』
 
多数の人に、仲違いするような悪口を伝達したり、矛盾する情報を複数の人に与えたりすることで、対立させて喧嘩させようとする『仲間割れゲーム』

などです。


このような心理ゲームはどちらの立場もいやな気持になるだけ、不幸です。

自分が仕掛けていると気が付いたら、また仕掛けられていると気が付いたら、そのコミュニケーションをストップさせるのが得策です。

厳密にいえば、心理ゲームをする目的はストロークを得るためのみではないのですが、いずれにしても互いに実になるコミュニケーションでないからです。


今一度、身の回りにあるコミュニケーションを見返してみてはいかがでしょう。ゲームになっていませんか?

コミュニケーションの初期段階に、イライラしたり、恐怖を感じたりが、ゲームの罠!

コミュニケーションを客観視し、早めに気づき、気がついたら反応しない!これが基本です。

機会があれば、具体的な対策方法などもそのうち書いていこうと思っています!
今日はこの辺で。。。

最後までお読みいただきありがとうございます🌈

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