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【ピコピコウィークエンド第12回】おれが愛した竜崎麗香

せかいのみなさま こんにちは。どうも、わたしです。


あのー。あれです。
いつもピコピコウィークエンドはしっかり時間かけて書くんですけども、今回はいつも以上に時間をかけるつもりです。この書き出しを書いているのは4/11(木)の10:30です。勤務時間中に書くnoteが一番キレてますから。そんなキレっキレの状態じゃないと書けない、そういう状態じゃないと失礼だ、とさえ思ってしまいます。きょうのテーマはそんなかんじです。


※今回の記事は画像をネットからの拾い画をたくさん引用するんですけども、なんかまずかったらすぐ消すので何卒。権利者の方はお手数ですが一喝お願いいたします。


ということではじまりましたピコピコウイークエンド!!


毎週日曜日はっ
コーナーっぽくっ
テーマに沿って記事を書くっ!!!
※それとマガジンに載せる

一分の隙も無い完璧な説明だな。

こちらがマガジンのページです。
ハッチポッチステーションにピンときたあなたはLet’sフォロー。

前回a.k.a総集編の記事はこちら。



みなさまは少女漫画史、スポ根漫画史にその名が深く刻まれた名作「エースをねらえ!」をご存知でしょうか。1973年に連載開始、全国の少年少女にテニスブームを巻き起こした素晴らしい作品です。作者は山本鈴美香先生です。連載終了後に新興宗教の巫女さんになって、最終的には教祖まで上り詰めた非常にスピリチュアルかつアクティブな御方ですね。ええ。ええ。

ひとことで言うならば、高校からテニスを始めた平凡な女の子が天才コーチに見いだされて様々な苦難を乗り越えながら選手として大成してゆく様を描いた漫画です。主人公は岡ひろみちゃん。ガッツがあるんだこれが。ただひろみは一人でのし上がったわけではなくて、先述のコーチをはじめ、周囲にさまざまな協力者がおりましてね。おれはその周りの人たちが全員だいすきなんだけども、きょうはその中でも一番のお気に入りについて書かせてほしいのだ。


ということで。


みなさんは「お蝶夫人」をご存知でしょうか。


なに?ご存知ないとな。
よろしい。こちらです。

華麗なプレイが蝶のようだとのことです。へえ。


「よくって?」

この方がどんな方なのか、wikiから引用しましょう。

通称お蝶夫人。超高校級の実力者で、生徒会副会長。自分に憧れるひろみをテニス部に誘い、妹のようにかわいがる。庭球協会理事の娘として、プライドが高い。初期はひろみに執着する宗方に不信感を抱き、宗方の教えで自分のいる場所にまで登ってきつつあるひろみに対し畏怖に似た感情を抱き、冷淡な態度を取る事もあったが、次第に態度を軟化させ、ひろみのために全力を尽くすようになる。特に、ジャッキー(ジャクリーヌ)とひろみとの架け橋となり、2人のペア実現に多大なる貢献をした。その後、桂の特訓指導や海外組との対戦等を経てどんどんと実力を増すひろみに対し「もうわたくし達はひろみにはかなわない」と蘭子に話す場面もあった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%92%E3%81%AD%E3%82%89%E3%81%88!

要するにあれすね、テニスがめちゃくちゃ上手くて勉強もできてっていう。容姿端麗品行方正文武両道的な。アレです。しかもお父さまは日本テニス協会のお偉いさんということで、筋金入りのお嬢様です。一人称「あたくし」。昨今のお嬢様ブーム?みたいなやつの数十年前からずっとお嬢様。すごいね、お蝶様!!!

ちなみに作中の人物でこの方を「麗香」と呼んだのはお父さまだけです。おおまかに分けると、

「お蝶夫人」(ひろみと牧、その他モブ)
「お蝶」(宗方コーチ)
「お蝶様」(三人組など)
「竜崎さん」(お蘭)

こんなかんじです。 
ちなみに初登場時は17歳のJKです。すごいね。


ここまでの話、「よくって?」


で、このお蝶夫人、ストーリーにめちゃくちゃ絡んでくる超重要人物かつ、美しく愛らしく狂おしいほど愛おしくなる超魅力的な人物なんですわ。それをみなさんにお伝えするべくキーボードをカタカタしている。


で、画像を検索するうちにとある記事を見つけてしまいまして。

こちらなんですけども。

もうわたしの言いたいことは大体ここに書いてあります。それもものすごく丁寧手稲丁寧に。ぜひご一読いただきたい。


じゃあわたしがやることはないじゃないか!ってなもんなんですけども、擦っていきます。わたしも同じことを書きます。



「きなさい 死にものぐるいで」

https://shirofvgt.hatenablog.com/entry/2015/09/24/%E3%80%8E%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%92%E3%81%AD%E3%82%89%E3%81%88%EF%BC%81%E3%80%8F%EF%BC%9A%E3%81%8A%E8%9D%B6%E5%A4%AB%E4%BA%BA%E3%81%AF%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%99%E3%81%94%E3%81%8F%E3%81%84


そんなこと言える?この時たぶん高3で18歳とかだぜ?そんなこと言える?どんなラスボスよりラスボスっぽいじゃんね!!!痺れるぜェお蝶様ァ!!!!!

ここの横顔の美しさとか、余裕綽々の表情とか、ひろみのなんともいえない切ない表情とか、この辺が山本先生の画の真骨頂だなァて思う。


お蝶夫人はこの試合でひろみに「自分の技を全て見せる、伝える」という覚悟で臨んでいました。なぜならこの試合が高校生活最後のひろみとの対戦だからです。「1球1球すべてのショットが置き土産」と。かっこよすぎる・・・。ただ勝つためならこんなことしなくていい、とまでひろみに言わせるような魅せプに徹したんですね、お蝶夫人は。その上でひろみを完膚なきまでに叩き潰します。(でも第2セット6-3だから、ひろみもそこそこやれてんのよね)

そして試合中、対戦しているひろみはそれに気づくんです。自分に見せてくれているんだと。


そして試合後のコレ。


https://shirofvgt.hatenablog.com/entry/2015/09/24/%E3%80%8E%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%92%E3%81%AD%E3%82%89%E3%81%88%EF%BC%81%E3%80%8F%EF%BC%9A%E3%81%8A%E8%9D%B6%E5%A4%AB%E4%BA%BA%E3%81%AF%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%99%E3%81%94%E3%81%8F%E3%81%84


対戦前の刺すような視線はどこへ。この落差がまた愛おしい。ああお蝶様。感情があふれだして泣いちゃうひろみもかわいい。一生見てられるなこのふたり。

言葉じゃなくて背中で語る女、それが竜崎麗香a.k.aお蝶夫人。かっこよすぎる。


次。



「ひろみ!ひろみ!」


左下のコマのお蝶夫人をご覧ください。
ひろみ対ベル・ブラウン(若手の超すごい選手)の試合後の模様です。ひろみが惜しくも決勝戦で負けてしまったシーンです。

「きなさい 死にものぐるいで」なんて言ってたあの刺すような視線はどうしたのでしょう。完全に推し活中です。かわいい。きっとパンダのあかちゃんとか見てもああいう顔するだろうし、他には何を見せたらあんな顔してくれるのかなって考えちゃうよね。その顔のためならどんな苦労も厭わないよ。


次です。


●ド正論お嬢様

ひろみが勝利した美咲さんという選手がなかなかのマジキチクレーマー気質でしてね。(親もヤバい) それでひろみがしょげちゃうんですけど、そんなひろみに対してかける言葉です。「完璧な条件でプレイできることなど一生になんどもないわ」と。いやほんとその通りっすよね。麻雀打ってても牌がどうだの座席がどうだのって言ってくる人とかいますけどもね、そんなん関係ないですからね。テニスはメンタルスポーツ。APEXもメンタルスポーツ。でも敵の足音は聴かせろよな。


「エースをねらえ!」のいいところはこういう精神的な成長に重きを置いているところです。それがエスカレートして若干スピリチュアルっぽくなるんですけども、それもまたよし。

お蝶夫人とは関係ないんですけどもね。好きな言葉がありまして。宗方コーチなんですけども。


「特訓のつらさから魔球だのなんだのありえない技にあこがれないこと」


どこぞの王子様にも聞かせてあげたいすね!!!!



逸れました。つぎ。


「これがあなたとのダブルスよ!」


これ一番すきなシーン。選手として大成していくひろみ。お蝶夫人はひろみとダブルスを組んで世界で戦っていきたいきもちがあったのですが、ひろみのダブルスパートナーは別の外国人選手になってしまいました。なんてこった。なんだけどお蝶夫人は腐らず、ほんとに腐らず、ひろみを気遣って電話をするのです。しかもこの直前に宗方コーチの訃報を聞いたはず。普通の精神状態じゃないにも関わらず、ひろみの身を案じるお蝶様。けなげ・・・

ほんとは隣に立っていたいはずなのに、自分はコート外で精神的に支える!と覚悟を決めたお蝶夫人。このカッコよさ。この自己犠牲。ここがカッコいい。

エースをねらえ!はひろみのサクセスストーリーなんだけど、藤堂や尾崎、お蝶夫人やお蘭の人間的な成長を見られるのもすごくいいね。


●お蝶夫人の恋愛

あらためていい女だよなァ。作中でも言及されているんですが、「あの気品、美しさ、気高さは10代の男に手に負えるような女じゃないぞ」と。なんだけど、そんなお蝶夫人を一途に思い続ける人がいましてね。さっきも出てきた尾崎さんというんですけども。


くそイケメン。長身細身、こちらもまた文武両道のスーパーダーリン。ユーモアがあって機転がきく、みんなに好かれるタイプの素敵な方です。それでも全然お蝶様はなびかなくって。

そんなある時お蝶夫人と尾崎さんは連れ立って海にいきます。というのも帰ろうとするお蝶夫人を「送りますよ〜」と行ってついてく感じ。ここのやりとりがいいんだ。


お蝶夫人「帰ります」
尾崎さん「送りますよ」
お蝶夫人「ひとりになりたいのです」
尾崎さん「僕がいても、あなたはいつもひとりだ


くぅ~!!せつねえ!!

そして海に向かい独白するお蝶夫人。尾崎さんは相槌もせず、ただ聞いているだけです。ここの内容がまた禅問答っていうか、実にスピリチュアルでいいことをいうんですけどもね。最終的にこうなります。


「帰ります。」

と尾崎さんの背中に話しかけるお蝶夫人。
ふと尾崎さんが振り返ると。


これだけ。ただ海から帰るときに手が触れあっただけなんすよ。ただこれって、もうどうかするとどんな行為よりもふたりにとっては大きな一歩なんだよ。くぅぅぅ!!もう一人じゃないよ!!

だれも寄せ付けなかったお蝶夫人がはじめて尾崎さんを受け入れた、というか迎え入れた瞬間です。尾崎さんからすると「恋焦がれた6年間、報われてあまりある・・・」と言ってしまうほどの衝撃だったようです。

その後ふたりの仲が明確に進展した描写はなく(なかったとおもう)、いよいよ物語もラスト!ってところでテニスの特訓に精を出しまくっていたお蝶夫人が怪我しちゃって入院するんすよ。肉離れかなんかで。いや?肉離れ程度で入院するのか?まあそれはよしとして。その知らせを聞いて駆け付けた尾崎さんが「あなたの強さがかなしい!」と伝えるわけです。

するとお蝶夫人は


こう言うんスわ。海ってのはさっきの「海」ね。なんやかんやいろいろあってお前と手を触れ合わせた「海」ね。

ホイットニーヒューストン流れるぜココ。愛と青春の旅立ちでもいい。

尾崎さんを黙らせる一言としては最高にクールだよなァ。「あなた」が支えじゃなくて「海」が支えなのよ。シブいねェ・・・まったくおたくシブいぜ・・・その後のふたりはたぶん弁護士になって法曹界で活躍したんだろうなァ、でお子さんが生まれてその子がテニスはじめて・・・みたいなかんじなんだろうなァ!!!


はい。


以上です。


もう一回貼るんですけど、ほんとにこのブログが一番お蝶夫人に対する理解と愛が深かったので、わたしの駄文よりこちらをお読みください。そしてこちらのブログを書いた作者様、もしわたしの駄文を読んでいらしたらぜひご連絡をください。あなたとは美味しいお酒が飲めると思います。まちがいなく。あなたのお蝶夫人分析がとてもすきです。画像拝借してすみませんでした。


といったところで。


せかいのみなさま ごきげんよう。そして、ゴッドブレスユー。

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