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11月香道ふりかえり~時雨香~

月に1度、香道教室での備忘録です。
和歌や歴史に触れる、楽しい時間です。

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時雨香

証歌

花の咲く ためしもあるを この松の
 ふたたび青きみどりともがな
           (三條西実隆)

■三條西実隆
室町時代、戦国時代の公卿。御香所預かり。なんでも文化人な人。今習っているお香の家元。
■三條西堯水先生
今のお家元。

☆時雨(しぐれ)について
●万葉集・・・9月10月ころ、時雨は木々を色づかせるものとして捉えられていた。
●平安時代・・・時雨は葉を散らすものと捉えられている。
●現代・・・時雨は季節が秋から冬へ移っているとき。

■唐崎
琵琶湖。近江八景(おうみはっけい)。
唐崎夜雨(からさきのよう)・・唐崎神社の松の古木に夜の雨が降り注ぐ情景を示す。
唐崎の松・・歌枕になる。

☆いろんな人が訪れて、歌を詠んでいる場所である☆
■紀貫之「唐崎の松は扇の要にて 漕ぎゆく舟は墨絵なり」(古今集)
 (唐崎の松のところに舟がいっぱい集まっているが、霞がかってて墨絵のように白黒にぼんやり見えるなぁ)

■三條西実隆が行ったときは、松は枯れていた。歌を詠みかけたら、松が青くよみがえったという。(ほんまかいなっ)

■明智光秀が行ったときも、松はすっかり枯れていた。
「我ならで誰かは植えむひとつ松 こころして吹け志賀の浦かぜ」
(私でなければ誰が命がけでこの松を植えることができるものか。近江の浜風も心して吹いてくれよ。もう枯らすんじゃねえぞw)

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☆気づき・感想☆
今月も香道、楽しい時間でした。
いろんな人が訪れては歌を詠みかけている松。
私も見てみたいな。
そんで、詠んだ歌が、また何百年後かに語り継がれてたりして・・。
すごくロマンを感じますね♪
ありがとうございました。








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