20240221──smoke shelter

もう一時間と耐えられず
喫煙所とオフィスを往還する
行く前より後の方がすっきりするということもなく
帰ってきたからといって何かが捗るということもなく
煙の匂いを漂わせながら
タバコのように煙たがられたかった
やけに気にかけてくる先輩と
やさしすぎる上司
ここはぬるま湯であって
かといって冷水や熱湯を求めてもいない
つまりは水を断りたいのだ
喉の乾くがままにおれは砂漠にいたい
太陽に灼かれたい
ブラインド越しにまなざす太陽は
おれを挑発する
湿った灰色のブロックを
踏みよけながら
おれはまたもタバコを吸いにオフィスをあとにする

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