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里歩vs駿河メイ

遂にこの日がやってくる。スーパーアジア選手権試合絶対王者として一年半ベルトを保持し続ける里歩さんに対する挑戦者はデビューして一年の駿河メイ。

一年前、一年後にエースとタイトルマッチをやってるなんて一瞬でも想像した人は皆無だろう。しかも、新木場のメインで。それくらいあり得ない対戦である。

そして、通常このようなチャレンジマッチでは、当然王者の防衛を思い描くものだし、挑戦者を応援はしていても心のどこかで、まだ無理だろうなと思うものである。しかし、こと、この対戦に限ってはそうは思えなく、本当にどちらに転ぶか分からない感覚。それは色々な背景から来るものもあるだろう。里歩さんの退団、エース不在となる我闘雲舞…しかし、それだけではなく駿河メイという存在は、ひょっとしたら勝つんじゃないか?という期待感を不思議と持たせる。

正直、別段強さを感じるわけではない。説得力があるわけでもない。キャリアという経験があるわけでもない。何もない。あるのは、駿河メイという世界観をリング上で創りだす魔法。対戦相手、レフェリー、観客をも飲み込むメイワールドという名の幻を創りだす。勝っちゃってもおかしくないという感覚は、この幻覚によるものだと思う。

この魔法は持って生まれた天性のものだと思っている。これが出来るのは世界広しといえども駿河メイただ一人。既に唯一無二の存在。駿河メイを誰々みたいだねと誰かに当てはめることは出来ない。あの、人を惹きつける魅力は後から頑張ってつけられるものではない。

駿河メイとの出会いは2018.5.9市ヶ谷チョコレート広場である。正直この時の記憶はあまり無い。市ヶ谷の坂道でマサキさんに呼ばれてたのが少し記憶にあるくらい。

そして、彼女の評価が一変するのが2018.5.20市ヶ谷である。この日駿河メイは、さくらさんとの三分間のエキシビジョンマッチを行った。このエキシを観て驚愕したことを今でも覚えている。

それにしても、こんなにハマるなんてまだこの時は思いもしなかった。もともと我闘雲舞を見に行くきっかけは里歩さんだった。東京女子で観た里歩さんに惹かれて追いかけて来たのだ。

それが今はどうだろう。絶対に手を出さないと決めていた人生初の横断幕を作り、駿河メイを観に地方遠征に行く。自腹の遠征は駿河メイが人生初だ(出張ついではあった)。それもこれも、駿河メイの持つ魅力に取り憑かれてしまったから。取り憑かれると言うと聞こえは悪いかもしれないが、自分の人生において本当に良かったと思っている。

駿河メイのプロレスは人に活力を与える。生きる力を与える。こんなプロレスラーに出会えて本当に良かった。タイトルマッチでこんなに感情を揺さぶられるなんて初めてだ。もう明日が待ちきれないし、これ書いてても、なぜだか何度も泣きそうになる。もう一生のうちで二度とこんなに応援したいと思える人に出会うことは無いだろう。

明日入場してくるその瞬間、ゴングが鳴った瞬間、決着が着いた瞬間、試合後…どんな感情になってるか自分でも想像がつかない。別にこれで何かが終わるわけじゃない。里歩さんともひょっとしたらまたやることがあるかもしれない。でも今この時、我闘雲舞の絶対王者でありエースとして君臨している里歩さんとやることにとてつもない意味があるんだと思う。

里歩さんはこれからの我闘雲舞は何も心配ないよ、我闘雲舞の未来は明るいんだよということを駿河メイと一緒に観せようとしている。明日はこの二人の天才が、それぞれの世界観で描く未来図のハーモニーをじっくりと堪能したい。試合後、我闘雲舞の行く先に明るい未来が見えることを願って…

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