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『ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス』 春名 幹男 を読むための参考に

これは、本の感想ではありません。春名 幹男の著書『ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス』 は、Kindleで所要時間11時間11分の大著です。自分が読むにあたって、登場人物があまりに多く覚えきれなかったこと、さらに外国人の名前や機関名が覚えられなかったために自作の相関図などを作りました。


せっかく良い本なので、自分のように名前が覚えられずに、途中挫折してしま人がいたらもったいないので、こちらを公開しようと思います。

本の内容が過去の事件の調査なので、ネタバレということもないと思いますが、自分で読まないと気がすまない方、ちょっとでも他人の主観が入るのを嫌う方は、閲覧ご注意ください。

1,ロッキード事件、発覚・捜査 関係図

第一部〜第三部まで使える相関図。ロッキード事件の発覚、捜査の流れの参考になります。ダウンロードすれば、より大きく見ることが出来ます。

概要図


2,コーチャンの手書きの人脈図

第一部、第五章に、ロッキード社副会長アーチボルド・カール・コーチャンにより書かれ他人脈図が出てきます。この図を頻繁に見返しました。図は著作権で載せられません。私の場合、キンドルの画像を保存して、見ながら読んでいました。この人脈図、苗字だけの記載なので分かり難かったので、フルネームを書いておきます。

図の左側から

クラッター・・・ジョン・ウィリアム・クラッター(ロッキード社 日本支社長) 
福田・・・福田太郎(児玉誉士夫の通訳)
児玉・・・児玉誉士夫
笹川・・・笹川良一
中曽根・・・中曽根康弘(通産大臣)
佐々木・・・佐々木秀世(運輸大臣)
橋本・・・橋本登美三郎(元運輸大臣)
桧山・・・檜山広(丸紅社長)
小佐野・・・小佐野賢治(国際興業社主)
田中・・・田中角栄(総理大臣)
大久保・・・大久保利春(丸紅専務)
榎本・・・榎本敏夫(田中の秘書)
ミングロン・・・ピーター・ミングロン(ロッキード社 極東・アジア地域他販売担当)
ブラックウェル・・・フルネーム記述なし(ロッキード社 スタッフ)
松井・・・松井直(丸紅輸送機械部副部長)
二階堂・・・二階堂進(官房長官)
若狭・・・若狭得治(全日空社長)
四本・・・四本潔(川崎重工社長)
中南・・・中南通夫(川崎重工専務)


3,中国を介した日米関係図

第二部は、日中国交正常化の話題が中心になり、その周りで日米、日中、ソ連などがどう動いたかが書かれています。第二部の各章を読むのにも、登場人物が多く混乱するため、自作の関係図を作りました。

第二部関係図
日米関係図


4,三木、キッシンジャー外交人脈図

第二部後半では、三木首相とキッシンジャーとの間の外交が、どのように行われていたのかを詳細に説明しています。こちらも登場人物が多く、特にキッシンジャー側に多くの人間が登場するので、関係図を作りました。

三木、キッシンジャー外交人脈図


5,暗躍者たち(児玉誉士夫、福田太郎)の関わり

第二部の最後から、第三部にかけて、謂わいる政治家ではなく、政治活動家やフィクサーと呼ばれる人たちが登場します。このような人たちの関わり合いは、絡まった糸のように複雑で分かり難いので、いくつか図表を作りました。ロッキード事件についての児玉誉士夫、福田太郎についての簡単な流れの図です。

児玉_福田


6,商戦の歴史図

第三部においてロッキード事件は、様々な航空機の商戦の流れの一部であるということが語られています。この商戦の流れ、それに関わる事項も複雑だったため、図にしました。

商戦


7,ダグラス・グラマン事件概要図

ダグラス・グラマン事件は、第一部、第二部にも多少出てきますが、第三部で詳細に語られています。ロッキード事件の後に発覚した疑獄事件で、ロッキード事件の影に隠れてしまった感のある事件ですが、内容的にはロッキード事件と遜色ない事件で、かなりの高官の名前が上がっています。この事件も複雑なので、図を作りました。

ダグラス・グラマン事件


以上が、僕が読むにあたって図を作らないと理解できなかった部分です。もし、誰かの読書の参考になれば幸いです。









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