なぜミスキャンパスに良いイメージがないのか

ミス慶應やミス青学、ミス東大など、なんとなく耳にすることがあると思う。在京キー局のアナウンサーになるための登竜門的な立ち位置になっており、有名大学のミスキャンパス出場者ともなるとSNSのフォロワーも多かったりする。

至極個人的な感覚だが、このミスキャンパス、世間的にあまりよいイメージがない。

・裏では足の引っ張り合い
・顔はいいが性格が悪い
・自分大好き人間
・売名行為

などなど、ちょっとネットを見てみても酷い言われようだ。

コレ、前から疑問に思っていて、なぜこのような悪いイメージが先行しているのだろうか。考えてみた。

結論、理由は至ってシンプルというか当たり前で、「顔が可愛いだけ」と思われているからだ。

ミスキャンパスのそもそもの役割や選考方法な調べてみると、下記のような感じらしい。

・基本的に学園祭の催事、余興の一つ
・中には地域活性、振興を目的としているコンテストもある。
・4~6月頃に出場者の募集
・7~9月頃にファイナリストの発表
・10~12月頃の学園祭にてグランプリ発表
→大学によってはファイナリストの活動期間は約半年間に及ぶ。
・会場投票では、投票前にダンスや歌などの自己PRの披露があることも多い。
・ステージでのゲームやクイズなどで評価される大学もある。

5分程度で調べただけだが、上記のような感じだ。

ここで思うのは、コレ、どこまで知ってる?ということ。
少なくとも自分は、学園祭の余興の一つといったイメージしかなかった。自薦他薦問わず出場した人の中で誰が一番いいか皆で決めようぜ!!的な。
ミスキャンパスに応募して選考があって最終的に賞を得るために、出場者がどんだけ努力してそこにどんなドラマがあるのかが、一切カットされている。

僕らに情報が来る頃には、「今年のミス〇〇は〇〇さんで〜す」となっているから、その人を理解する方法・情報が「顔」しかないのだ。

結果、顔が可愛いだけだろうとなり、しかも顔の好みなんか人それぞれな訳だから、当然、別に可愛くなくね?的な意見も出る。そのレベルでミスって名乗るのかよとなると、いよいよマイナスでしかない。

国際的な大会「ミス・インターナショナル」になると、選考過程の様子や出場者が努力を重ねている姿を、特番やネットで配信したりしている。実際選考基準は厳しく、

・笑顔の素敵さ
・プロポーションなどの外見的なこと
・ウォーキングでの魅せ方
・スピーチの内容や話し方
・ファッションセンス

を軸に、誰とでも仲良くなれる、誰からも好かれる、そんな人柄が求められているらしい。

要するに顔だけではなく、その人物がどんな人か、どんな努力をしているのか、そこも選考基準になっていますよーということだ。

ミスキャンパスとミスインターナショナルでは歴史も格も数段違うとは思うが、大学で1番綺麗な女子を決める訳だから、根本的な発想は同じだろう。

大学のミスキャンパスも、余興の一つとして実施するのではなく、もっと演習側・運営側が本気で売り込むぞという気概がないと、ただのお遊びに見えてしまう。そこにあるドラマや過程が全く感じられない・分からないから、結局自分大好きな女がしゃしゃり出てくるコンテストとして見られてしまうのだ。

せっかく名のある、名誉あるコンテストなのだし、自分たちが通う大学の良さ、素晴らしさを世の中に知ってもらえる機会なのだから、作り込んでるくらいのレベルでやって欲しい。そうすれば自ずとファンは出てくると思うし、理由なき中傷にあう出場者も減ると思う。

#日記

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