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アミ 小さな宇宙人 第13章 万物を生み出すエネルギー

この章ではいよいよ、アミが地球に伝えたかったメッセージの真髄が書かれています。

「神は何のために宇宙を作ったのか?」

アミのこの質問にペドロは「僕にその質問は難しすぎる」というと、
ペドロのおばあちゃんのことを考えるように、とに言う。

おばあちゃんの喜ぶ顔が見たい、と思うペドロには”愛”がある。
では、おばあちゃんを喜ばせる時、どうするのか?

「サプライズしたり、そのためのプランを練る」と答えると
「君のおばあちゃんへの愛のために、頭を使う、そう言うことだね?」
それは、『胸の愛のために、頭(脳)の愛を役立たせる』と言うこと。

「そこから全てが生まれるんだ。まず最初に愛があって、そこから全てが生まれるんだよ」

愛が至上。

ならば”神”とは?

神とは?

よく、何かすごい事に対して”神”なんとか、とか言ったり、
そういうすごい技術やカリスマ性を持っている人を”神”と呼んだりするけど、
そういういわゆる”神”な人達って、めちゃくちゃその対象に対して変態じみたイカれた愛を持っていて、そのものすごい熱量からくるそれ故の技術を伴ってますよね。


好きこそ物の上手なれって言葉がありますが、好きだから上手になっちゃっただけで本人にとって何ら特別な事じゃない、っていうのがそういう人達の特徴なんじゃないかと思います。
まず胸に”愛”(ハート)があり、その愛によって突き動かされた頭(脳)が

どうすればもっと知ることが出来るのか?
どうすればもっと上手くなるのか?
どうすればもっと思い通りに出来るようになるのか?
考え、技術を得、その技術を羽ばたかせ(翼)沢山の人に伝えたり、感動を与えていく。
愛によって生まれた技術が羽ばたいて、たくさんの人の元に届くイメージです。
そうして多くの人の共感を得たり多くの人を救ったり..、まるで教祖のように崇められる。
そこから”神”と言われ始めたのかな、と思います。


アミの胸には翼の生えたハートがモチーフのバッチがついている。

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囚われのない自由な愛を象徴している、という事だけど、
「胸の愛を羽ばたかせている」ようにも見える。どこまでも遠くそ愛が飛んで行けるように。

例えば度々名前を出してしまって恐縮なのだけど例えば藤井風さんはこの胸のハートに、ピアノの技術や美声などの技術という翼を持った典型的な人だと思ったりしています。有名人とかに疎いのであまり多くは思いつかないけどイチローさんとか、そうじゃないかなって思います。

自分の使命(愛)があって、それを果たすために特出した技術を伴った選ばれし者、”神の使い”、”神の手”みたいな表現がぴったりです。

伝えたいことがあっても、それを広める為の技術がなければその愛は羽ばたけないじゃないですか。そして多くの人は「私なんて何の特技もない」と思うことと思います。
だからこそ、人は人生の中で少しでも技術(翼)を得るために頑張るんじゃないでしょうか?
そうやってもがくことが「人生の仕事」であると思うし(お金を得る為だけに働くのは労働)その行為を奉仕(serve)と言うのではないのかなと思います。




”神”の真髄 

「愛は力であり、振動であり、エネルギーであり光。
X線も赤外線も紫外線もそして思考も、周波は異なるけど元は同じものの”振動”なんだよ。」とアミ。

「周波数が高ければ高いほど繊細になっていく。
石と思考は周波数は違うけど、元は”同じもの”が振動したもの。
その”同じもの”とは”愛”。全てが愛が振動したものであり、そしてそれが神なんだ。

神が、宇宙を作ったんじゃない。
神(愛)そのものが宇宙や、石や、君や僕や、星や雲に”変化”するんだ。」

「僕も…神なの?」とペドロ。


「海のひとしずくを”海”とは言わないだろう?
でも、君は神と同じものでできている。君は”愛”なんだよ。」

君は愛であり、つまりどんなことでも愛(本当の自分)に反した行いは神に背いた行いということになる。


宇宙の基本法は”愛”であり、愛こそが人間の最高位のもの。
それが”神”でありその名前を”愛”と呼ぶんだ。

神だけが完璧な愛であり、

僕たちは決して完璧になんかなれない愛の火花のようなもの。
その小さな火花を、純粋な愛そのものに少しでも近づくように努め
自分自身になること。それが唯一より純粋な愛(つまり神)に近づく道であり、真の自由を手にいれる道。

人間の人生とは、「自分自身になること」、その為の努力をする旅なんだ。


神の小説

ペドロはアミとの宇宙旅行?の最後に、ほんの一瞬ある別の次元の自分が見た世界を体験する。
そこには愛しい女の子がいた。黒い髪の日本人のような風貌の青い肌をした女の子だった。会えることを何千年もずっと待ち望んでいたような....言葉で話したり表したりするするだけでは十分でなく、もっとデリケートなテレパシーのような伝達方法で二人は繋がっていた。彼女の手に触れようとした瞬間、全てが消え去った。

それは何度も生まれては死んだずっと後の別の人生のビジョンで、それをほんの一瞬垣間見たらしい。

全て神の小説には既に”書かれている”。そのページを少し飛ばして先を見てしまったのだと言う。
「死んでしまえば全てが終わりだと言うことを、最終的に捨てるために見せる必要があったんだ。そしてこのことを君が本に書く為にね」とペドロに言った。

ペドロは、その女の子に愛しい感情を今も感じ、あの子は誰なのか?また会いたい!会えるのはいつか?と詰め寄る。

「神、つまり君の中の愛が、君のそばに彼女がいるチャンスをなんども与えるだろう。時には彼女だとわかるだろうし時にはわからないだろう。全ては君の胸の脳(愛)次第だよ。

「一つの魂には、他に決められたもう一つの魂があって一つの魂だけでは半分にしか過ぎないんだよ。君の住んでいる世界にいる。でもさっき会った風貌ではなく、今はごく普通のありふれた女の子に過ぎない。
人と知り合った時、常に自分自身を観察してみればわかる。容姿と内面とを取り違えないようにね。」

そして、この体験したことを全て本に書くように、とアミは言うのだった。


ー余談ー

「全ては神の小説に全て書かれている」と言うのを読んだ時、ある小説の一節を思い出しました。
それは「アルケミスト」と言う小説の一節で、私の人生を変えてくれたとても大切にしている一節でもあります。

小説の中で印象的な不思議なセリフとして度々「マクトゥーヴ」と言う言葉が出てくるのですが、その意味が「全て書かれている」なのです。

ある日見た”夢”に導かれその夢を探す旅をする少年が、途中立ち寄った砂漠である少女に恋をします。
そして、”夢”を見つけると言う使命を持った旅人でありながら、この先どんな危険が待っているかもわからない、旅を捨て彼女と一緒になろうとします。

するとその彼女が彼女が言うのです。

「マクトゥーヴ。あなたの夢を求めて出発してください。もし私が本当にあなたの夢の一部ならあなたはいつか私の元に戻ってくるでしょう」と。


全てはすでに書かれている、と思うと、「運命はもう決まってしまってる」と言われているようで不快に思う方もいるかもしれません。
でも、人生の大きな決断を迫られた時、

「もし運命で決められたものなら(それだけ大切なものなら)一旦離れてもきっとまた会える(戻ってくる)。」と思うと、穏やかな気持ちでその手を離すことができるのです。

そしてもし再び会うことがないとしたら、お互いの運命に書かれていなかったのだ、さほど大切な出会いではなかったのだろう、と思えます。
簡単ではないことですけどね。
この決断は今も胸にあり、何かを手放す時はいつも仄かに光ります。

人間関係でも恋愛関係でも物に対しても、
そんな風に考えるようになってから一旦手放しても、本当に私にとって大切なモノならば時を経てちゃんと然るべきタイミングで必ずまた目の前に現れる、と幾つもの経験を通して身を以て感じています。


このマクトゥーヴと言う言葉(呪文?)を知って以来、例えば自分の寿命についても遅かろうが早かろうが、なんとなく受け入れられるようになりました。
もちろんいつ死ぬか?なんてわからないし、痛かったり恐怖の中で死んでいくのは嫌だけど
「神の小説に書かれているのであれば仕方ない。きっと今の肉体を捨て、別の使命にかかれ、と言う事なのだろう。それまではこの身体で今出来ることを精一杯やろう」と、そんな風にまで思えるようなったのです。

ものすごい呪文、です。

私が読んだのはこちら↓でしたが、今はオシャレな新装カバーになって出版されているのですね。タイトルは聞いたことがあるけど読んだことはない、という方はぜひ読んでみてほしいと思います。

私のこの「アミ小さな宇宙人」のログを読んでくださっている方ならきっと響くものがあるはずです。

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写真の本は私物ですが、ポストイット貼りまくりのボロボロ..愛着はありますが、新装版、綺麗で欲しくなります。
そうそう、この作者のPauro Coelho氏が毎年出しているデイリープランナーがまた素敵なんです!

日記帳としてもいいけど、1日に書ける行数がそんなに多くないので、私は「明日すること」とか、ちょっとした気づきとか閃きなんかを書き込むのに使っています。デスクの上で目に止まるだけでも気分あげてくれます🎵


アルケミスト、最後に読んでからもう数年経つので、
今読み返したら新たな見え方がありそう...今もう一度手に取る時、
そんなメッセージもらったような気がしています。


いよいよ「アミ 小さな宇宙人」も残すところあと1章のみとなりました。

最終章では、ペドロが宇宙の旅を終え地球に帰ります。
アミとの別れ、そして約束、ペドロを迎えたおばあちゃんの驚きの言葉などが書かれています。お楽しみに!


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