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無意識に人を傷つけないために

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性被害を打ち明けて、傷ついたことはありませんか? 「露出多いからね」 「何で逃げなかったの?」 「相手の家に行ったのが悪い」 これらは 被害者非難 (セカンドレイプ)と言いま… もっと読む
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無意識に人を傷つけないために

皆さんは、知り合いや家族から痴漢などの性暴力被害を打ち明けられて、なんとコメントして良いのかわからなかった経験はありませんか? 被害者を傷つけたくない、けれど、どういう声かけをすれば良いのかわからない。誰かに教えて欲しい。 このプロジェクトは、そんなあなたのためのものです。 皆さんは、被害に遭って友人に助けを求めたのに、かえって傷つくことを言われてしまった経験はありませんか?もしくは、傷つくのが怖くて、誰にも被害を打ち明けられないと感じていませんか? このプロジェクト

無意識に人を傷つけないために 心がけポイント①②

はじめにみなさんは、「2次加害」や「セカンドレイプ」、「セカンドハラスメント」、または欧米でよく使われている「victim blaming (被害者非難) 」という言葉を聞いたことはありますか? これらの言葉は、サバイバー(性暴力被害者)が性暴力被害のあとに、周囲の人からさらに受ける言葉や態度などによる暴力のことをいいます。 性暴力は、望まない性的なことすべてを含みます。電車で痴漢にあったり、嫌だと言っているにも関わらずパートナーから無理に性的な行為を迫られたり。同意のな

無意識に人を傷つけないために 心がけポイント③④⑤

心がけポイント③ パートナー同士でも性暴力は起こる 性暴力は夫婦間、恋人間でも起こります。むしろ、夫婦や恋人間だからこそ被害を打ち明けづらく辛い思いをし続けることが多くあります。夫婦や恋人と約束された関係であれば同意は不要と勘違いし、加害する側もそれが暴力だと認識しづらい状況が生まれてしまっています。仲良くしていようと、相手がどんな人であろうと、性的同意を得ない性行為は性暴力です。 また、同性カップルの間でも性暴力は起こる可能性があります。同性愛に対する偏見がまだまだ残る

無意識に人を傷つけないために 心がけポイント⑥⑦

心がけポイント⑥ 拒否できないこともある 親子関係や教師と生徒、上司と部下、男性と女性、年上と年下など、権力や力関係を利用した性暴力の場合、拒否することはとても難しいです。 自分の身の安全を守るため、はっきりと拒否を出来ない場合もあるでしょう。自分の仕事や学校での業績、同じ業界で生きていくため、はっきりと拒否をできないこともあります。それぞれに逃げられない状況があり、会社や学校を辞められない人もいます。そもそも被害者が会社や学校を辞める必要はありません。加害者が罰せられ、

話してから気づく被害者非難の経験 〜明日少女隊xhoneyhands 対談〜

みなさんこんにちは、明日少女隊の林芙美子です。今回、明日少女隊とhoneyhandsは「被害者非難」をイラストで学ぶ、プロジェクト「無意識に人を傷つけないために」を立ち上げました。 まず、なぜ被害者非難について話してみることになったかというと、明日少女隊とhoneyhandsの中での経験が大きく影響しています。 以前、明日少女隊の中では性的被害にあった隊員に対して複数の隊員が意図せず傷つける言葉をかけることがありました。二度とグループ内で被害者非難を繰り返さないためには、

同意ってなんだろう?

安心できる毎日のためにみなさんはこんな思いを抱いたことはありますか? 「自分はあんまり乗り気ではなかったけど、付き合ってるからセックスするのは当たり前かな。」「自分が勝手にセックスを始めちゃったけど、相手も本当にしたいと思ってたのかな。」「今断ったら嫌われちゃうかな。」「自分の体のことを性的にからかわれて、嫌な気持ちになった。」こんな思いをした時、「性的同意」はお互いに取れていましたか? 性的同意はお互いの積極的な「したい」を確認することです。すべての性的行為のなかにはセッ