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Smoky Russian Tea(スモーキー ロシアン) ―実は取り上げていなかった燻製風味の紅茶

 前回に引き続き、既に記事にした気がするのに、まだ紹介していなかった茶葉を取り上げる。今回の紅茶は、かなり初期の第10回のスモーキーフレーバー飲み比べにも登場したSmoky Russian Teaだ。正直なところ、私は本当に書いた錯覚に陥っていたので、読者の中にも同じように感じる方がいらっしゃるかもしれない。しかし、やはり記事になっていないので、改めてどのような紅茶なのか、ご一読いただけると幸いだ。

 袋を開けると、Smoky Earl Grey(スモーキー アールグレイ)と同じような大きさの茶葉が入っている。アールグレイのように後から付けた柑橘系のフレーバーはないものの、紅茶らしいすっきりとした香りは感じられた。抽出してみると、茶葉の状態で感じた印象は一層強くなった。
 飲み方としては、ストレート一択だ。かなりの確率で同じことを書いているので、またかよと思われるかもしれないが、ミルクは本当におすすめしない。少し燻製の風味があり、牛乳との相性が抜群のRussian Breakfast(ロシアン ブレックファスト)を思い出して、実はミルクを試してみたとき、びっくりする位合わなかったのだ。驚きながらも、納得できる味になるまで色々追加した。結果的にシナモン、生姜、蜂蜜を入れることになり、チャイとして美味しいものの、あまりSmoky Russian Teaの面影はないものになった。
 話が長くなったが、ぜひストレートで味わってほしい。ちなみにレモンは試していないが、燻製の風味とあまり合わないのではないかと推測する。

 食事や菓子とマリアージュする場合、重めの味わいの物と合いやすいと想像する。食事系の場合、ソーセージやベーコン等燻製した物が入った物をおすすめしたい。紅茶の持つスモーキーフレーバーと相まって、素敵なペアリングになるはずだ。個人的には、ソーセージ入りのチャバタと組み合わせてみたところ、非常によく合っていた。
 スイーツなら、少し重めのニューヨークチーズケーキやバスクチーズケーキといった物が良いと思う。チーズの風味と紅茶の味わいがぴったりと合うはずだ。また、チョコレート風味のクッキーやマドレーヌなどの菓子もおすすめだ。個人的にはチョコレートクッキーと合わせてみたところ、スイーツの持つ重さが紅茶に丁度良かった。

 最後にSmoky Russian Teaは、茶葉の量り売りのみの販売となっている。ティーバッグがない分扱い辛いとは思うが、他のスモーキーフレーバーと比較してみたい人は、ぜひ手にしてみてほしい。


Smoky Russian Teaの量り売りが入った袋。

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