見出し画像

Bond Street Tea(ボンド ストリート ティー) ―ロンドンの有名な通りの名が付いた紅茶

 以前、オンラインショップで注文した際に無料で入手したDarjeeling Britannia(ダージリン ブリタニア)を紹介した。今回も、同じ方法で手に入れたBond Street Teaを取り上げる。

 紺色の缶にはイギリスの旗と建物、それに赤い電話ボックスが描かれていて非常にかわいい。蓋を開けると大き目の茶葉が入っており、少し甘い香りが漂ってくる。湯を注いで抽出してみると、先ほどの甘さが際立ってきた。飲んでみると、初期に紹介したCrystal Queen Tea(クリスタル クイーン ティー)を彷彿とさせる味わいだが、後味がこちらの方が落ち着いている。もしかして、女王とボンドで何か共通項を作っているのだろうかとも思ったが、どうやらスパイで有名なジェームズ・ボンドの名前の由来はボンドストリートと無関係らしい。そのため、紅茶に似た傾向が認められるのも偶然と考えた方が良さそうだ。
 飲み方としては、ストレート一択だろう。他のフレーバーティーにも言えることだが、味わいが既に完結しており、牛乳やレモン等他のものを加えるとバランスが崩れてしまう可能性があるからだ。

 それなりに個性はあるものの、強すぎるものではないので、マリアージュを考える際にはバランスを意識すると良さそうだ。
 料理の場合、ツナや卵を使用したシンプルなサンドイッチが良いだろう。燻製マヨネーズで和えると、一層紅茶と寄り添いやすいかもしれない。その一方で、スパイスの効いたものや濃厚な味わいのものはあまりおすすめしない。実は個人的には、ケサディラと組み合わせてみたのだが、料理の持つスパイスが強すぎたらしく、紅茶の個性を感じられるペアリングとは言えなかったのだ。

 デザートの場合、料理ほど注意する必要はないと思うものの、紅茶の個性を無視する結果になるのも避けたい。マドレーヌやクッキー等の焼き菓子か、シュークリームで留めておくのが良さそうだ。色々な味わいが楽しめる生菓子にすると、紅茶が負けてしまう可能性があるので、控えた方が良いと思われる。個人的には、棒状になったタイプのムーンライトクッキーと合わせてみた。悪くはなかったものの、ベストマッチとも言えず、もう少しバター風味が強い菓子だったら良かったのではないかと推測している。

 最後にBond Street Teaは前述の通り、偶然ゲットした茶葉なので、現在の入手方法は不明だ。ただ、入れ物の缶も大変可愛いので、もしも手にできる機会があったらぜひ試してみてほしい。

参考文献
ハフポスト「英国秘密工作員『ジェームズ・ボンド』命名の由来」(2024年4月22日14時18分閲覧)
英国秘密工作員「ジェームズ・ボンド」命名の由来 | ハフポスト WORLD (huffingtonpost.jp)

Bond Street Teaの茶葉が入った缶。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?