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TEA TRAVELLERS 2023 FIRST FLUSH CL DJ-5(ティートラベラーズ 2023ファーストフラッシュ シーエル ディージェイ―5)

 第110回で、日本の紅茶や緑茶を販売するイベントに参加したレポートを掲載した。今回は、その際に購入した茶葉の中から、2023 FIRST FLUSH CL DJ-5を紹介する。興味がそそられた紅茶をいくつか買ったので、これからも不定期で取り上げる予定だ。ちなみに、今回の2023 FIRST FLUSH CL DJ-5を発売しているブランドはTEA TRAVELLERSだが、店名はUF-FU(ウーフ)となる。

 川の近くにあるバラスン農園で採れたダージリンファーストフラッシュとのことで、袋を開けてみるとさっぱりとした香りが漂ってくる。買う際に試飲させてもらったはずだが、長らく出し惜しみをしていたためか、新鮮に感じられた。
 インターネットで調べた所によると、バラスン農園は中国種とアッサム種、両方の茶葉を育成しているとのことだった。しかし、私が今回試したものは、葉が大きいように感じられたため、アッサム種がメインだったのかもしれない。
 見た目の印象に引っ張られたのか、普段TWGで試す中国種のダージリンファーストフラッシュとは、かなり趣が違うような気がした。TWGの物が緑茶を彷彿とさせるのに対して、2023 FIRST FLUSH CL DJ-5は紅茶だと認識できるしっかり感があるのだ。ただ、セカンドフラッシュのような落ち着きとはまた別で、そこはファーストフラッシュらしい初々しさを味わえるようになっている。
 飲み方としては、ストレート一択ではあるが、イベント時に試飲させてもらった水出しでのストレートもおすすめしたい。家で作ってみたところ色が湯で抽出するよりも淡く、シャンパンと呼ぶに相応しい黄色になった。味わいとしてはすっきりとした側面が強調されており、涼しく爽やかな飲み心地だ。日本は冬に向かっていくため難しいかもしれないが、イベント時のように暑いときはぴったりの飲み方と言えそうだ。個人的にも、湯と比較することで一層茶葉の個性が見えたように感じる。


 個性はありつつも汎用性の高さもあるため、マリアージュを考える際は、水出しお湯出しを問わず、特に困らないだろう。
 食事系なら、大体なんでも大丈夫だとは思う。ただ、ホットドッグやエッグベネディクトのようにあまりに濃厚な味わいのものだと紅茶が負けてしまう可能性があるため、避けた方が良いかもしれない。個人的には、デニッシュにポーチドエッグを乗せたものと合わせてみたところ、パンのバター風味と濃厚な卵が紅茶とマッチして良かった。
 スイーツ系の場合、本当に何でも合わせたい物とのペアリングが楽しめるはずだ。具体的にはマドレーヌやクッキーのような焼き菓子からショートケーキやタルトといった生菓子まで何でも合うだろう。また、ファーストフラッシュは緑茶に似ている部分もあるため、和風の菓子でも問題ないと推測する。個人的には、クイニーアマンと一緒に味わってみた。パンの甘さをさっぱりとさせてくれる上に、優しい後味が広がる組み合わせでぴったりだった。


 2023 FIRST FLUSH CL DJ-5はUF-FUオンラインショップの情報によると、茶葉60g入りだけでなく、ティーバッグの販売もされているようだ。また、2023 FIRST FLUSH CL DJ-5よりも厳選したバラスン農園の茶葉を使用した紅茶の扱いもある。紅茶らしいファーストフラッシュが試してみたいなら、ぜひおすすめしたい。最後に余談だが、ふるさと納税にも対応しているとのことだ。

Uf-fuの公式サイトはこちら↓(2023年10月26日21時31分閲覧)

https://www.uffu.net/tea-list/#t_darjeeling


2023 FIRST FLUSH CL DJ-5の入った袋。ジッパーが付いており、保管しやすい仕様になっている。

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