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Margaret’s Hope FTGFOP1※オータムナル(マーガレッツホープ エフティージーエフオーピー1)

 ここの所、同じ名前の茶葉の摘まれた時期違いを取り上げてきた。3回目の今回は、秋摘みのオータムナルを紹介する。念のため書いておくと、前回や前々回と農園や葉の種類自体には違いがなく、摘まれた時期だけが異なるものとなる。

 袋を開けると、セカンドフラッシュ以上に香りが落ち着いた印象がある。新芽を思わせるファーストフラッシュのガツンとした雰囲気は全くなく、秋落ち葉のような安定感だ。ちなみに、葉のよりは、夏摘みと同じ位に見える。
 飲んでみると、セカンドフラッシュの時に感じたココアのような香ばしさが少しある。ただ、春や夏よりも更に角が取れた印象で、突出した特徴を持つというよりも穏やかさが前面に出ているように感じた。
飲み方としては、ストレート一択だろう。どこかでオータムナルはミルクティーにもできると見た気がするが、個性が突出していない分、ミルクに負けるのではないかと推測する。また落ち着いた雰囲気から想像するに、レモンは合わないと思われる。

 個性が突出していない紅茶のため、マリアージュはあまり困らないだろう。ただ、バランスには少し留意した方が良いかもしれない。
 食事系の場合、結構なんでもマリアージュできるようだ。エッグベネディクトやホットドッグのように濃い味付けの場合でも、問題なく合わせられる。個人的には、ハンバーグとタルタルソースのサンドイッチと組み合わせてみた所、思いの外紅茶が負けないで、良い感じで料理を支えてくれる良いペアリングだった。ただ、色々なソースが絡み合う複雑な味わいだと、紅茶の存在感を消してしまう可能性があるため、あまりおすすめしない。
 菓子なら、焼き菓子が安牌だろう。生菓子も良いとは思うものの、食事系と同様に複雑すぎる味わいの場合は、バランスが取れないかもしれないので、その点には留意してほしい。個人的には、チョコチップ入りのメロンパンと合わせてみた所、結構合っていた。

 最後にMargaret’s Hope FTGFOP1は他の春摘みや夏摘みと同様に、量り売りのみの販売となっている。扱い辛さはあると思うが、3つのシーズンをまたがって試せるのは、非常に面白いと思う。飲み比べに関心がある人は、ぜひ試してみて欲しい。

Margaret’s Hope FTGFOP1の量り売りが入った袋。

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