芦屋国語教室

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芦屋国語教室

芦屋市の私塾です。「国語教室」と銘打ってはいますが、主要科目はどれでも対応できるようスタッフをそろえています。

最近の記事

2024年度甲陽学院中学校入試分析(算数2日目)

甲陽学院、算数2日目についてのお話です。 1日目も大変でしたが、2日目もなかなか厳しい問題が並びました。 平均点は47.1点。昨年並ではありますが、昨年はある程度1日目でとれていたのに対し、今年は1日目も点数が伸びにくかったため、全体として「算数きつかった」という印象が残りやすいテストでした。 2日分の合計で88.9点。合格者の平均で見ても101.6点。国語が昨年並の平均点だったのに対し、算数は合格者平均が15点程度低下、という結果となりました。 1日目の分析でも触れました

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    • 2024年度甲陽学院中学校入試分析(算数1日目)

      甲陽学院中学校、算数の分析です。 本年度、算数の平均点が両日ともに非常に低くなっておりました。 1日目は41.8点。難化といわれた前年度と比べても10点以上下がっており、苦戦した受験生が多かったのではないかと思われます。 要因はいろいろあるのでしょうが、1日目については作業量が非常に多かったことにより時間的な余裕があまりなかったことに加え、ミスしやすいポイントがいくつかあり気づきにくかったことが大きいのではないか、と考えております。 数年前のような「算数を得意にし、しっかり

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      • 2024年度甲陽学院中学校入試分析(国語2日目)

        さて、甲陽学院中学校さんの二日目国語に関して分析を進めていきます。形式に関しては一日目と変わらず、55分で大問二題というものです。全体の設問数がそこまで多くないので、一つ一つの問題(特に記述解答を求められる問題)における配点が高めに設定されていると推測されます。一日目の出題にあった八十字記述のように、二日目の出題では解答欄の大きさが二行半や三行というサイズで設定されている中・長字数記述が求められているものが散見されるので、制限時間にも留意しながら、一つ一つ丁寧にポイントを重ね

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        • 2024年度甲陽学院中学校入試分析(国語1日目)

          2024年度の甲陽学院中学校さんの国語を分析していきます。 制限時間は55分で大問2題。 一日目・二日目で、説明文1題、随筆文1題、物語文2題、という形が固定化しつつあります。(もちろん、かつてのように説明文2題、物語文2題の流れにいつ戻っても不思議ではありません) 甲陽学院中学校の出題される文章は大きく分けて、三つのパターンがあります。 これはこのnoteで分析を記すようになった2019年以来、ずっと書き続けていることなのですが、 ①現代社会の問題を踏まえて筆者独自の目線

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        2024年度甲陽学院中学校入試分析(算数2日目)

          2024年度神戸女学院中学部入試分析(算数)

          神戸女学院中学部、2024年度入試の算数についてです。 本年の合格ラインは昨年度に比べかなり下がっており(合格者の最高点が361→349、最低点が261→233)、各科目6割を目安にどの程度上下したか、が勝負のポイントとなったように思われます。 算数については例年通り小問集合なし、大問6問構成、となっていましたが、全体的に条件が複雑になっており、ていねいに読み解く力、情報を整理して「解ける形」に持って行く翻訳力、そしてもちろん考えたことを実現する処理力、とまんべんなく実力が

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          2024年度神戸女学院中学部入試分析(算数)

          2024年度神戸女学院中学部入試分析(国語)

          神戸女学院中学部の国語についてお話しします。 50分、120点満点のテストらしく「立ち止まれない上に、テキパキとまとめあげることが求められる」テストになっていると言えるものでした。なお、今年度の合格最低点は460点満点中233点(体育の配点が20点分あります。国語・算数は120点満点、理科・社会は100点満点です)というものでしたので、まずは五割から六割の得点を目安に、さらにどこまで伸ばすことが出来るかの勝負になっています。国語に関しては相変わらずまとめにくそうな設問が連続

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          2024年度神戸女学院中学部入試分析(国語)

          2024年度灘中学校入試分析(理科)

          全体概観 例年通り出題のしかたなどに工夫があり、広く理科的興味を問う問題群である。理化学を楽しんで吸収していける生徒にとっては点数がとりやすい一方、暗記のみではなかなか点数が伸ばしにくい。本年は比較的素直なテーマが多かったものの、各分野の本質的な要点を理解しているかが試された。一方で全体としての計算量は少なく、じっくり考える時間はとりやすかった。しっかりと、時間をかけるべきところで落ち着いて考える決断が点数に反映されただろう。

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          2024年度灘中学校入試分析(理科)

          2024年度灘中学校入試分析(算数2日目)

          本年度の灘中学校の算数、2日目の概況を示していきます。 本年度、受験生全体の平均が59.2点、合格者の平均が72.2点と、昨年に比べると若干上昇しました。 これは、主に図形の問題において誘導が明確で、利用の仕方がわかりやすかったこと、そもそも立体の問題が(解ききれるかはともかく)状況がつかみやすかったこと、などが要因であると思われます。 一方で文章題については高い国語力が要求され、各問ごとに差がつくポイントが明確に存在するものとなっていました。まず的確に状況を「読む」ことが

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          2024年度灘中学校入試分析(算数2日目)

          2024年度灘中学校入試分析(算数1日目)

          本年度の灘中学校の算数、1日目の概況を示していきます。 本年度、受験生全体の平均が60.7点、合格者の平均が72.7点と、昨年に比べると若干の低下となりました。 これは、全体に作業量が多い問題が目立ったことが要因のひとつであると考えられます。一部の問題を除き難度そのものは高いわけではない、灘中学校を受験しよう、という生徒にとってはとれるはずの問題が並んでいるのですが、それらを時間内にしっかり解ききることができたか、処理能力や工夫のあるなし、焦らない胆力などが要求されたセット

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          2024年度灘中学校入試分析(算数1日目)

          2024年度灘中学校入試分析(国語2日目)

          灘中学校2日目の分析を進めていきます。 灘中学校2日目の国語は受験者平均点が66.9点、合格者平均点が72.9点という結果でした。例年通り、6割以上の得点を確保出来るかどうかの勝負、という点と今年度の場合は枠にしっかりと収める記述を書き切ることが出来たかどうかが問われた設問が多かったので、そういう練習をしてきた受験生が上位を占めたのではないかという点が重要なところだったと推測されます。

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          2024年度灘中学校入試分析(国語2日目)

          2024年度灘中学校入試分析(国語1日目)

          2024年度灘中学校の一日目国語の分析とそれを踏まえての対策のヒントを示してみたいと思います。 その前の年に当たる2023年度の一日目国語はそれまでの過去五年間で最も平均点が低い年度となりましたので、多少の揺り戻しがあるかと受験界隈の各所でも推測されていたようですが、学校発表の入試資料に目を向けますと、今年度の受験者平均点は54.7点、合格者平均点は60.5点となったそうです。出題された問題において、難しい言葉や答えにくい設問が全くないとは言いませんが、「灘校生になる上で最

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          2024年度灘中学校入試分析(国語1日目)

          あなたがいる世界に私も生きてる(2023年度入試・洛南高等学校附属中学国語分析)

          関西圏では最難関の一角、特に女子の皆さんにとっては本当に狭き門と言えるのが洛南高校付属中学校さんです。国語に関しては本当に多岐にわたることばの力、抜き出しやあてはめ、中字数の記述、そして全体的に多めの問題に対応できるだけの処理能力と速度、というものが求められています。ただ、設問数が多いということは一問一問の配点はそこまで高くはない、ということになり、取り切れるところをしっかりと正解していくことで点数を積み重ねていくようにしたいですね。 大問一はあさのあつこさんの『一年四組の

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          より高く、より深く。(2023年度入試・洛南高等学校附属中学算数分析)

          芦屋国語教室・理数科の遠藤です。 本日は洛南さんの算数の分析です。 解答を別記事で出しておりますので、そちらもご参考になさって下さい。 洛南さんの算数は、70分あるとはいえかなりの分量があります。 加えて各問題の特性として「まっすぐ行きすぎると手間がすごいので、なんらかの工夫やテクニックが必要になる」と言えるものがよく出題されています。また、将来の「数学」につながる内容や考え方を先取りして見せるものも多くあります。 言い換えると「やったことがない」タイプの問題に対してはその

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          より高く、より深く。(2023年度入試・洛南高等学校附…

          2023年度洛南高等学校附属中学入試・算数解答解説

          洛南高校附属中の入試解答です。 最初の計算問題から「ひらめき、工夫」を強く意識していかなければ、70分といえどもなかなかに厳しいセットになっていました。 問題量も多いので、自分のできることに合わせて解く問題の順番を見極める力も必要になっています。

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          仮初めまみれの日常だけど(2023年度入試・神戸女学院中学国語分析)

          神戸女学院中学校の国語の入試問題については、その年度に発表・刊行された書籍を出典にすることは少なく、作成者であろう先生方が気に入っていると思われる文章をそのまま出題してくることが多いという、ある意味では「趣味に走っている」文章が多い、とよく言われます。そのため、受験生からすると「出題者の先生、すなわち大人の感性に追随できるだけの基礎能力を備えているかどうか」が値踏みされていることになり、そういう点においてはやや癖が強い問題であると言えるかもしれません。文章の内容は多岐にわたっ

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          信じた道を、まっすぐに。(2023年度入試・神戸女学院中学算数分析)

          芦屋国語教室・理数科の遠藤です。 本日は神戸女学院中学の算数の分析を行います。 解答解説は別途出しておりますので、詳細はそちらをご覧下さい。 今年の問題セットは「ものすごく難しい問題はないものの、ちょっとずつ手間がかかるので油断していると時間が足りない」という、暗に処理力や読解力、分析力も問われるものになっていました。難易差に波がある(隔年で難・易を繰り返す)傾向は変わらず、といったところでしょう。 分野としては図形や数の性質、比の扱いや規則性など例年と大きな差はなかったと

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