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インドでわしも考えた !  椎名誠はいずこに?

インドに関わる書籍を図書館で探していたところ内容の年代が古そうでしたが背表紙のタイトルと著者 椎名誠に惹かれて手に取ってみました。

1988年1月25日 第一刷 株式会社 集英社 発行 著者  椎名誠、あとがき妹尾河童さんの文庫本です。 

自分は、中小企業のメーカーに縁あり学卒後、お世話になることになりました。新米の技術営業でしたが一年目から海外出張へ派遣され、その国がインドでした。 このときから私とインドの付き合いが始まりました。 インド出張当時1986年でしたので椎名誠さんと同行された山本カメラマンがインドに行かれたのがほぼ同時期のインドです。写真もその時の風景が色褪せることなくカラーでふんだんにはいっていますので文章と合わさって、当時のインドの雰囲気が思い出されその文章の中に入っている感じでした。  内容については自分が当時同じタイ文章を読み進めていくことができました。また何の先入観念もなく表裏何もなく楽しいという本です。 ただしインドに興味のない方とか、インドが苦手な方には少し読むことが負担になるかもしれません。が挿絵の写真で書籍の中身に引き込ませる力があります挿絵を見ていくだけでも面白く引き込まれていくと思います。地示唆し絵をだけでも価値はあるとおもいます。 

中身についてはインド訪問して見られたこと感じられたこと、経験されたことがシーナさんの感覚を通して表現されています。  あとがきをされている妹尾さんがしたためておられるようにシーナさんのやり方はあえて潜入観念を持たない状況で自分の体をその地にはこんでいく。彼はペダンチックな知識に惑わされることなく自分自身の完成によってとらえた半径3mの実感でしかかかない人とのこと。シーナさんの話は知ったかぶりの知識をひけらかすことではないのでうさん臭くないし読者からも沢山の共感を得ておられます。 

久しぶりのシーナさんの書籍との出会いのために、少し脱線しますが現在のシーナさんがどうされているのかをネット情報で確認してみました。 やはりすごく活動的で現在も「遺言未満」 単行本 – 2020/12/16 も出版されたりしていろいろな活動をされています。さらに確認していくと当方も知らなかったのですがシーナさんの著書が国語の教科書に掲載されている物語があるとのことです。4作を1冊にまとめてあり本があり、今障害のある子供たちの世話をしている人達にも紹介してあげたい本です。 プラタナスの木、ヤドカリ探検隊、アイスプラネット、名作童話である「夏のしっぽ」の4作が1冊になっています。教科書に採用されるなんてすごいことだと思います。  夏のしっぽは夏を捕まえようと駆け巡る動物たちのお話、プラタナスの木は2015年から現在まで小学校4年に掲載中、プラタナスの木ではそのプラタナスの木に思いを寄せる仲良し4人組のお話、ヤドカリ探検隊は1996年から2001年小学校国語5年に掲載された無人島におじさんとキャンプに来た兄弟のお話、アイスプラネットは2012年から現在まで中学校国語2年に掲載中で世界を旅する居候の「ぐうちゃん」のお話。 この多彩な椎名誠さんの作品に触れることができます。またシーナさんの奥様は渡辺一枝さんという作家でもあり冒険家としても有名な方で、保育士を定年までされてから興味のあるチベット関係の探検、探索、著書もあらわされている活動的な奥様です。保育士としてやってこられた実績が示すように、子供たちとも楽しい時間を過ごされてきたのではないかと思ったりします。

話戻り、今は記憶が薄くなってしまいましたがTVコマーシャルでシーナさんが出ておられたシーンは見ている人を引き付ける自由な雰囲気を醸し出すものであったと記憶しています。製作者側の意図であるにせよ椎名さんを表現されていたCMと思います。  いずれにしても自由人にしてそのセンスと表現力により確立されている椎名誠さんが今なお当方の心に残っていることが何かしら椎名誠さんの生き方にあこがれていのではないかと思っている次第です。



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