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予備校講師歴40年のS.T.先生(国語)へのインタビュー①

アシリスタッフのKomabouです。
本日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。

新緑が眩しい季節になってきましたね!
一雨ごとに、緑が深くなっていくのでしょう。
木漏れ日も、すごく気持ちいいです!

本日は、落ち着いた雰囲気が魅力の人格者で、一人ひとりに合わせた丁寧で優しい指導が定評の国語の先生、S.T.先生(予備校講師歴40年)へのインタビューをお送りします。

Q.学歴を教えてください。
答:桐蔭学園中学高校、二松学舎大学、二松学舎大学大学院修士課程、大東文化大学大学院博士後期課程日本文学専攻
高校生の時、通っていた予備校で二松学舎大学の教員と出会って魅かれたため、二松学舎大学を目指しました。また、教授のつながりで博士後期課程は大東文化大学に進学しました。

Q.指導歴を教えてください:高校教員3年、予備校講師40年
答:大学院修士課程の頃から、高校教員をやると同時に予備校にも手伝いに行っていました。
かつては、大学に残ることしか考えていませんでしたが、博士後期課程に上がってすぐ両親が入院し、それを機に本格的に予備校業界に入りました。

Q.特技:20年近く前に、ボーリングを競技としてやっていた

Q.趣味:洋楽・邦楽など含めてポップスやジャズ、イージーリスニングなど音楽鑑賞。小学生の時、ピアノやオルガンを習っていたことによります。

Q.子供の頃の夢:
答:小学高学年から読書が好きで、江戸川乱歩シリーズを1日1冊読んでいたので(そのため、母親に心配されたりした)、漠然と文学関連の道を考えていました。

Q.休日の過ごし方:
答:ゆったりしてリラックスして、心身を休養する

Q.学生時代の部活(サークル)を教えてください:
答:中学高校では硬式テニス部、大学に入ってすぐ枕草子研究会。図書館やゼミ室に入り浸っているのが楽しくて仕方ない学生時代でした。

Q.先生が指導なさっている教科名を教えてください。
答:現代文、古文、漢文、小論文

Q.指導した生徒の合格実績を教えてください。
答:防衛大医学部、名古屋大医学部、静岡大学医学部、文系を含めると東大、京大、北大、東北大、早慶上智、MARCHなど。高校では、慶應女子高校、桐蔭学園高校、麻布中学

Q.もっとも成績を伸ばした生徒(逆転合格した等…)について教えてください。
答:センターで国語が5割くらいだった生徒。忘れがちで、宿題がルーズで、ノートの取り方が年齢に比して幼い子だった。
基礎事項の徹底を主にして、ギリギリまで文章題はやらないで、取り扱っても短い文章にして、基礎事項をストイックに続けた。私立文系を志望していたので、古文の現代語訳をひたすら続けた。問題を解くこと以上に、ベーシックな内容を繰り返すことに主眼を置いた。
様々な情報に惑わされるタイプの生徒だったが、浮気をしないで「この教材」と決めて、1浪して法政大学経済学部に合格した。
長くやってると、そういうタイプの受験生をけっこう思い起こすが、「逃げたがる傾向」が強く、(古文の現代語)訳を作ったり、(古典文法の)活用、(漢文の)句法などは面白くなく、エスケープしたがる傾向にあるので、飴と鞭ではないけれど、柔らかく当たるところと引き締めてあたるところを使い分けた。

Q.先生の指導の強みは何ですか。
答:40年の指導歴に基づく経験則。古語辞典や国語辞典を分担執筆したこと。また、DVD教材を作成し、現役で使用されていること。
長くやっている経験から、どの道を行けば最短距離なのか、(小論文も含めて)どのテーマを抑えれば大丈夫なのかを把握している。
ゴールから逆算して、いつ何をやるかが、おおよそ見えているため、そこを踏まえてプランニングしてあげられる点が強み。

Q.受験生に不足している点は何ですか。(一般的に多いパターン)
答:古典でいえば、単語帳、文法を暗記したことで、やった気になってしまう。実は、そこから(の練習の積み重ね)がスタートであるが、その流れが理解できておらず、応用が利かないやり方をしている生徒さんが多い。
国語全般でいえば、語彙力や論理性が不足してきている。絵文字やツイッター等の短文サイトの影響もあると思うが、長文に腰を据えて向きあえない生徒が多い。

Q.偏差値40台の生徒を医学部・難関大に合格させることはできますか?
答:共通テストだけか、国語を2次試験でも必要とするかによるが、まず、古文でいえば、単語・文法、漢文でいえば句法といった情報の徹底(足元を固めるための教材を使用)を行い、そのあとでそういったスキルを使いこなせるようになることを目指す。

医学部でいえば小論文が必要になってくるので、そこを考慮したうえで現代文をやっていくことが必要。現代文は、マークシート問題ではなく、30-60字の記述問題が入っている問題集を選んで、常に小論文に対応できる状態を保ちつつ、授業を進めていく。

英語の長文読解で国語力が及ばない生徒がいて、文章を書くのがうまくないことを矯正した結果、英語の長文読解の成績が上がったケースが多く、国語は、試験に出る以上の重みがあることは否定できないので、そういうこともできれば考慮してあげられればと思う。



以上、いかがでしたか。現代文・古文・漢文・小論文と幅広い分野で長年の経験を持つペシャリストでありながら、生徒思いの優しさを持ちつつ、一人ひとりにプロフェッショナルで最適な指導をしている姿が目に見えるインタビューでしたね。

古典文法や漢文の句法など、高校生が興味を示さない分野に面と向かって取り組み、辛抱強く基礎事項を徹底させるストイックな教え方が、多くの受験生を合格へと導いたのでしょう。


以上の内容、いかがでしたか。
疑問だった点や、聞きたい点があれば、お電話ですぐに対応できます。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


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