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踵・踵周辺の痛み

足の裏の痛みは様々な部位で痛みの名称が異なるようだが、ここでは『踵』について整理してみる

痛みの状態は人それぞれで足の健康状態によって痛みが異なりその痛みを説明するのはとても難しく専門家が聞いても理解するのは困難と言われている

ここでは「踵」に注目して一般に良く聞く「治療」と痛みを改善する「改善方法」について整理してみる

踵の痛み

踵の悩みは足の状態と筋肉の柔軟性の状態で異なる
整形外科や足の専門外科などの担当医によって同じ患者の症状に対する治療方法が異なるようだ
痛みの原因を見つけ改善したく相談に来られた方々の治療体験や診断経過を伺い足もとからの改善のポイントを紹介しよう
代表的な症状は『足底腱膜炎』と呼ばれるもので、足の裏に全体をカバーするように覆う腱膜に炎症が起きることで痛みが出る

足底腱膜炎

足の裏には、土踏まずの安定を支える、「足底腱膜①」と「底足踵舟靱帯②」があり、土踏まずの沈下を防止する働きをする「長母趾屈筋③」と「長趾屈筋④」がありこれらが土踏まずを支えている。

この中でも、足底腱膜と呼ばれる土踏まずの一部を構成するものが、走ったり、歩いたり、ジャンプしたりする時に伸びたり縮んだりして、衝撃を吸収するバネの働きをする厚い膜である。

この腱膜にストレスが掛かりすぎて炎症を起こし足の裏に痛みを感じるように成る。

症状

症状としては、足の裏を押さえると痛みがあり足全体に負荷が掛かると足の先に痛みが走ることがあり、足の趾を上に曲げると痛みが強くなる。中年の男性に多く見られる例としては、起床時の初めの一歩が痛く短時間で消失してしまうのも特徴である。中には、歩行により痛みが増悪する事もある。

原因

代表的な原因は、図の赤い実線矢印のように足首の関節回りが落ち込んできて全体的に土踏まずの形状を壊してゆきそれによって、足の指が前に押しやられ足底腱膜の一方の付け根が赤い波線矢印の方向に引き延ばされ足底腱膜に対して引き裂く力が発生する。

これを多く繰り返すことにより、足底腱膜に炎症が起きもう一方の付け根である踵付近に炎症の痛みが発生する。また回数多く強い引っ張る力が掛かることにより、踵の骨が引きはがれたような棘状の骨が出来これを、踵骨棘(しょうこつきょく)と呼び歩行時に痛みを生じさせる。

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これらは、足関節の機能不全より発生し、扁平足気味の人、筋力の低下した人や、普段あまり歩かない人でも長時間歩いた後に起こりやすい。

しかし、アーチが高ければよいかというとそうでもなく、踵の動きが悪いと内側に足裏を沈めてしまうために足底腱膜に緊張をもたらし炎症が起きやすくなる。 

踵の痛みの出る代表的な箇所は、写真(踵骨棘)の様に踵に棘のような骨ができてそれが足の皮下組織や神経を傷める
踵の裏からアキレス腱辺りまでが痛くなり足裏全体に痛みが広がる
解り難い足裏の痛みで「足底腱膜炎」と診断を受けるのは、前足部の裏側の痛みで、多くは「しばらく経過を見てみましょう」(経過観察)となる

対策は、足関節の機能の保全を行い、フィンソールポジション(ニュートラル)を確保出来るスタイルのインソールが高い効果を発揮するが、同時に必要な筋肉のトレーニングを行うことが大切である。

ストレッチは外科医も推奨するストレッチ『座ストレッチ』がお勧めです


一般的な治療事例


湿布薬処方で経過観察
近くの整形外科ではどうも踵の痛みに関しては得意ではないようで治療も湿布、痛み止めの処方になる程度
レントゲンで検査して実際に足の動きを診るまでもなく「湿布薬+痛み止め」を処方されて暫くこれで経過観察しようとなる
骨棘がない場合は、原因は足底腱膜の炎症と言うだけ


インソールで治療
最近はインソールを作るところがあるようだが、なかなか足が痛くて履くのも辛い
足は複雑なので無理やり矯正する型を作ってもその上で痛み無く動くとは言えない、33個の関節につながる骨は矯正の形通りには動かずカラダの持つバランスで微妙にインソールの型に合わせるように動くが、筋肉が無理に引っ張られたり押されたりするためにスムーズには動かない

製作者は共通語のように『痛くても2週間使っていると慣れます』と言われるがこの2週間が辛い
しかし、本来インソールは足の崩れを防ぐ機能を持たせるもので使い始めから痛くて歩けないとのはなにが原因なのかは分からない
しかしながら異なった足の形になり足の動きが変わるとそれによって使われる筋肉が変わり緊張や疲労から生まれる痛みが出るが通常そうした緊張・疲労痛は7日もあれば自然に消えてゆくものであるが、痛みがいつもあるのであればそれは利用者の足の機能に合っていないと考えられる


注射による治療
当方はあまり勧めたくない治療であるが、痛みの出るあたりにブロック注射を打ったりステロイド注射を打つようだ
しかし、その多くの方は注射では痛み消えず、治らない
ステロイド注射の事例
1回目の注射は効果があり10ヶ月間効いていた
2回目の注射でも効果はあったら6か月しかもたなかった
3回目の注射では3ヶ月しか効果がなく、注射では治らないと解りしばらくは安静にしている事に成った


レーザーによる治療
踵からアキレス腱周辺までの痛みが引かず薬も効かないのでレーザーの治療を受けたが効果がなく2回でやめ、経過観察になり安静を言い渡された


体外衝撃波による治療
病院によっては患者さんによって効果のない事があるらしく、体外衝撃波の治療をしてもらえない事も多いそうだが、運よく受ける事が出来た人の場合3回受けないと効かないと言われた方が多かった
本事例の方は
1回目衝撃波の治療で効果はあったが、痛みはまだ出る
2回目は体外衝撃波のを4回受けないと効果が出ず、衝撃波の痛みとの戦いであった
しかし、こうして耐えて受けた体外衝撃波の治療も4回受けなければ効果が出ない
効果が出ても6ヶ月経過するとまた元に戻って痛みが出始めた
先生も同意されたが
『体外衝撃波では個人差があるとしても治らない』

結果:踵の痛みに様々な治療方法が提唱されているが痛みを取ることから始めた治療では原因を特定していないので時間をかけて多少は変わってくるとしても原因を治す事が出来ない

踵の痛みの治療は皆さんお悩みの様で、様々な治療院で治療を受けているが治りにくいようだ

残念ながら、どこも足のバランスや動きを変える事をしない、痛みが出る前(快適に痛み歩いていたころ)の動きに戻せば痛みが出なくなるのだが、どうしても痛み止め注射や湿布になってしまうようだ


アスケルでの改善事例

アスケルで実際に行っている改善の事例を下記に紹介します

参考になりそうな事例があれば良いのですが、一人ひとり改善の経過度合いが異なるので参考になりそうなものがあればご自分の状態と比べてみてください、同じお悩みが見つかるとご安心していただけると思います
とかく治らないものとあきらめるかけられる方も多いようですが、病院で特に治療がない場合は治療しなくても治る病気(病気ではなく症状)であることを暗に言われているものと理解してよいと思えます
参考になると思える記事があります

踵の痛み改善方法

https://askel.tokyo.jp/?page_id=17617


改善の方法は、足のバランスを確認してバランスよく立てるよいにすることで脚の裏の筋肉とそこから膝裏までつながる筋肉の動きが変わる
変わることで足の動きが変わり痛みは一時的に軽くなるがこれまで使われていなかった足の筋肉が体によって自然に使われるよ言うになるために人によっては数日後に筋肉痛が出る
これは改善が進んでいる証です、しっかりストレッチをしながら乗り越えましょう

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