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2022秋の読書記録(2冊) - aso / シュート

こんにちは、シュートです。

引っ越しも終わり、大阪クリエイトフェアも終わりまして、仕事とプライベート両方でひと段落ついた今日この頃です。

それぞれの記事については下記をご覧ください。

さて、今回は読書の秋ということで、ここ最近で読んだ本の話をさせていただこうと思います。

「モモ」(作:ミヒャエル・エンデ 訳:大島かおり)

あらすじ

「時間貯蓄銀行」の男たちによって時間を節約するよう勧められた人たちは皆せっかちで怒りっぽい、余裕のない人になってしまいました。そして節約した時間は、なんと「時間貯蓄銀行」によって奪われていたのです。不思議な力を持つ少女「モモ」は彼らに奪われた時間を取り戻し、友達を救うために闘います。

感想

なぜこの本を読んだかというと、「時間を盗む敵とモモの対決」というざっくりしたテーマだけ知っていて、忙しい現状と重ね合わせて興味を持っていたからです。「時間貯蓄銀行の男たち」によって時間を節約するよう勧められた人たちは家族や友達、大切な人との触れ合いの時間をどんどん削ってしまうようになってしまいます。それによって心のゆとりがなくなり、さらに余裕がなくなっていく大人たち。そんな姿を見ていると今の私たちと同じなのではないか?という風に思えてきて、気づけば、彼らのために闘うモモを一生懸命に応援していました。本文の一節に「人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていくのです。」という言葉がありますが、それは物語の上だけでなく現代社会にも言えることなのではないかと思いました。

また、この物語では時間がテーマになっていますが、お金にも同じことが言えるのかな、とも思いました。私たちが少しでも安いものをと商品を選ぶことで作り手や売り手の利益(余裕)は無くなり、時間貯蓄銀行(安いものを勧める人たち)に利益を独り占めされているのかもしれません・・・

「エミリの小さな包丁」(作:森沢明夫)

あらすじ

恋人だと思っていた男に騙され、職場も居場所も失ったエミリは、10年以上連絡を取っていなかった母方の祖父の元へ逃げるように転がり込みます。海辺の田舎町で出会う人々や祖父の温かさ、優しさに触れてエミリは立ち直っていき、ある「武器」を手に入れます。

感想

この本は半年以上前に途中まで読んだきりになっていたのですが、「モモ」がテーマもボリュームも重かったので次はハートフルな話を・・・と思って最後まで読むことにしました。人と人とのすれ違いだったり、人の嫌な面も見えてしまう作品でありながら、優しい人たちの優しさ、温かさに読んでいるこちらまで元気をもらえる作品です。「世界は変えられなくても、気分は変えられる」という作中の一節を読んで、私自身も辛い時が来たらこの言葉を思い出したいと思いました。

さも毎年恒例かのような雰囲気で「2022秋の読書記録」なんてタイトルを付けましたが、実は雑誌やマンガ以外の本は結構久しぶりに読みました。読書自体の感想としては、実は本って最強というか・・・「励まされたい時」「モチベーションを上げたい時」「癒されたい時」などいろんなニーズを満たせることが本の魅力なのかなと思いました。これからも色んな本を読んでいきたいと思いますので、おすすめがあれば教えていただけましたら幸いです!

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write:シュート

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