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あなたは上級者?中級者?初級者?

資格・進級テストと経験年数

そろばん、習字、スイミング、英検など、資格や進級テストがあります。どれぐらい出来るのかが判断できます。陸上や水泳ではタイムで判断できます。
野球、サッカー、テニス、卓球などは〇〇大会出場とか、何位だったかで表現したりします。

趣味として、競技者として、授業で、習い事でと色々な活動の仕方があります。技術的なテストのない種目や動作はどう表現しましょうか。
○○校の△△部所属と言われても、レギュラー?補欠?
経験年数で表現しても、週何回のペース?

体育・スポーツに限らない事だと思います。

自分の場合は「何部でした?」と聞かれ「水泳部」と返答しますが、中学と高校の途中までで、その後はスキー。スキーなんてシーズンスポーツで大阪在住だと毎日出来るものではない。
水泳部で泳いでいた時間より、仕事で未経験だったサッカーを指導をしていた時間の方が何倍も長い。
もう、バタフライで100メートルを泳ぎ切れるかわからない。
25メートルだけ中上級者?
んっ?どこから上級者?

勝手に進級テスト

ものづくり系の専門校で体育実技が出来ない時期に、「勝手に進級テストを作る」という座学の授業を実施しました。

  • 種目は自由。体育・スポーツに限定はしない。好きな事、得意な事、詳しい事で。

  • その種目の「初級」「中級」「上級」を考える

  • その種目の10級から1級までの難易度を好きに設定する。

  • タイム、距離などの数字だけで級を設定するのはなし。

「初級」「中級」「上級」の設定までは行えていました。10段階に細分化する作業の頃にはニヤニヤしていたり、ボーッとしていたり。

10段階に難易度・レベルを細分化するのは難しかったようです。
最初は「どハマり具合」とか「〇〇バカ(良い意味で)」「〇〇のオタク度」の方が良かったかなぁ。

授業が終わり、提出されたのを見ると知らない種目もいくつかありました。
野球・サッカー・テニスなどのスポーツ系、ゲーム系、駆け込み乗車、煽り運転、カラオケ、人生、独り○○(カラオケ・焼肉など)、アイドル追っ掛けなど読んでいて笑ってしまいました。

メダカは小さすぎて釣るのは難しいやろぉ!! マグロで中級かぁ とか、独りで旅行が平気な自分は1人○○で1級やん!! とか。

「出来る」ってどこから?

記入前に説明を兼ねてスイミングスクールの進級テスト項目を見せたりしていました。もしかしたら、それが影響されたのかもしれませんが、スポーツ系の内容のものは、全体的に「上級や1級のレベルが低い」と思えました。パスが出せたら中級、試合に出たら上級。狙った方に打てたら中級、ラリーが出来たら上級。

自分が校で学んでいる内容で、これから自分の持っていない&挑んでいく技術を記入しているのもありました。「完全に想像」と言っていましたが、学んで進んで行く方向を意識しているなぁっと感心。

あくまでも「個人の感想」ですが、
上級者の設定を低く見積もっているのが多いと思いました。
ちょっとでも体験したら中級者で自分は経験者だから上級者。
「ラリーが出来たら」「試合・大会に出場」「ホームランを打ったら」「10点シュート出来たら」上級者等々。
無意識で「自分は上級」というポジションという設定で作っているように感じました。

どこまでが初級者で、どこから中級者で、どうなったら上級者か。
どこまでが赤色で、どこからが紫色で、どこからどこまでが青色か。
なんかカラーチャートを思い出してしまいました。

順序だての例で使ったのは、小学校の授業カリキュラムだったり、子ども向けのスイミングスクールの進級テストの項目。経験し知っている&出来るような内容。それの影響は大きいとも思う。
全員の傾向でもなく、ゲームの事などは判らないし、順序だての気付きが目的だったので決めつけるつもりはない。

がっつり部活を出来なかった数年間、本物や一流のものに触れる事が難しかった数年間が影響しているのかもしれない。
「自分はどこになるのか」と聞いて記入させた訳でもない。

ちょっと面白いかと思って行った座学の1つだったのが、色々と考えさせられる。


とりあえず、自分も含めて全員に伸びしろがある!!



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