見出し画像

【第22話】ライバーの肩書に恥ずべき行動

ライブ配信アプリのライバーの中には有資格者や有名大学の肩書を持ったライバーがいる。

弁護士、司法書士、税理士
医師、薬剤師、看護師、栄養士
警察官、消防官、自衛官
国家公務員(官僚)、議員
教師、保育士
トラック運転手、タクシー運転手、バス運転手
美容師、コンサル、飲食オーナー
銀行員、証券マン、FP
漁師、農家、酪農家
プログラマー、SE、デザイナー
事務職、家事手伝い、警備員
大学院生、大学生、専門学生、高校生、中学生、小学生

東大、京大、早稲田、慶應

様々な肩書きがある。

職種によってはライブ配信などのSNSの利用を制限しているところもあるので、なかなか見かけない職種もある。
ただ、禁止されていても内緒でやっている者もいるだろう。

通常、トラブルにならないよう、本職の肩書は伏せてSNSをやる者が多い。

一方で、ライバーでもリスナーでも人々が羨むような肩書きをプロフィールに入れる者も多い。
その様な人とは、ある程度の知識があることを前提に交流が生まれるのだが、各業界を代表しているわけではないため、その実力の程はわからない。
どの業界にもクズはいる。
たとえクズでもライブ配信アプリの狭い世界の中では希少価値が上がる。

だから一度(ひとたび)その業界の裏話をしようものなら周りの人々は信じてしまう。

例えば、医療従事者が新型コロナワクチンの接種について持論を述べたとしたらどうだろうか?打つべきか、打たずにいるべきか。考えてしまう。

ワクチンが開発された当初はマスコミを中心に様々な憶測が飛び交った。

ライブ配信アプリの中でも様々な雑談が実(まこと)しやかにされていた。
専門家でない者の話はただの噂話なので「ふーん」と聞き流せばいいが、肩書きを持っている者が話すと人々は影響されてしまうのだ。

ここで重要なことは、その発言に責任が生じているかだ。

マスコミに出てくる専門家と同様、ライブ配信での発言には責任がない。実名でないことを考えると、尚更責任はなく、逆を言えば無責任なこと言っても問われないことになる。

仮に「ワクチン打たない方がいい」という言葉を鵜呑みにし、打たずにいた者が感染し、重症化し、悲しい結末を迎えてしまったら、その責任は誰にあるのか?

発言者は責任を取れるのか?

この様な問題が出てくる以上、肩書きをプロフィールに載せる行為は場合によっては無責任であり、ある種の『リスナーを釣る』手段として行われているのだと思うのだ。

ハロー効果って知ってる?

人や事物の、あるひとつの特徴について良い印象を受けると、その人・事物の他のすべての特徴も

実際以上に高く評価するようになる

ことをハロー効果という。また、その逆の悪い印象についても同様。
『坊主憎けりゃ袈裟(けさ)まで憎い』
ってやつだ。

ただの水、ただのスポーツドリンク、ただの炭酸飲料のCMにビジュアルのいい芸能人が起用されるのがいい例だ。

肩書きに恥ずべきライバーの愚行

ライブ配信では、ライバーもリスナーも睡眠時間が短くなる。

ライブ配信のゴールデンタイムである19-25時に配信するライバーは多い。

終盤に浮上したリスナーのために延長することもあるし、リスナーも浮上した手前、なかなか退出できず、夜遅くなることは日常茶飯事である。

結果、睡眠不足と戦うことになるのだ。
そこで配信ネタとしてエナジードリンクを飲んで頑張るライバーが後を経たない。カフェインの摂り過ぎは良くないことは一般的に知られているのだが、ライバー達は頑張る姿を見せるべく、エナジードリンクに走る。

酒飲み配信している薬剤師の女性が、焼酎にエナジードリンクを混ぜて『焼酎スタミナ割り思いついた!』と言っていた。
身内の同じく薬剤師っぽいリスナーに
『それダメだよ、、、』と、注意され赤っ恥こいてた。

テレビでやったら大炎上の行動だ。
消防士が調子に乗って火遊びして、ボヤを起こしているかのようだった。

肩書きをプロフィールに入れている者は、それに見合う行動をしなくてはならない、その愚行に気づかないのであれば赤っ恥をかき、ひいてはリスナーを不幸にしてしまう。


有名大学名をプロフィールに記載している人気ライバーも同様だ。

その肩書きのハロー効果で、やっている事が危険なことでも、教養がある人がやっていることなら妥当と思ってしまい、模倣する人がいるだろう。そして、リスナーの中にはその大学を目指している者もいるかもしれない。そんな若者に恥じない配信をしなくてはならない。

合法とはいえ、個人輸入した覚醒作用のある薬物を
『これ飲んで眠気と戦い頑張ってます!』
と言って配信しているライバーを見かけた。
実際には海外の用量と合わなかったようで吐き気を催して苦しんでいるようだった。

まとめ

ライバーは肩書きに恥じない配信をしなくてはならない。
ましては肩書きを傷つける行為にもなるかもしれないことを留意しなくてはならない。
肩書によってあなたを信用してくれる人を傷つけてしまうかもしれない。

リスナーは肩書に惑わされず、ライバーの発言が妥当なのかを、自分で判断しなくてはならない。

ライブ配信は宗教じみたところがあり、人気ライバーともなると一挙手一投足にリスナーの目が向けられ、崇拝される。
承認欲求に溺れ調子に乗っていると、裸の王様になり自分の愚行に気づけなくなる。
それは、過去のあの事件で、あの有名芸能人がありがたいことに証明してくれている。

23話に続く

次回以降の内容キーワードのメモ
・嘘が嫌い、でもジョーク大好き、嘘つき誤魔化すライバーたちの末路
・チーズはどこへ行った?石油王の逮捕
・信用スコア、SNSのアルゴリズム。
・素性を探る癖、身バレ注意、ストーカー根性
・コンデンサーマイクをカッコつけて使うライブ配信者の皆様へ
・ライブ配信アプリ運営にサクラがいたら
・アイデアはいくらでもある、、、
・インスタにイケメン加工あげてみた
・『超高音ボーカル』て、、、コイツ「イタイ奴」やなと思われてる?
・コンテンツの変化
・著作権ガン無視のライバー達(DJ配信て、原曲流してるだけやん)
・TikTokやっても時すでに遅し
・TwitterについてSNSとは





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?