映画な話 「宮本から君へ」

ずっと楽しみにしていました。
映像化されないことに対し、疑問を通り越して不満に感じて、
そして、1人で憤ってきました。

でも、同じ頃に連載していた「寄生獣」とは違う理由で
流行らないのだろうな、そう感じていました。
「寄生獣」は、CGしか手立てのない時代で映像化するのに
制作費がかかりすぎてしまう為、実現出来ないのだろう
ということと、仮にハリウッドでCGを駆使して実現
出来たとしても設定がアメリカなら面白くないだろうという
ことが僕の思いだったので、その場合はやらないで欲しいと
考えていました。

この「宮本から君へ」の場合、終盤の描写が厳しいだろうと
思っていました。
でも、それがなければこの「宮本から君へ」は成立しない
物語なので、だからないなら映像化しないで欲しいとすら
考えていました。

「寄生獣」と共に、映像化を望んで止まない作品の一つでした。
やはり寄生獣同様、連載時から毎号欠かさず読んできた
作品です。

何気ないサラリーマンの話ですが、その何気ないサラリーマンが
何気なくないのが主人公宮本です。

感情込めて戦うのを魅せるのが僕らスポーツ選手の役目で
あり、一般のそこには陽も当たることなどなく、そして、
妥協と薄ら笑いで済ませてしまいがちな世界なのでしょう。
勿論、全くないとはいいません。
僕には分からない勝ち負け、感情の起伏があるでしょう。

でも、普通のサラリーマンを気持ち込めて、感情込めて
日常と戦うのです。

「こんなサラリーマンいないよ。」

認めないことによって、上から笑うことによって負け惜しみを
隠す同世代のサラリーマン、何人か見てきました。

僕が個人的にに好きな方、信用出来る方には貸してきました。
いつの間にか返ってこないままになりましたが。

他社で再販開始していることを知りました。
でも、話題になることもなく、評価を耳にする訳でもなく、
話題性のあるものに価値を見出すブームしか世間は興味を
抱きません。
全てにおいては不可能かもしれませんが、好き嫌いくらい、
自分は少数側でありたいと思ってはいます。


でも、30年近くの時を経て映像化されたのは嬉しく思います。
寄生獣も、です。
評価は必ずついてくるのだなと励みにもなります。

評価されないよいものに価値を見出してきました。
それらだけではありません。
自分だって、そう思いながら頑張ってきました。

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映画な話

300円

映画やドラマなどを観た感想を 自分の視点で記します。

これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。