小林くん(魔裟斗)

魔裟斗チャンネルに出演しました。
昨夜公開されました。
昨年夏から撮ってくれた「笑ってこらえて」も、そして、
その後追いかけてくれた「クレイジージャーニー」も、
そして、今回のYou Tubeも、スタッフの方が
喜んでくれるのが嬉しく思います。
視聴者の方方の感想も大切ですが、でも、スタッフの
方方の感想が気になります。
「面白かった。」
自分を面白いなどと思うことはありませんが、でも、
面白みのあるそれならば嬉しく思います。


今回も、結構本気で話したと思います。
どれも、其其伝えたかったことを拾ってくれたと思います。


先月22日にジムにやってきました。
4年ぶりでしょうか。
4年前、オヤゴエという番組で会って以来です。
その時は20年振りくらいになるのでしょうか。

「1998年行き」
毎日ジムの前にぶら下げている黒板にそう記してました。

そんな気持ちで始まりました。

タイでの話にもなりました。
僕が始めて行ったタイは凄いものでした。
著書でも割愛したことも多多あります。
深夜、銃声が聞こえることもあったし、血だらけの人もよく
見かけました。
人を詰め込みすぎたドアのないバスはいつも傾いていたし、
電車の屋根には無数の人が無賃乗車していました。
犬や猫の死体も片付けないし、蛇や巨大なカエルが轢かれて
道路に張り付いていました。

街中で大勢が1人を角材で殴りまくって頭から出血甚だしい
のに、それでも頭を抱える腕ごと角材で殴り続ける光景も目にしました。

「戦後の日本みたいだよ。」

章さんが教えてくれたその光景を、彼の帰国後に遭遇して
思い知りました。

会話中、女の子も普通に鼻をほじるし、ゴキブリも手で掴む。
当時のタイはそんなところでした。

ことの発端は1998年夏です。
8月に合宿をやるといいます。
「立嶋も来い。」
断りました。
ファイトマネーすら未納分が沢山溜まっていて、こちらは
借金だらけだというのに理解出来ません。
前月7月に試合をして、KOで敗けて全く動いていないという
ことが一番の原因です。
それと、子供の出産予定日とも重なるからです。
結婚も子供のことも団体には教えていません。



25年前、その夏合宿で19歳だった彼と会いました。
デビュー間もない新人と、行き場のない26歳のメインイベンターが
僕でした。
人懐っこい、いい目をした少年でした。

彼とだけはよく、喋りました。


みんなと一緒には帰りたくなかった為、1人で帰ることにしました。
「連絡先書いて。」
「立嶋ノート」と呼んでいる練習日記のノートの後ろを差し出して
彼にだけ電話番号を訊きました。
僕の番号も書いて千切って、それを差し出しました。

数日後、生まれた息子に会いに行く途中、携帯が鳴りました。
知らない番号でしたが出ました。
「魔裟斗です。携帯買いました。」
「おぉ、買ったんだね。」
歩きながらそんな話をしました。

大久保の全日本キックボクシング連盟のあるジムに彼が
着ているといいます。
中島(貴志)くんもトレーナーでいるといいます。
前田憲作がいることと、やはり未払いを幾度も踏み倒されている
のであまり行く気はしませんでした。
でも、何度か彼とも練習した記憶はあります。

昔のブログにも記した記憶があります。

彼が、そのことを覚えているかどうかは知りません。
それから少しして、彼から相談を受けました。
「K-1の方から誘いがあるんですけど。」
「行ったらいいんじゃない?」
その頃の彼は同じ相手とばかり試合したりしていて選手目線で
想うところがありました。
全日本に対しても不信感しかなかったですし、なので、
正直にそう思ったのです。

電話を切って、彼の連絡先を削除しました。
そこで僕と魔裟斗との関係は終わりました。
当時のキックボクシングとK−1というのは似て非なるものだったので、
そうなってしまった以上そうなるのは致し方ありません。
みなさん御存知の通り、そこから彼の活躍は目まぐるしいものでした。
報道を目に、耳にする度よかったなと思いました。

僕は僕で自分の足で自分の道を。

交通事故に遭い、離婚して、息子と2人で生活してきました。
色色なことがありました。

「ご無沙汰です。」
なので、およそ20年後になる4年前にJBで会った時にとても不思議な
感覚になったことを覚えています。
「彼ね、あの日産まれたの。」
息子を指して、彼に紹介しました。

あの日というのは25年前の夏合宿の最終日、です。
留守番電話を聞いて生まれたことを知り、急いで帰る準備を
しながら連絡先を交換したあの日です。

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特にお得なことはないかもですが、でも、僕が 思うこと、感じたことなどを日日綴ります。

100戦してこれまでの減量や試合にまつわる客席からは 感じることのできないことなどを 綴れたらなと思います。 なんの参考にはならないけれ…

これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。