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転籍・出戻り入社者が語るVisionalのグループ会社比較。祖業「ビズリーチ」とスタートアップ「アシュアード」は何が同じで何が違う?

こんにちは、株式会社アシュアード 代表取締役の大森です。

当社は元々、Visionalグループ内の新規事業を分社し立ち上げた会社であることや、私自身が株式会社ビズリーチの新卒入社者であることから、採用面談のなかで、組織文化・雰囲気などの共通点や差異を質問いただくことがしばしばあります。

そこで今回、ビズリーチからアシュアードへ転籍してきた仲間や、一度Visionalグループから離れた後、アシュアードに入社した仲間に、インタビューを行いましたので、御覧ください。

Visionalグループとアシュアードの関係性

会社概要を説明すると、グループ内出向や異動者が多いのですか?と質問をいただくのですが、チームに占める「ビズリーチ」などグループ会社からの参画割合は約3割です。

かつ参画に際しても選考プロセスを挟み、所属を完全に株式会社アシュアードに移す(転籍)形を採るなど、他社からの転職と同様の基準を設けています。(2023年12月時点)

この目的としては、一般的にグループ内の配置転換は受け入れ側、異動者側双方、心理的なハードルが低くなりやすいため、一定のハードルを設けることで、覚悟をもってAssuredに参画し、事業づくりに向き合いたい人だけの組織をつくることを目指しています。

同時にグループ内で今後のキャリアを考えている方の目線では、Assured事業(以下:Assured)への参画は他社への転職と同様の心理ハードルになることから、「他社と比べても魅力的である」と思ってもらえるような会社でありたいと努力を重ねています。

そのようななか、嬉しいことにグループ内の一部の仲間が次の挑戦先としてAssuredを選んでくれ、ビズリーチの良い文化を持ち込んでくれています。

そこで今回は「元ビズリーチ」を代表し、3人の仲間にAssuredを選んだ背景や、入社後の印象などを話してもらいました。

メンバー紹介

齊藤 皓亮さん

2015年にビズリーチに新卒入社。
入社後は新規営業に従事。その後、CS部門のリーダー、営業企画部の立ち上げを経て、総合企画部に異動。アカウントマネージャーとして大手企業様向けの採用支援や、プロジェクトマネジメントに従事。2022年8月、株式会社アシュアードに転籍。ビジネス開発、及び新機能開発に従事。

篠原 盤さん

2018年4月 株式会社ビズリーチにキャリア入社。
ビズリーチ事業の法人営業を担当し、2020年度の全社表彰で優秀賞を受賞。その後、セールスイネーブルメント組織やアライアンス部門の立ち上げ、法人営業組織のマネジメントを経験。2023年8月、株式会社アシュアード(Assured事業)に転籍。現在はビジネス開発領域を牽引する役割を担う。

斉藤 百香さん

2015年4月に株式会社ビズリーチに新卒入社。
キャリトレの法人営業・CSに従事し、各部門のリーダーを経験。2020年4月、Edtechスタートアップに転職。大手顧客のCSとして、利用拡大に向けたエリア開拓や、顧客課題に合わせた販促支援・講師育成支援等幅広く経験。2023年11月、株式会社アシュアードにキャリア入社(出戻り)。CSとして大手顧客への深耕営業・サービス開発に従事。

聞き手:大森厚志

株式会社ビズリーチに新卒入社後、ビズリーチ事業のマーケティング部、事業企画部を経て、地域活性事業、セールステック事業の立ち上げを行う。その後、セキュリティ評価プラットフォーム「Assured(アシュアード)」を企画立案し事業化。事業部長として同事業を牽引した後、2022年8月より株式会社アシュアード 代表取締役社長に就任。

そもそも、どんな想いからAssuredに飛び込んだのですか?

大森:あらたまって話すのも恥ずかしいですが・・・笑、最初に、Assuredに飛び込むに至った経緯を教えてもらえますか?

齊藤(皓):自分の手で事業づくりをしてみたいと思い飛び込みました。2015年にビズリーチに新卒入社し、当時は目の前のことに必死でしたが、経験を積むに連れて、ビズリーチのように世の中に影響を与える事業を自分の手で初期フェーズからつくってみたいと思うようになり、2022年春ごろから、スタートアップ企業への転職を検討していました。
そのなかで、正式リリースから3-4ヶ月が経ったばかりのAssuredの話を聞き、まさに自分が飛び込みたい理想の状態だと思いました。

というのも、当時は正式リリース直後で、本当にお客様への提供価値やプロダクトが固まり切っておらず、非常に多くの余白があると感じたためです。(ただ、後日談としては、事業が伸びるに伴い余白も広がっているので、同じような刺激が日々続いています笑)

大森:当時ちょうどビジネス人材採用をはじめていたので、採用相談を兼ねてご飯を食べていたら、「来週、退職を切り出すんだよね」と。だったらうちで一緒にやろうよ、と話したのが始まりでしたね(笑)

篠原:僕も齊藤(皓)さんと似ていて、スタートアップに飛び込みたいと考えはじめたことがきっかけです。有り難いことにビズリーチでは営業MVPをとり、マネジメントへの挑戦機会も貰っていましたが、一方でどこまで地力がついているんだろうと。会社の看板がないなかで、どこまで自ら事業のことを考え、推進する力があるのか、腕試しをしたい気持ちがありました。

齊藤(皓)さんと異なる部分としては、自分の特性として、完全な0→1よりも0.5→10などのグロースフェーズに飛び込みたい想いがあったので、会社選びに際しては事業戦略性や伸びしろが感じられることを大事にしていました。

飛び出すことを決めた上でスタートアップの選考を複数社受けたのですが、最終的に上記の軸で考え抜いた結果、Assuredを選びました。

大森:篠原さんが入社してくれたのは齊藤(皓)さんの転籍から1年後でしたね。もしキャリアの検討タイミングが1年ズレていたら、選択は全然違ったかもしれないと思うと、ご縁を感じます。

大森:チーム初のグループ出戻り&Assured入社の斉藤(百)さんはいかがですか?

斉藤(百):私の場合は、直前もシリーズBのスタートアップで挑戦しており、元々転職をしようとも思っていませんでしたし、ましてやVisionalグループに戻るとは考えてもいませんでした(笑)。
ただ、30歳を過ぎて自分自身の今後のキャリアを考える中で、改めて自分の軸としてBtoB(法人企業様)としっかり向き合いたいなと思うようになりました。
また、新卒でビズリーチに入ったときも前職も、目上の先輩たちに囲まれ「後輩力」を発揮する環境が多かったため、自分自身がより主体性を持って挑戦することが求められるフィールドに身を置きたいとも考えるようになっていました。

Assuredに飛び込む決め手は何でしたか?

大森:転職先を検討する際、選択肢は広くあったと思いますが、そのなかでAssuredを選んだ決め手は何だったんでしょう?

齊藤(皓):「事業の公共性」「フェーズ(なにもないこと)」「誠実さがあること」が魅力でした。当時は正式リリース直後で、市場のニーズの有無など、今以上に解像度が低い状態でしたが、事業として目指したい方向性に共感ができ、「出来ていないこと=伸びしろ」と考えていました。
また、Visional Wayに「価値あることを、正しくやろう」があるように、短期的な売上や上場など、わかりやすいゴールを追うのではなく、社会や顧客に対し真摯に向き合うのだという意志をAssuredからも感じられたので、ここで事業づくりをやり遂げたら、人生の誇りになるだろうとの安心感がありました。

篠原:事業方針やフェーズを重要視していたのは先の通りですが、加えてカルチャーは大事にしてました。例えば、凄く細かい事で言えば、社内の会話だとしてもお客様を「様」付けするとか、不平不満を言わないとか。
どの会社も「お客様は大事である、コトを成すことを重視する」と言いますが、ふとした瞬間に、お客様の会社名を呼び捨てにするケースや、飲み会で悪口や不平不満が出ることも少なくありません。
ビズリーチでは、そうした立ち振舞いには厳しかったので、会社選びにおいても自然と気にしていました。この点、Assuredは徹底されていて、ビズリーチの良い文化が継承されているんだと信頼感に繋がりました。

大森:お客様の会社名への「様」付けは多田さん(株式会社ビズリーチ二代目社長)が口酸っぱく言ってましたよね。確かに、言われてみたらそうした一つ一つの「当たり前」が受け継がれてるかもしれません。

斉藤(百):私は、Assuredの事業づくりに対してリスペクトを抱きつつも、同時に、貢献できそうな点があると感じたためです。前職でも一時期大手企業様との相対をしていて、そうした企業様から期待をいただくことの難しさを痛感していたので、Assuredの導入リリースを遠巻きに見ていて「凄いな」と。
同時に急速に利用が広がるなかで生じたカスタマーサクセス組織の課題を聞くなかで、これまでの自分の経験を役立てられるのではないかとも思いました。
また、私自身、組織やカルチャーづくりに強い想いがあったので、この点を重視している企業が良いなとも思っていました。

大森:三人とも組織文化を重視してたんですね。斉藤(百)さんは、ここに強い想いを持つに至った経緯は何かあるんですか?

斉藤(百):ビズリーチの頃も、前職も、途中何度も正念場があったなかで、強い組織文化があったからこそ乗り越えられたという瞬間を何度も見てきたからですかね。事業は必ず浮き沈みがあるけれど、組織やそこで働く仲間はどんなときも変わらないので、良い組織が良い事業、大きな価値を生んでいくと信じてます。

大森:変化が激しいスタートアップだからこそ、変わることのない人や文化が重要になりますが、その観点では確かに、急成長を遂げてきた(支えてきた)ビズリーチ(Visional)文化が根底にあるというのは、強さかもしれないですね。個人的には、Visionalグループだから、という色眼鏡抜きに事業や組織を見て決めてくれたというのは嬉しいです!

入社後に受けた印象はどんなものですか?

大森:皆さん腹を括って飛び込んできてくれたと思うのですが、入ってから感じたことは何かありますか?

齊藤(皓):ビジネス側は、組織名が「事業開発グループ」となっている通り、事業開発をしている感覚が強いです。既にあるものを売るのではなくて、お客様の課題を拾い、プロダクトや各種チームと連携しソリューションに落とし込む一連のプロセスを、手触り感をもち行えているので、非常に充実感があります。
また、事業成長のために柔軟に役割を変えるスタンスの人が集まっているので、気持ちよく、みんなで事業づくりに向き合えている感覚があります。

篠原:いい意味で何も整ってないです(笑)。僕が入ったタイミングでは正式リリースから1年半が経過していましたが、今も想像以上に暗中模索な日々を過ごしています。
具体的には、最近も商品設計や営業手法を見直していて、まさにやりたかった「事業づくり」に取り組めている感覚があります。
また、Assuredはこれまでにない領域のサービスであるため、ビジネス職目線ではより難易度が高く、自分やチームの実力が磨かれる環境だなとも。
そもそも今の「ビズリーチ」と違い、社名を伝えても誰もわからないので、久しぶりの感覚を味わっています(笑)。

斉藤(百):私はまだ入社から日が浅いですが、全員がお客様に向き合っていると感じます。エンジニアやセキュリティチームが当たり前のようにお客様との打ち合わせに同席しますし、職種を跨いだやり取りが日常的に行われています。

特にSaaSやITサービスのカスタマーサクセスは、得てしてお客様要望とプロダクト機能との板挟みになりがちですが、チーム全員がきちんとお客様の方向を向いているので、職能を跨いでお客様の期待に応えるための方法や代替案を考える姿勢ががあり、背中を預けあえる安心感があります。

大森:話を聞いていて、確かに私がビズリーチに入った頃も、毎週月曜日の全社朝会などで、ビジネスとプロダクトが垣根を飛び越えながら議論をしていたので、知らず知らずのうちにそうした組織文化の在り方を志向しているのかもしれないな、と再認識しました。この文化を維持できるように頑張りましょう!

逆に、Assuredに入ってみて「もっとこうしたい」と思う点はありますか?

篠原:ビジネス組織に関して言えば、Assuredの年齢層はビズリーチと比べると高めな印象を受けています。(30代前半〜中盤に偏っていて、20代や40代以降の層がまだ殆どいない)
創業初期は一定以上の地力と自走力とエネルギーある人たちが少数精鋭で突破していく事が大事だったと思いますが、今後さらにお客様に対し価値を届けていくためには、より多様な人を受け入れられるような環境づくりが大事だと感じていて、取り組んでいきたいです。

齊藤(皓):もっと自分(たち)を追い込めるな、追い込みたいなと思っています。Assuredに入社して感じたこととして、外から見ていた以上に、お客様から寄せていただく期待は大きく、そうしたご期待の声をいただくにつれ、もっと良いサービスを提供したいという気持ちが込み上げてきます。
事業は皆でつくるものなので、仲間同士でどれくらい鼓舞しあい、高めあえるか。組織の当たり前基準をもっと上げていきたいと思っています。

斉藤(百):お客様と向き合うなかで、今提供しているサービスより、もっと大きな価値を提供できるのではないかと感じ始めていて、限界や役割を定めず、もっと貪欲に取り組んで行きたいと考えています。また、今のAssuredの文化はとても好きなので、濃い組織文化をつくり、組織が大きくなっても保てるように努めていきたいです。

最後に

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
私自身、今回の記事を書くに当たっての事前インタビューや執筆を通じ、思っていた以上にAssuredの組織運営においてビズリーチ文化を踏襲していることを実感しました。

持続的に成長する会社の共通点のひとつはカルチャーづくりであると感じており、その意味でビズリーチの文化づくりの渦中にいたことは、得難い経験でした。
一方で時代や事業領域、ビジネスモデルによって創るべき文化は異なるとも感じているので、「守破離」を意識しながら、Assuredらしい組織文化づくりに取り組んでいきます。

事業も組織もここからが創業期で、面白いフェーズに突入します。
今回の記事を通して、少しでも「Assured面白いかも」と興味関心をお持ちいただけたら嬉しいです。