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大学1年 夏⑤毎朝が美味しい

夏も本格化。

おばあちゃんの家では毎朝6時には農作業が始まる。

だいたい5時過ぎくらいに起きて準備したりして自転車で15分ほどかけておばあちゃんちに向かってそのままお手伝い。

夏のこの時期はナスとくだものの時期なんだけど、ナスは日が刺すと茎や葉の棘が痛いから早朝に収穫するものだと教わった。

勉強になるなぁ。

8時すぎくらいにおばあちゃんの作っためちゃくちゃ美味しい朝ごはんを食べて、ちょっと休んでまた少しだけ作業。だいたいは出荷用に箱詰めしたりしていた。

ちなみに普段は朝ごはん食べない僕なのに、ここでは毎日の朝ごはんが僕の楽しみになっていた。

昨日採った茄子の浅漬けが信じられないくらい美味しい。

お米も自家製。おばあちゃん家で食べる白米は柔らかめでピカピカしていてとにかく美味しい。

言うことない。

そして教習所&ダンス。

毎日なかなか疲れていたから、この時期は信じられないくらい寝るのも早かった笑

とても健康的な生活だ。


そんな日々を過ごしていると、この前に名刺をいただいたライブハウスのお姉さんから連絡が来た。

ポスターはもう刷ってあるから追加できなかったけど、HPとかには君たちの名前載せてあるからよろしくね!と。

嬉しい。

自分たちのことがHPに載ってるのを確認して、急いでダニーとカーターに連絡する。

2人とも大喜びだった。

イベントまで残り1週間。

ん〜たのしみ〜!


そして自動車教習所の方も無事に仮免をゲットし、路上教習がスタートしていた。

坂道発進とクランクがどうも苦手な僕だったけど、地元では山道に入らなければその2つはほぼない。

路上教習はめちゃくちゃ余裕だった。

このままいったらまもなく免許ゲットーーー!

早く欲しい。

熊ちゃんともいろいろ話したりしながら、ワクワク気分で毎日通った。

ちなみに熊ちゃんは私立の中学に入った後、地元で1番頭のいい女子高に進学して、現在は新潟大学の歯学部に通っているらしい。

センター滑り倒した僕とはえらい違いだ。

すごいなぁ。

新潟の良さを熱弁されて、いつか行ってみたいなぁと胸がたかまる。

熊ちゃんはめちゃくちゃ頭いいけど、賢いアピールは1ミリもなくて、超ハッピーガールって感じの女子だった。

ほんと面白い。

中学高校と全く接点がなかったのが勿体無いと思うくらい、めちゃくちゃ良い友達になれた。

下手すると小学校の頃より仲良いんでないだろうか。

ほんと、良い友達に恵まれてんなぁ。


教習所を終えると、いつものダンス練習へ。

地元のターミナル駅での集合が僕らの日課となっていた。

階段で踊る"カイダンス"とか、トリッキーな技を考えてみたり

ブレイクダンスを見よう見まねでやってみたりしながらも

振り付けの練習もしっかりとこなしていく。

このイベントの練習に関してはもう一度やってるやつだし、安心してできる。

細かな調整とブラッシュアップくらい。


北海道に戻ると音楽フェスの練習が待っている。

北海道では東京帰りの先生の最先端ヒップホップを学べるスクールに通っていて、こちらではダニエルカーターズとは打って変わってめちゃくちゃ真面目なゴリゴリのヒップホップを踊っていた。

課題として焼いてもらったCDを毎日聴いて、フェスの練習も付き合ってもらいながら、その練度を上げていった。

フェスで踊る曲はB2KのUh Huh

ソロシンガーとして有名なオマリオンがもともといたグループで、当時日本ではそこまで知名度の高くなかったボーイズグループ。

曲もかっこよかった!


そんな日々を繰り返していたある日、高校時代の友達、我が高校過去一の天才と呼ばれたうのっちと、地元の芸大に進んだすっち、堂本剛が好きすぎるイケメンきよぽんと久々に再会することになった。

まだ免許取得前だったから、実家に置いてあったイカつめの50ccスクーターでみんなのところに行く。

うのっちの運転する車に乗ってるみんなを時速30kmで必死に追いかけていると、スクーターが白い煙を上げ出した。

普段使ってないのにフル回転しすぎてエンジンが悲鳴を上げたらしい涙

僕は親に連絡して白い煙を上げる原チャリを引き取ってもらって、そのままうのっちの車で高校の近くにあったたこ焼き屋でアレを頼む。

ちなみに"アレ"というのは裏メニューで、たこ焼きの中にあんこと白玉が入ってるおやつみたいなやつ。

久々に食べてみんなでなつかしー!とめちゃくちゃ盛り上がった。

せっかくだからと高校に挨拶に行く。

夏休みで先生はほとんどいなかったが、部活で来ていた先生幾人かの顔を見れてテンションが上がる。

久しぶりに見る校舎は、高校時代よりも小さく見えた。

卒業してたかだか数ヶ月なのに。

でも、高校時代にもどったみたいでめちゃくちゃ嬉しい一日となった。



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