つくねる

こないだも書いた山梨弁の本の話の中の「甲州弁だと思ってたのに標準語だった言葉」と言う章に「つくねる」ってのがありました。
辞書で調べると

つくねる 【▼捏ねる】
* (動ナ下一)[文]ナ下二 つく・ぬ
(1)こねて固める。
+ 「ひき肉を―・ねて団子にする」
(2)たばねる。
+ 「―・ねたる髪で乱れぬ旅の留守/柳多留 165」
(3)両手を組み合わせる。
+ 「末座にきと手を―・ね/咄本・醒睡笑」

と、ありました。
普段は使わないですよね。
辞書にあると言うことは、一般に使われなくなった言葉が山梨方面だけ生き残って方言のようになったんだと思います。

で、これってもしかして焼き鳥の「つくね」の元なんでしょうか?
もし俺がつくねを作ってて、誰かから電話でもかかってきたらこう言うと思うんですよ。

「え?いま?
 つくねってる」

いい加減に言ったはずの言葉がちゃんとした言葉になる珍しい瞬間です。

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