寄席にいる迷惑な人

年に何回か寄席に行くんですが、まあまあの確率で迷惑な人に遭遇します。
平均すると、1回に1人はいる感じ。
あれは一体なんなんでしょうね。

・隣の人と話す
・携帯電話を鳴らす

の2つは寄席に行ったことがない人でもまあ大体予想できると思います。
公演が始まる前に注意事項としてアナウンスもされるんでみんな分かると思うんですけど、全然無くならない。

更に「え?そんな人いるの?」とか「ああ、そういうのも迷惑か」みたいなパターンもあるんですよ。
ちょっと挙げていきます。

・やたら頭を揺らす
寄席って古い建物が多く、それほどキャパも多くないので座席がかなり平坦なんですよ。
高座もそれほど高くないので中央辺りの人は前の人の頭で見えづらい場合が結構あるんですよね。
まあ、座高が高いのはしょうがないんですけど、やたらとユラユラする人がいるんですよ。
どっかに頭の位置を固定してくれてればそこを避けて覗き込むのに、常に頭を動かしてるから邪魔でしょうがない。
なんであんな事になってるのか理解できません。

・相槌を打つ
落語中に相槌を打つ人がたまにいます。
「いつの世も子はかすがい等と申しまして」
「うん」
「夫婦で喧嘩なんかをいたしまして」
「うん」
「出てってやる~なんて事になりましても」
「うん」
「ふと子供の顔が頭に浮かぶと、そこはぐっと我慢出来る」
「ああ、うん」
みたいな。
何なの?お友達なの?会話してんの?

・大げさに笑う
「わはははは」ぐらいが普通の人の笑い方だとすると「ぐわっはっはっはー」みたいな感じで笑う人がいるんですよ。
面白くてつい笑ってしまっているんじゃなくて、なんか笑っている自分をアピールしている感じ。
大げさって言うか、わざとらしいって言うか。
演者さんは大きい笑いと、小さい笑いのバランスを考えて作ってるのに、全部大声で笑ってる。
周りにとっては内容も聞き取りづらくなるし、場の空気も壊してるんですが、本人は気づいてないみたいでずっとやり続けるんですよね。
目的が知りたいです。

・本気にする
落語がフィクションだって知らないんでしょうね。
落語を聞きながら「あら、いやだ!」とか「本当に~」とか言ってる人を見たことがあります。
本当な訳ないじゃん!
あと、お前もお友達かなんかなのか?

・話しかける
客いじりの時は良いんですけど、そうじゃない時に話しかける人がいるんですよね。
「相づちを打つ」人や、「本気にする」人の声が大きすぎるバージョン。
無視すると空気が悪くなるから落語家さんや漫才師さんがちょっと対応すると良い気になってそのまま喋り続けたりしちゃう。
「俺のほうが面白い」とか思ってそうで見ていて痛々しかったりもします。

・オチを先にいう
落語や漫才はクイズじゃないんで、オチが分かっても先に言ったら勝ちとかそういうルールはないんですよね。
でも、気づいたらすぐに言いたい人がいる。
手品もタネが分かったらすぐ言いたい人がいる。
「〇〇だって言うんだろ」とか「右手で持ってんだよ」とか。
それがわざと分かりやすいようにしている場合(オチが読めるというボケ)でも自信満々に吹聴しちゃう。
気づいた自分にセンスがあると思ってるのかもしれないけど、それみんな気づいてて、お前以外はみんなセンスあるから口に出さないんだぞって教えてあげたくなります。
この手の話をすると「オチが分かっても面白くするのが芸人の腕」みたいな事を言う人がいるんですが、オチが分かるタイプのネタを面白くさせてるのって間とかテンポなんで、頓珍漢なタイミングで先に言われるとそれをぶっ壊されるんですよね。

と、言うことで、いろんなタイプの困った人が寄席にはいます。
しゃべるタイプの人たちは家でTV見てる感覚なのかなぁ。
喋るなって事前に何度もアナウンスされるんですけどね。

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