俺が英語ができないのはたぶん俺のせい

俺が高校3年生ぐらいの頃に友人達と共に仙台の街中で信号待ちをしていた時の話。

「ピヨ!ピヨ!ピヨ!」と、横の盲人用信号が音を出していたので、俺は学生服に忍ばせたドラムパッドをリズムに合わせて叩き始めました。
ドラムパッドだけだと自分に聞こえる程度の音がするのがやっとですが、工業高校に通っていた俺は電池で動く簡単なアンプとスピーカーも持っていました。

ポケットに忍ばせたドラムパッドで信号の「ピヨピヨ」にあわせてリズムを刻みます。
ズン・チャ!ピヨ!
ズン・チャ!ピヨ!
ズン・ズン!ピヨ!
ズチャチャ!ピヨ!

アンプのおかげでまあまあの音量です。

前にいたおじさんが不思議そうに音の元を探しますがそれらしいものは見つかりません。
スピーカーは制服の下なので、ちょっと見ただけでは分かりません。

音を鳴らすのをやめるとおじさんは音源を捜すのを諦めました。
そこでまた…

ズン・ズン!ピヨ!
ズチャチャ!ピヨ!

おじさんがコチラを見ます。
やめます。
諦めるおじさん。

ズチャチャ!ピヨ!

またコチラをみます。
でも、俺は何事も無かったように友人達と談笑中です。
諦めるおじさん。

おじさんは不思議そうな顔をしながら信号が青になるのを待ち、そのまま仙台駅の方へと去っていきました。

3年間、こんな事ばかりやってました。

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