たぶん、そんな所からは来ていない

ウイスキーを造るときに、樽で寝かせるじゃないですか。
で、寝かせてる間に結構な量のウイスキーが自然に減るですって。
10年寝かせて2割くらい(うろ覚え)。
これを「天使の分け前」って呼んでるらしいんですよ。

で、ですね。
これを「ロマンチックな考え方だなぁ」と捉えることも出来るんですが、もう一方で「天使、分け前取るの?」とも思えてきちゃうんですよね。

考えようによっちゃピンハネですよ。
ショバ代か何かですよ。

そこで思い出したのが「コナン・ザ・グレート」。
あの夜中によくやってるシュワルツネガーの奴です。
俺、あの映画大好きでDVDで持ってるのに、夜中にTVで見かけると最後まで見てしまうという変な癖があります。

そんなコナンのクライマックスシーンで、大勢の敵とコナンが戦うシーンが有るんですが、振りな戦いに挑むコナンが自分の神(クロム)に向かってこう言います。

「クロムよ、俺は祈ったことがない。祈りの言葉すら知らぬ。(中略)俺達は二人だけで邪教の者と戦う。命を捨てて立ち向かう。この俺の勇気を褒めてくれるならば、力を貸してくれ。復讐を遂げさせてくれ!
もし守ってくれなければ・・・
二度と拝まんぞ」

ある程度の年齢になって改めてこのシーンを見たときに「うわぁ、西洋って契約社会なんだ」ってしみじみ思ったんですよね。
信仰との引き換えに利益をもたらすのが中世ファンタジー世界における宗教観なのか、と。

天使の分け前って考え方も、もしかしたらそういう所から来てるのかも知れません。

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