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バルコニアン(2) ルーフ・バルコニーで園芸を

いろいろな楽しみ方

マンションの6階の角住戸。広さ50平米のルーフ・バルコニーがある。このバルコニーでどのように園芸を楽しむか? いろいろ方法はありそうだ。

まず、和風か洋風か? 和風なら「枯山水」という手もある。洋風ならベルサイユ宮殿の庭のように、植木を対称的に配置して楽しむことになる。

あとは、花を楽しむか、緑があればよしとするか? 花ならば、季節をうまく利用することになる。春は梅、桜、こぶし。夏なら、ひまわり。秋は萩だろうか。センスが問われそうだ。

やはり、和の雰囲気

一番大事なのは、どんな景色を見たいのかということだ。そこで、考えてみたところ、私は「つつじ」系の花を好むことに気づいた。4月中旬なら、「根津(ねづ)神社」の「つつじ」は美しい(図1)。「六義園(りくぎえん)」もそうだ(図2)。

図1 「根津神社」のつつじ。「根津神社」は東京都文京区にある神社。つつじ祭は有名。https://nedujinja.or.jp/saiten/tsutsuji/
図2  「六義園」のつつじ。「六義園」も文京区にある。江戸初期に作られた庭園で、桂離宮の様式を採用した回遊式築山泉水庭園。名前の由来は『詩経』の六義(りくぎ)。広々とした雰囲気で素敵な庭園だ。https://www.city.bunkyo.lg.jp/bunka/kanko/spot/teien/rikugien.html

しかし、いくら「つつじ」が好きだからといって、「根津神社」や「六義園」のように小山を作って、「つつじ」をたくさん配置することは不可能だ。ルーフバルコニーには自ずと限界がある。

「枯山水」的な庭

つつじが好きということで、基本路線は和風の庭になる。あとは、全体的な構造をどうするかだ。先ほど言ったように、「枯山水」はひとつのアイデアだ。ところが、これに拘ると、そもそもつつじなどの植物を置くことはできない。なぜなら、「枯山水」の定義は次のようになっているからだ。

水を用いずに岩や砂などで山水を表現した日本庭園の様式の一つ。https://ja.wikipedia.org/wiki/枯山水

京都の霊安寺の石庭が有名だ。同じく京都の醍醐寺の庭も雰囲気がある(図3、図4)。秋には、やはり紅葉を楽しむのもよい(図4)。

図3 京都・醍醐寺の庭。
図4 京都・醍醐寺の庭で見る紅葉。手前にある石組みもカッコいい。

つつじ、紅葉、石

こうやって、書いてきてみると、どうやら私の好みは次の三つのキーワードでまとめられる。

[1] つつじ
[2] 紅葉
[3] 石

これらをうまく組み合わせて、好みのルーフバルコニー庭園をこしらえる。図5と図6には、こんな感じの庭、という写真を示しておいた。

「バルコニアン」である私に与えられた課題は、あまりにも厳しい。
はたして、どうなることやら・・・。

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