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いちマルセイユタロットユーザーから見たジョジョタロット~はじめに

ジョジョの奇妙な冒険第3部では、
タロットがモチーフに使われています。

現在日本でよく使用されているタロットは
おおざっぱに(ここ許してください)分けて、

タロット発祥の流れを汲む「マルセイユ版タロット」
20世紀後半、イギリスの黄金の夜明け団に関係していた
 アーサー・エドワード・ウェイト氏が製作した「ウェイト版タロット」
①や②のタロットやその他のタロットを元に、
 各クリエイターが創作した「創作系タロット」

の3つがあります(乱暴におおざっぱですね、お許しください)。

「ジョジョの奇妙な冒険」作者の荒木飛呂彦先生がキャラクターを描く上で
主に参考にしたと推測するタロットは、
の「ウェイト版タロット」やウェイト版を元にした「創作系タロット」です。

が、ごく初期には、
の「マルセイユ版タロット」や、
マルセイユ版を元にした「創作系タロット」が引用に使われていたようです。

こちらに貴重な資料が掲載されています。ありがとうございます。
ジョジョの奇妙な研究所

おそらく、
荒木先生がいくつか参考にしたタロットデッキの中に
マルセイユ系が混じっていたのではないかと推測します。

私自身はウェイト版を勉強したことがなく、
マルセイユ版タロットの流れを汲む
「カモワン・ホドロフスキータロット」原理主義ユーザーです。

この視点でジョジョ第3部を読むとおもしろい発見がたくさんあり、
次回から、
0(マルセイユ版では数字は与えられていません)のイギー「ザ・フール」から
21のディオ「ザ・ワールド」まで
各カードとキャラとスタンドについて
思いついたことを書いていこうと思います。

このネタを思い立った動機ですが、
おそらく、ジョジョ読者には、
承太郎・ジョセフ・アヴドゥル・花京院・イギー・ディオのメインキャラに加えて、えぇキャラのホル・ホース以外のカードのイメージが悪い笑。
そこは荒木先生の表現なので、そこに何も嫌な感情はないし、
むしろ、荒木先生おもしろいなぁと思っております。
ただ、世の片隅で、残りのカードのイメージを復権したいという、
自己満足的な思いがあります。

タロット22枚分が終わったら次は、
聖闘士星矢の黄金聖衣の12星座で同じことをやろうと思っております。

イギーから始まる22枚の旅。
作品とキャラクターと荒木先生へのリスペクトを込めて、
そして、タロットの精霊の存在を感じながら
進んで行きたいと思います。
不定期連載になりますが、
どうぞよろしくお願いいたします。

「重力」

荒木先生、
「宿命(世代を超えたディオとの因縁)」や
「重力(第6部)」をテーマにした作品を生み出していらっしゃいます。

 説明するのがムズかしいんだけれど、マンガを描いていると『重力』の存   在というモノをすごく感じる(唐突ですけど)。
 つまり作者はアイデアだとか、主人公の行動をコントロールしてストーリーを進行させていると世間一般で思われているようだけど、そうじゃあない事が描いてる時にあって、主人公が作者の意に反して行動せざるを得ない時とか、絵にも描かざるを得ない絵というのが出てくる。これをぼくは『重力』と感じ、『重力』とは『運命』だと感じるのだ。ストーン・オーシャン最終巻、これをちょっと思って読んでほしい。


ストーンオーシャン17巻の荒木先生のコメントに当時シビレました。
荒木先生の言葉に出会ったのも重力、なんて。

ジョジョ第1部連載開始当初は
トランジット冥王星が蠍座。
世のオカルト流行時期と重なります。
初期のホラーの雰囲気はこの辺りかなと思います。

トランジット土星天王星は射手座に。
少年ジャンプ・ファミコン黄金時代。
まさに少年の夢と冒険。
ジョジョの奇妙な冒険です。

今回テーマのジョジョ第3部。
ジョジョはジャンプで第1部から読んでおりました。
生き方はジョジョから学び、
ジョジョのおかげで生きてこれました。
荒木先生に感謝しております。

ビーティー初回の古いジャンプが親戚の家にあって、
時計のガラスを割ってロープを切ったり
指で距離を測ったりするサバイバルがおもしろくて
何回も飽きずに読んだなぁ。
ムチムチの女の人が生贄になるのが巻頭カラーの
ジョジョ初回のジャンプもありました
タイムスリップして小学生の自分に、
この2冊お願いして親戚からもらって来いと言いたい。

<参考資料>

カモワンタロット製作者フィリップ・カモワン氏のご著書
上はフランス語版ですが、私はスペイン語版を購入しました。
2020年夏、コロナ渦真っ只中のフランスからはるばる
カモワンさんじきじきに届けて頂きました。
絵だけでも激アツな内容です。
気合い入れてスペイン語辞書買い直して、
これから読んでいく。予定。

ホドロフスキー氏「タロットの宇宙」の英語版・スペイン語版。
おそらくスペイン語版が原本。
「タロットの宇宙」は意訳と思われます。
原本では「タロットの道」くらいの意味です。
スペイン語版と英訳は7年前バルセロナの本屋さんで購入。

「秘伝カモワン・タロット」
今や古本市場で価格がえげつなく高騰。

ムー!
カモワン版特集。
こちらはamazonで中古を適正価格で入手。

<ついでにバルセロナの本屋さん>

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2014年の旅行時。
フラフラと路地を歩いていたら
カモワンタロットのディスプレイに遭遇!
本は「タロットの宇宙」のスペイン語ハードカバーカラー版。
2021年現在、海外のサイトで300~500ユーロぐらいで売られていました...。
買ってこればよかった泣。

ピンボケてるし、
ガラスに「地球の歩き方」持った自分が写ってるし汗。
出会えた興奮のあまり手が震えていたみたいです。

<関係ないけどついでに2014年のバルサ>

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カンプ・ノウスタジアム。
ちっさいけど黒い点の中にメッシとイニエスタとシャビとスアレスとネイマールがいます。
黄金時代のバルサです。

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イニエスタのビッグポスター。
この数年後まさか日本に来てくれるとは。
黄金時代にカンプ・ノウに行けてよかった!









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