先日、マドモアゼル・愛先生と対談をされました、漫画家の辛酸なめ子先生のネイタルチャートです。ホロスコープデータはメトロポリタン占星学研究館に記載のデータに基づきました。ウィキペディアの情報も参照しました。

生まれる前の日蝕は双子座の28度台（数え29度）で、サビアンシンボルは「春の最初の百舌鳥」です。流行に敏感な意味があるそうですが、雑誌などでもよく活躍されていますし、されているお仕事にぴったりではないでしょうか。そしてネイタルチャートの8室のカスプ手前というのも興味深いと思います。

アセンダントは射手座（哲学的な感じもしますね）で、ルーラーの木星は魚座のIC手前でジュノーと合、3室魚座のセレスとも合。木星は9室乙女座の太陽、MC・水星、10室乙女座の火星とオポジション、そして1室射手座の海王星とはスクエアの柔軟宮Tスクエアが出来ています。スピリチュアルな感じと、冷めた目でスピリチュアルを見ている感じが共存しているように思いますが、まさにこれらのアスペクトが示しているように思います。太陽・水星・火星は乙女座ですし。ちなみに独身だそうです。10室には火星・水星ばかりでなく、天秤座に冥王星も入っていて、仕事人間という感じもしますね。書かれたものを読むとミーハーで落ち着きがなさそうな感じもしますが、この柔軟宮Tスクエア利いていそうな感じですね。仕事柄、それも悪くないように思います。

月は2室山羊座にありパラスと合、8室蟹座の土星とは緩いオポジション、パパラスはバーテックスとオポジション。月・パラスは5室牡羊座のパートオブフォーチュン・カイロンとスクエア、11室天秤座の天王星ともスクエアで、活動宮グランドクロスが出来ています。これもいろいろ手を出すような落ち着きのない感じがしますが、作家としてこのカイロンも生きているんでしょうね。カイロンをうまく活かすのは素晴らしいと思います。蟹座の土星とそのアスペクト、天秤座の天王星も独身でいらっしゃることと関係があるかもしれません。5室にカイロンも入っていますし。天秤座に冥王星と天王星が入っていることからも、結婚にこだわらない感じがします。

1室射手座には海王星（サビアンシンボルは「復活祭の日の出の礼拝」）とともに、ドラゴンヘッドが入っていて、MC・水星と（サビアンシンボルは「噴火している火山」）はタイトなスクエアです。8室の土星とはインコンジャンクト。多くの読者に届く作品を書くということにつながっていると思います。神秘の世界とも（冷めた部分もあるにせよ）かかわらないわけにいかないようにも見えます。

この図にはありませんが11室天秤座のポセイドン（仮定の天体で精神性などを表すと言われる）のサビアンシンボルは「噴水で鳥に水をやる子供」です。癒やしやセラピーへの適性を表すという度数ですが、奇しくも本やコラムで「〇〇セラピー」という題がついていたりしますね。

大変興味深いホロスコープでした。😊

出生時刻などのネタ元は

マドモアゼル・愛先生との対談